機嫌がいいのに急に叩いてくる…1歳半から始まった自閉症息子の他害。5歳になった今は
ライター:みかみかん

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わが家は5歳のたーちゃんと夫と私の3人暮らしです。
たーちゃんは2歳半の時に、知的障害(知的発達症)のないASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。
今回は、1歳半から始まった家族への他害についてです。

監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。
・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/
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1歳半から始まった家族への他害。どうして叩くのか分からない。
赤ちゃんの頃から人見知りや感覚過敏など、気になるところがあったたーちゃん。1歳半になっても発語はワンワンのみ。市の1歳半健診では要観察と言われていました。
その頃悩んでいたことの一つに、私や夫への他害行為があります。
・叩く、蹴る
・首元に強く抱きつく
・物を投げる
・私や夫の物を壊そうとする
など……。
その頃悩んでいたことの一つに、私や夫への他害行為があります。
・叩く、蹴る
・首元に強く抱きつく
・物を投げる
・私や夫の物を壊そうとする
など……。
機嫌良くニコニコしていたと思いきや急に叩いたり蹴ったりするのが、わが子ながら怖いと思ってしまいました。1歳半といえど、力一杯叩かれたり物を投げつけられるのは痛かったです。そして、心の余裕もどんどん擦り減っていきました。
市の心理士さんに相談した時には、「構ってほしかったり、注目してほしかったりして他害行為をしているのではないか。コミュニケーションの一部になっているのかもしれない」と言われました。
夫と話し合い、「普段からもっとたーちゃんと遊んだり話しかけたりして構ってあげよう」と決めました。言葉が出てくれば他害行為は収まるだろうと、二人とも期待していたと思います。
市の心理士さんに相談した時には、「構ってほしかったり、注目してほしかったりして他害行為をしているのではないか。コミュニケーションの一部になっているのかもしれない」と言われました。
夫と話し合い、「普段からもっとたーちゃんと遊んだり話しかけたりして構ってあげよう」と決めました。言葉が出てくれば他害行為は収まるだろうと、二人とも期待していたと思います。
言葉の理解が深まってきた2歳。他害は落ち着くと思いきや……。
2歳半頃。たーちゃんは3語文をたまに話すようになり、言われたことへの理解はかなりできている様子でした。しかし、私と夫への他害はなくなりませんでした。むしろ、頻度や力の加減がさらにひどくなっていきました。
「やめて」の意味は分かっているはずなのに、言われても笑顔のまま他害行為を続ける。
「痛いからやめようね」「やめてって言われたら一回でやめようね」と冷静に伝えても何度もしつこく繰り返す。
そんなことがずっと続きました。
さらに、言われていることは理解できていても、叱られているという雰囲気は分かっていないように感じました。怒っている・困っている・痛がっているということを、表情や口調から読み取れていないように思えました。
「やめて」の意味は分かっているはずなのに、言われても笑顔のまま他害行為を続ける。
「痛いからやめようね」「やめてって言われたら一回でやめようね」と冷静に伝えても何度もしつこく繰り返す。
そんなことがずっと続きました。
さらに、言われていることは理解できていても、叱られているという雰囲気は分かっていないように感じました。怒っている・困っている・痛がっているということを、表情や口調から読み取れていないように思えました。
幼稚園ではお友だちへの他害はないようでしたが、先生から「注意する時にどう伝えたらたーちゃんに響くか分からない」と言われたことがあります。注意する時には、なるべく端的にはっきり伝えるようにしていましたが、それでも叱られたことを何度も繰り返していました。
5歳半の現在。他害行為はほぼなくなる。
いつになったら私や夫への他害行為はなくなるのだろうと悩み続けていましたが、5歳半の現在、他害行為はかなり落ち着きました。
現在でも「ダメだよ」と言ってもやめてほしいことを繰り返したり、コミュニケーションがやや一方的に感じることはありますが、蹴ったり叩いたりすることはほとんどありません。
他害行為が減った理由は、言葉の理解が深まったことと精神的な成長が大きいかな、と思います。しかし、実際のところ何が要因だったのかは分かりません。4歳頃から、徐々に落ち着いてきたと感じます。
現在でも「ダメだよ」と言ってもやめてほしいことを繰り返したり、コミュニケーションがやや一方的に感じることはありますが、蹴ったり叩いたりすることはほとんどありません。
他害行為が減った理由は、言葉の理解が深まったことと精神的な成長が大きいかな、と思います。しかし、実際のところ何が要因だったのかは分かりません。4歳頃から、徐々に落ち着いてきたと感じます。
家族への他害行為に悩んでいた時は、体が痛いのはもちろんのこと、「いつになったら落ち着くのだろう」「もっとひどくなるかも」「お友だちにも他害をし始めたらどうしよう」と心も疲弊していました。
お子さんの他害はすぐに落ち着くのは難しいかもしれませんが、ゆっくり改善していく場合もあります。他害に悩んでいる保護者の方の希望になれれば良いな、と思います。
お子さんの他害はすぐに落ち着くのは難しいかもしれませんが、ゆっくり改善していく場合もあります。他害に悩んでいる保護者の方の希望になれれば良いな、と思います。
