自閉症の特徴には当てはまらない?目が合って笑う1歳息子。周囲にも「気にしすぎ」と言われたけれど…
ライター:みかみかん

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わが家は5歳のたーちゃんと夫と私の3人暮らしです。
たーちゃんは2歳半の時に、知的障害(知的発達症)のないASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。
今回は、たーちゃんが赤ちゃんの頃、よく笑うし目が合うからASD(自閉スペクトラム症)ではないと思っていた話です。

監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
赤ちゃんの頃から感覚過敏や激しい人見知りなど、気になるところはあった。でも目が合うし、よく笑っている。だから発達障害ではないと思っていたけれど……!?
たーちゃんが赤ちゃんの頃は、
・何かを身に着けることが苦手
・人見知りや場所見知りが激しい
・落ち着きがない
などが気になって、よくインターネットで検索をしていました。
「以上のような行動をとる赤ちゃんは発達障害かも?」という記事も見つけ、心配になったこともありました。
さらに、インターネットの記事でASD(自閉スペクトラム症)の赤ちゃんの特徴として
・目線が合わない
・笑わない
という点も見かけました。
しかし、1歳頃のたーちゃんには、この二点は当てはまらなかったのです。まだ診断を受けたり児童発達支援に通ったりすることが難しい年齢ということもあり、「ASD(自閉スペクトラム症)の特徴全てに当てはまらないなら、思い過ごしだ」と考えるようにしていました。
・何かを身に着けることが苦手
・人見知りや場所見知りが激しい
・落ち着きがない
などが気になって、よくインターネットで検索をしていました。
「以上のような行動をとる赤ちゃんは発達障害かも?」という記事も見つけ、心配になったこともありました。
さらに、インターネットの記事でASD(自閉スペクトラム症)の赤ちゃんの特徴として
・目線が合わない
・笑わない
という点も見かけました。
しかし、1歳頃のたーちゃんには、この二点は当てはまらなかったのです。まだ診断を受けたり児童発達支援に通ったりすることが難しい年齢ということもあり、「ASD(自閉スペクトラム症)の特徴全てに当てはまらないなら、思い過ごしだ」と考えるようにしていました。
目が合うといっても、ほかの子とは違う?少しずつ増えていく違和感。ほかの子の目が合うは、じっと見つめて、表情豊かだった
発達に気になるところはあるけれど、決定打らしいものはなく支援に繋がったり受診をしたりすることもなく、支援センターや児童館に通いながら自宅保育を続けていました。しかし、そこである日、あることに気がつきます。
たーちゃんは目が合う。……けれど、ほかのお子さんのように興味深そうにじっと大人の顔を覗き込んだり表情を窺ったりすることはない、ということに。
たーちゃんの目が合うは、ぼうっとこちらを見ている、たまたま顔があったからなんとなく見ている。そのように感じられました。大人の顔を見ていても、何かを考えたり表情を読み取ったりはしていないような表情だな、とほかのお子さんと比べて思ってしまいました。言葉で説明するのも難しいような、ちょっとした違和感です。
たーちゃんは目が合う。……けれど、ほかのお子さんのように興味深そうにじっと大人の顔を覗き込んだり表情を窺ったりすることはない、ということに。
たーちゃんの目が合うは、ぼうっとこちらを見ている、たまたま顔があったからなんとなく見ている。そのように感じられました。大人の顔を見ていても、何かを考えたり表情を読み取ったりはしていないような表情だな、とほかのお子さんと比べて思ってしまいました。言葉で説明するのも難しいような、ちょっとした違和感です。
発達障害なの?違うの?揺れ動く気持ち……
目が合うという点も怪しく感じてきたのと時を同じくして、発達で気になるところが徐々に目立ってきました。
しかし、たーちゃんのことを知っている友人や知人に話しても、「え?たーちゃんが発達障害?気にしすぎじゃない?」とばかり言われていました。
「私が気にし過ぎなのかな……?」「いや、保護者の私が気にしないと。自分の勘も大切にしよう」「でも、私の杞憂だといいな……」と、私の気持ちは波のように揺れ動いていました。
しかし、たーちゃんのことを知っている友人や知人に話しても、「え?たーちゃんが発達障害?気にしすぎじゃない?」とばかり言われていました。
「私が気にし過ぎなのかな……?」「いや、保護者の私が気にしないと。自分の勘も大切にしよう」「でも、私の杞憂だといいな……」と、私の気持ちは波のように揺れ動いていました。