「特別支援教室は卒業かも」と思っていた矢先…小1次男、面談で知った通常学級での困りごと
ライター:taeko
![「特別支援教室は卒業かも」と思っていた矢先…小1次男、面談で知った通常学級での困りごとのタイトル画像](/uploads/article_master/202501/35030436/ed5e80a2-8490-4d51-ba59-020c5f6fb51a_webp.webp)
わが家は二人きょうだいです。兄のミミは小学校5年生でASD(自閉スペクトラム症)の診断が、小学校1年生の次男のふーは、診断はありませんがASD(自閉スペクトラム症)の傾向があると言われています。
今回はふーのお話です。「それくらい大したことない」と思ってしまうことも、ふーにとってとても大事なこだわり。それは守ってあげたいけれど、どこまで対応すればいいのか分かりません……。
![監修者鈴木直光のアイコン](/uploads/senmonkers/expert/202104/21/40d0106d-7e0e-4780-a9e2-256608166ecf_webp_s.webp)
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
希望制だった面談を申し込まなかったら、学校から電話が!
1年生の4月から特別支援教室に登室している次男ふー。毎週楽しく通っています。
音読の宿題を嫌がった時期もありましたが、担任の先生と特別支援教室の先生が連携してくださり、柔軟に対応いただいています。
音読の宿題を嫌がった時期もありましたが、担任の先生と特別支援教室の先生が連携してくださり、柔軟に対応いただいています。
![発達グレー小1次男、音読の宿題を断固拒否!親の秘策と学校との連携で変化が…のタイトル画像](/uploads/article_master/202406/35030161/1b14d833-4d8e-4d94-8fe1-0be6daf7c03c_webp_s.webp)
発達グレー小1次男、音読の宿題を断固拒否!親の秘策と学校との連携で変化が…
9月の参観日でふーが楽しそうに活動しているところを見た私は、安心していました。もともと、ふーのことを「大人しくて穏やか」だとあまり心配していなかった私。トラブルもないだろうと思い、希望制だった特別支援教室の先生との面談を申し込みませんでした。もしかしたら、特別支援教室も1年生で卒室になるかもしれない、なんて考えることもあったくらいでした。
ですがある日、特別支援教室の先生から電話がきたのです。先生は「ぜひ面談をしてほしい」とのこと。これは直接話をしないといけないことがあるということだ……と分かりました。何があったんだろう、先生が何をおっしゃるんだろうと不安になりつつも、何を言われても大丈夫!と覚悟を決めたのでした。
ですがある日、特別支援教室の先生から電話がきたのです。先生は「ぜひ面談をしてほしい」とのこと。これは直接話をしないといけないことがあるということだ……と分かりました。何があったんだろう、先生が何をおっしゃるんだろうと不安になりつつも、何を言われても大丈夫!と覚悟を決めたのでした。
心配していなかったふーの学校の様子を聞いて
面談では、ふーの特別支援教室での様子を詳しく教えてもらいました。
通常学級では、体育などで並ぶ順番を間違えるなど先生の指示を誤って理解したり、思っていたことと違うことがあると、落ち込んでうずくまってしまう、思考停止してしまう、泣いてしまうといった場面があるそうです。保育園では周りの先生や何年も一緒に過ごしているお友だちがいて、ふーが困っているなと感じたら自然と助けてくれていたけれど、小学校では自分から言わないと相手に伝わらない状況なため、困ることが増えたかもしれませんとのことでした。
一方、手厚い特別支援教室では、素が出るのかハキハキと自信をもってみんなの前で発表できるのだとか。少人数のほうが自由に発言しているようです。「話しすぎてしまうこともありますが、特別支援教室ではとてもよくできています」と言われ、ふーのガンバリが伝わりました。
一通り聞いてから、先生に来年度も特別支援教室を継続したほうがいいか聞いてみると、先生は「継続したほうが良いです。継続しましょう」とのこと。
心構えはできていましたが、少しだけショック……。でも「もう1年、手厚い支援を受けられる!ふーにとってプラス!」と考えるようにしました。
一方、手厚い特別支援教室では、素が出るのかハキハキと自信をもってみんなの前で発表できるのだとか。少人数のほうが自由に発言しているようです。「話しすぎてしまうこともありますが、特別支援教室ではとてもよくできています」と言われ、ふーのガンバリが伝わりました。
一通り聞いてから、先生に来年度も特別支援教室を継続したほうがいいか聞いてみると、先生は「継続したほうが良いです。継続しましょう」とのこと。
心構えはできていましたが、少しだけショック……。でも「もう1年、手厚い支援を受けられる!ふーにとってプラス!」と考えるようにしました。
こだわりが強いふーに、周りは疲弊してしまうことも
少し話は変わりますが、電車好きなふーと、最近毎日のようにペーパークラフトをつくっています。紙ですから遊んでいるうちにしわが付いたり、壊れてしまうこともあります。私は少しのシワやのりしろが見えていたり、折り目が裏写りしたりしていても、大したことはないと思うのですが、ふーは気になってしまいよく涙目になっています。
つくりたての作品でも気になるところが見つかると、「つくり直したくなっちゃった」とふー。私は台紙をプリントし直して、切って渡します。少し経つと、またほんの少しの何かが気になり、またプリントしてと言われます。またか……と思いながら私が「一生懸命切ったのに悲しいよ」など気持ちを伝えると、ふーは涙……。
本人にとっては大事なことでこだわりたいのだと思いますが、周りは疲弊してしまいます。この強いこだわりを抑えられないと集団生活の中で困りごとが出てくるのでは……と心配になります。
こういったふーの様子を見ると、やはり特別支援教室を継続したほうがいいという先生の意見は正しいのだなと思いました。
つくりたての作品でも気になるところが見つかると、「つくり直したくなっちゃった」とふー。私は台紙をプリントし直して、切って渡します。少し経つと、またほんの少しの何かが気になり、またプリントしてと言われます。またか……と思いながら私が「一生懸命切ったのに悲しいよ」など気持ちを伝えると、ふーは涙……。
本人にとっては大事なことでこだわりたいのだと思いますが、周りは疲弊してしまいます。この強いこだわりを抑えられないと集団生活の中で困りごとが出てくるのでは……と心配になります。
こういったふーの様子を見ると、やはり特別支援教室を継続したほうがいいという先生の意見は正しいのだなと思いました。
![療育支援探しバナー](/assets/common/banner/column_facility_inquiry_banner_pc-219eb3ecb68ec207c4eaf250b9db4c269b9d63451729ed772b2d9d2642acd07c.png)