高校受験の挫折から大学合格へ。発達障害の娘の心を育ててくれた塾長の支援【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
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現在大学1年生の娘は、小学1年生の6月頃にADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。高校受験で第一志望校に不合格となり、深く傷ついた娘。でも、発達障害への理解ある塾長先生との出会いが、娘の人生を大きく変えてくれたのです。発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「発達障害のある子の塾選び・大学受験」についてのエピソードをご紹介します。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
高校受験の挫折……。ひどく落ち込んだ娘
娘は、小学1年生の6月頃にADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。時間管理が苦手で遅刻することが多く、先の見通しが立たないとパニックを起こしがちで、のちにパニック障害(パニック症)と診断されています。ひどい時には自傷行為が出ることもありました。
中学生になり高校受験のために塾に通い始めましたが、娘が最も苦手とする社会科で苦労しました。
「過去を振り返って学ぶことの意味が分からない」 「地理で環境について学ぶ意義が不明」
娘はそんな風に言って、歴史や地理をなかなか覚えられず、そして迎えた高校受験。第一志望校は不合格、評定では確実に合格できると言われていた第二志望の公立高校に進学することになりました。
娘は第一志望校に落ちたことに、ものすごくショックを受けていました。
その落ち込みようを見る私も胸が締め付けられる思いでした。
中学生になり高校受験のために塾に通い始めましたが、娘が最も苦手とする社会科で苦労しました。
「過去を振り返って学ぶことの意味が分からない」 「地理で環境について学ぶ意義が不明」
娘はそんな風に言って、歴史や地理をなかなか覚えられず、そして迎えた高校受験。第一志望校は不合格、評定では確実に合格できると言われていた第二志望の公立高校に進学することになりました。
娘は第一志望校に落ちたことに、ものすごくショックを受けていました。
その落ち込みようを見る私も胸が締め付けられる思いでした。
「今度こそは」娘の決意と理解ある塾長先生との出会い
高校入学直前の春休み、傷ついた娘から意外な言葉が出ました。
「大学受験に向けて、高校1年生から塾に通いたい」
私も娘を支えたい一心で塾探しに奔走しました。ある塾に問い合わせた時、娘にパニック障害(パニック症)があることや発達障害の診断が出ていることをお伝えすると、塾長先生からこんな言葉が返ってきました。
「自分はASD(自閉スペクトラム症)の特性の強い生徒さんの指導経験もあります。その子その子に合わせて指導していく方針です。まずは娘さんと面談して、娘さんの気持ちや将来の目標を聞きたいです」
「大学受験に向けて、高校1年生から塾に通いたい」
私も娘を支えたい一心で塾探しに奔走しました。ある塾に問い合わせた時、娘にパニック障害(パニック症)があることや発達障害の診断が出ていることをお伝えすると、塾長先生からこんな言葉が返ってきました。
「自分はASD(自閉スペクトラム症)の特性の強い生徒さんの指導経験もあります。その子その子に合わせて指導していく方針です。まずは娘さんと面談して、娘さんの気持ちや将来の目標を聞きたいです」
私は電話で娘が第一志望校に進学できずに深く傷ついていることをお伝えしました。すると先生は「僕からは第一志望校に落ちたことは触れずに、娘さんが高校受験の結果をどんな風にとらえているか、話を聞き出すようにしたいと思います」と配慮してくださり、私は驚いたことを覚えています。
面談当日、塾長先生は娘にこう声をかけました。
「高校受験、お疲れさまだったね。でも、高校入学前から『大学受験』を意識して動こうとする◯◯さんのパワーはすごいと思うよ」
その温かい言葉に、ひどく緊張していた娘がリラックスして、自分から「実は……」と第一志望校に行けなかった話を始めたんです。
「高校は通り道。どの高校からでも頑張れば、自分の希望する大学に進学できます。これからの3年間の過ごし方で変わっていくよ」
塾長先生のこの言葉が、娘の心に希望の光を灯してくれました。
面談当日、塾長先生は娘にこう声をかけました。
「高校受験、お疲れさまだったね。でも、高校入学前から『大学受験』を意識して動こうとする◯◯さんのパワーはすごいと思うよ」
その温かい言葉に、ひどく緊張していた娘がリラックスして、自分から「実は……」と第一志望校に行けなかった話を始めたんです。
「高校は通り道。どの高校からでも頑張れば、自分の希望する大学に進学できます。これからの3年間の過ごし方で変わっていくよ」
塾長先生のこの言葉が、娘の心に希望の光を灯してくれました。
「その子その子に合わせて」配慮が娘を変えた
通塾が始まってからも、塾長先生の配慮は素晴らしいものでした。時間の感覚が抜けてしまう娘はよく遅刻していましたが、先生は根気よく付き合ってくださいました。パニックで当日行けなくなった時も、「キャンセル」ではなく必ず振替授業をしてくださいました。
塾長先生は、最大限の配慮を行ってくださいました。娘が高校1年生から英検受験に取り組めたのも、塾長先生が最新の入試状況を教えてくださったおかげです。
大学受験では、一般入試でパニックを起こすリスクを考え、学校推薦型選抜を選択しました。夏休み中、塾でみっちりとレポート作成と面接練習に取り組みました。授業終了後の居残り練習もしてくださり、娘は自信をつけていきました。
「◯◯さんなら大丈夫。自分の気持ちを素直に伝えれば、きっと大学側にも伝わるから」
面接練習の際、塾長先生がかけてくださったこの言葉に、娘はとても勇気づけられていました。
塾長先生は、最大限の配慮を行ってくださいました。娘が高校1年生から英検受験に取り組めたのも、塾長先生が最新の入試状況を教えてくださったおかげです。
大学受験では、一般入試でパニックを起こすリスクを考え、学校推薦型選抜を選択しました。夏休み中、塾でみっちりとレポート作成と面接練習に取り組みました。授業終了後の居残り練習もしてくださり、娘は自信をつけていきました。
「◯◯さんなら大丈夫。自分の気持ちを素直に伝えれば、きっと大学側にも伝わるから」
面接練習の際、塾長先生がかけてくださったこの言葉に、娘はとても勇気づけられていました。
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