思春期、発達特性…「あるある」と思える、共感が詰まったストーリー

物語のもう一つの軸となるのは、家族間のコミュニケーションの難しさと、それでも共に暮らし続けることで育まれる絆です。

このドラマは、さまざまなトラブルもぶつかり合いも、子どもの発達特性も父が脚本家であることも、日常の一部として丁寧に取り上げ、描かれています。一見、特別な状況にある家族にみえるかもしれないけれど、その中にいる4人はそれぞれの「いつもの毎日」を歩んでいます。

娘の蝶子(渡邉心結)は高校1年生。野球部に所属しながら、反抗期真っ只中です。思春期の揺れる気持ちと、母との衝突、父への苛立ちを感じる毎日。

家事・仕事・人間関係と、母である朝子の生活は目が回るような忙しさ。そんな中で思わず飛び出す本音、ちょっとした言い争い、すれ違う気持ちも。

「こういうことあるよね」「あぁおんなじだな」など、視聴者自身が、自身の忙しい毎日を振り返ったり、共感できたり。そして最後には「家族って、悪くないな」と思わせてくれる、そんな展開が随所にちりばめられています。

日曜の夜に!『こんばんは、朝山家です。』

『こんばんは、朝山家です。』は、子育て、夫婦、仕事、夢、そして支援という多様なテーマを繊細かつ大胆に描いたドラマ。ユーモアに富んだ会話や、テンポの良い展開なので、肩の力を抜いて観ることができます。特に、発達特性のある子どもを育てる家庭にとっては、共感と発見にあふれる内容ではないでしょうか。日常にそっと寄り添うような温かさを感じられる、そんな作品です。

ドラマ放映情報

毎週日曜よる10時15分放送(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット)
放送終了後、TVerで見逃し配信中
『こんばんは、朝山家です。』Webサイト
https://www.asahi.co.jp/asayamake/
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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