椅子に寝そべり、指示も無視…3歳息子の発達障害に気づいた習い事での「カオスな30分」【読者体験談】

ライター:ユーザー体験談
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長男が3歳を過ぎた頃、私は漠然と「うちの子、周りの子とちょっと違うのかも……」と感じていましたが、それが発達の偏りだとは考えていませんでした。そんな私の認識を決定的に変えたのは、息子の初めての習い事、集団の音楽教室での体験レッスンでした。【発達ナビではユーザーさんからのエピソードを募集中!今回は、「未診断中に習い事で気づいた発達の偏り」についてのエピソードをご紹介します】

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

この記事で分かること

  • 3歳の習い事(音楽教室)で目の当たりにした、ほかの子との「決定的な違い」
  • 「落ち着きがない」だけでは片付けられない、わが子の発達への「違和感」を抱いた母親の率直な心境
  • 周囲に「気にしすぎ」と言われても大切にした「親の勘」
  • 3歳半健診を機に発達支援センターへ相談し、ASD(自閉スペクトラム症)の特性理解や視覚支援などで生活が改善した経緯

習い事に託した願いと、当時はまだ気づいていなかった発達の偏り

現在8歳4か月(小学2年生)の息子は、3歳5か月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。小さい時の息子は天真爛漫な甘えん坊でおしゃべり好きでしたが、不安感が強く、癇癪が激しいところもありました。

私が「息子の発達に何かあるかもしれない」とはっきり認識するきっかけとなったのは、子ども園の年少の時に行った音楽教室の集団体験レッスンでした。この習い事を始めようと思った理由は、大きく2つありました。1つは「年少になったことだし、好きなことや得意なことを増やすきっかけになれば」と思ったからです。息子は歌やダンスが好きだったので、音楽教室なら興味を伸ばせるかもしれないと考えました。もう1つは、「落ち着きがなくてマイペースだけど、集団レッスンを通じて多少でも社会性が身につけば」という期待です。当時の息子は「1か所にじっと座っているのが苦手」で、「興奮したらぐるぐる歩き回りながらしゃべり続ける」といった落ち着きのなさがありました。

軽い気持ちで参加した30分間の体験レッスンでしたが、そこで私は想像もしなかった息子の姿を目の当たりにすることになりました。

椅子に寝そべり、指示を無視──ほかの子との決定的な違い

教室に着くと、息子はすぐに「もう嫌」「帰りたい」とグズグズモードになりました。予想外の場所見知りに驚きましたが、私は「ちょっとなだめたら、そのうち気も変わるだろう」と思っていました。

しかし、レッスンが始まっても、息子は一向に落ち着きません。ほかの子どもたちが静かに座って先生の話を聞いている中で、息子は電子オルガンの横長の椅子に寝そべり、グニャグニャしていました。私は寝そべりたがる息子を起こし、「帰りたい」とぼやくのをなだめるのに必死でした。
「もう嫌」「帰りたい」とグズグズモードに
「もう嫌」「帰りたい」とグズグズモードに
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周りの親子が静かに先生の指示に従っている様子を見て、「えっ、みんな同い年だよね!?」と少々焦りました。背が高く、見た目から年上に見られることもあった息子ですが、ほかの同年代のお子さん達と比べて、あまりに態度が幼く見えたのです。そして、決定的に違ったのは、指示への対応でした。「みんなで一緒に『ド』の音を押してみましょう」という先生の指示に、息子だけが従いませんでした。鍵盤を押すと猫の鳴き声がする遊びで、みんなが「ミャー」と和音を鳴らしている中、息子は好き勝手なタイミングで複数のキーを押し、「ギニャー」という化け猫っぽい不協和音を不規則に響かせたのです。

「ちょっと!マイペースすぎ!!」と心の中で叫び、途中からはあまりの自由奔放さに笑いすらこみ上げるほどでしたが、このとき「今後の園での集団行動や学校生活、大丈夫なんだろうか……」とうっすら不安を感じたことを覚えています。そんな私に、さらに衝撃的な出来事が待っていました。
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