【双極性障害当事者の声】長期休暇明けの不安、どうしてる?「頑張りすぎない」心を整える新習慣
ライター:くろまる
都内で猫と一緒に暮らしているくろまるです。幼少期から凸凹で生きづらさを感じていて大学時代に双極性障害(双極症)を発症。ひきこもりと就労移行支援の利用を経て就職し、現在はフリーランスのWebライターとして活動しています。今回は学生時代から感じていた、長期休暇明けや新生活への不安と乗り越え方を書いていきたいと思います。
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
休暇明けは断絶がある
私は冬休みなどの長期休暇明けの登校に不安が強く「行きたくない」と思っていました。そして、実際に行ってみてもうまく馴染めずに「失敗した」と感じることがほとんどで、学校生活がいやになってしまっていました。
何が不安かを改めて考えてみると「断絶」だと思い当たりました。休み明けは人間関係や雰囲気が毎回リセットされる感覚があるんですよね、同じクラスだったとしても地続きな感じがしません。みんな他人という感覚です。そんなですから、休み明けのノリについていけず孤立していくことに……。
私はまったく違うものという認識なのに、クラスメイトが「昨日の続き」みたいに話しているのを見ていつも取り残された気分になっていました。そして、その不安から「周りをよく観察して合わせよう」としましたが、自分を見失ってしまうだけで逆効果でした。
長期休暇明けでもそうなのですから、入学やクラス替えだとなおのこと不安と緊張が強くなっていました。なんとか学生生活は乗り切りましたが、大学卒業後にひきこもりになった理由もここにあると感じています。
そして、ひきこもりからの社会復帰にはとてつもなく多くの時間と労力を使うことになりました。数週間とかではなく数年単位の断絶でしたからね。でも、苦労したおかげで自分なりの対策を手に入れたので、次から紹介していきます。
何が不安かを改めて考えてみると「断絶」だと思い当たりました。休み明けは人間関係や雰囲気が毎回リセットされる感覚があるんですよね、同じクラスだったとしても地続きな感じがしません。みんな他人という感覚です。そんなですから、休み明けのノリについていけず孤立していくことに……。
私はまったく違うものという認識なのに、クラスメイトが「昨日の続き」みたいに話しているのを見ていつも取り残された気分になっていました。そして、その不安から「周りをよく観察して合わせよう」としましたが、自分を見失ってしまうだけで逆効果でした。
長期休暇明けでもそうなのですから、入学やクラス替えだとなおのこと不安と緊張が強くなっていました。なんとか学生生活は乗り切りましたが、大学卒業後にひきこもりになった理由もここにあると感じています。
そして、ひきこもりからの社会復帰にはとてつもなく多くの時間と労力を使うことになりました。数週間とかではなく数年単位の断絶でしたからね。でも、苦労したおかげで自分なりの対策を手に入れたので、次から紹介していきます。
自分を主語に行動を決める
休み明けの不安に対する対策のポイントは自分を主語にすることです。登校する前に断絶を埋めようと「周りの人」や「環境」をシミュレーションしても無限の可能性があり、そのプレッシャーに押しつぶされてしまいます。
しかし「自分のこと」なら答えがあります。その自分に集中することで、一本軸ができ心が整理されて周りの動きに左右されにくくなると考えています。
しかし「自分のこと」なら答えがあります。その自分に集中することで、一本軸ができ心が整理されて周りの動きに左右されにくくなると考えています。
「すること」を決める
軸を通すための具体的な対策は「すること」を決めるというもの。考え方ではなく、行動に注目した対策です。考えは変化していきますが、行動は「するかしないか」です。それが潔くて気に入っています。
例えば「右足から教室に入る」と決めておき、それを実行するというもの。シンプルですね。しかし、それだけでも実行できるとシャンと背筋が伸びる感覚があります。周りのことを考えると無限の可能性がありますが、自分の行動は一つだけというのがとても気持ちいいです。そして、それを「した」ということが自信となって、視野が広がり周りのことに対応する余裕もできてきます。
することはなんでも構わなくて、ほかの例だと「自分からあいさつする」「直前にコーラを飲む」「トイレに入る」「手を洗う」などがあります。どれも建物や教室に入る直前にできて、(たいがいの状況で)自分でコントロール可能なものです。
行動は組み合わせても良く、今でも初めて行く場所では「まずトイレに入って」「冷水で手を洗う」などを決めて実行し、心を落ち着けています。
注意点として、例えば「10分前に着くようにする」だと「どこに」というのが薄くて達成感を感じづらいため「10分前に校門にタッチする」など感触のある行動に落とし込むことがポイントです。
「すること」を決める。休み明け当日に行っている対策はこれだけです。いろいろと試したこともあったんですけどね。対策が多いと不確定要素も多くなるだけなので、今では一つに集約させています。
例えば「右足から教室に入る」と決めておき、それを実行するというもの。シンプルですね。しかし、それだけでも実行できるとシャンと背筋が伸びる感覚があります。周りのことを考えると無限の可能性がありますが、自分の行動は一つだけというのがとても気持ちいいです。そして、それを「した」ということが自信となって、視野が広がり周りのことに対応する余裕もできてきます。
することはなんでも構わなくて、ほかの例だと「自分からあいさつする」「直前にコーラを飲む」「トイレに入る」「手を洗う」などがあります。どれも建物や教室に入る直前にできて、(たいがいの状況で)自分でコントロール可能なものです。
行動は組み合わせても良く、今でも初めて行く場所では「まずトイレに入って」「冷水で手を洗う」などを決めて実行し、心を落ち着けています。
注意点として、例えば「10分前に着くようにする」だと「どこに」というのが薄くて達成感を感じづらいため「10分前に校門にタッチする」など感触のある行動に落とし込むことがポイントです。
「すること」を決める。休み明け当日に行っている対策はこれだけです。いろいろと試したこともあったんですけどね。対策が多いと不確定要素も多くなるだけなので、今では一つに集約させています。
前日までの対策のポイント
当日の対策は一つですが、前日までにしておく対策としてニつ紹介します。いくら当日心を落ち着ける方法があっても、遅刻や忘れ物をすると意味がないですからね。
下見をする
初めての場所でも久しぶりの場所でも、とりあえず一度訪れてみるとイメージが湧きます。HPを見たり乗り換え案内で検索してもやっぱり違うんですよね。シミュレーションと下見では実感が段違いです。
個人的には曜日や時間までは合わせないようにしています。交通機関を使う場合は当日遅延する可能性もありますし。そこを詰めすぎると神経質になってしまうなと経験から感じています。
とにかく下見をしてみる。そうすることで考える余地を減らして安心感を手に入れることができます。
個人的には曜日や時間までは合わせないようにしています。交通機関を使う場合は当日遅延する可能性もありますし。そこを詰めすぎると神経質になってしまうなと経験から感じています。
とにかく下見をしてみる。そうすることで考える余地を減らして安心感を手に入れることができます。
前日準備
次は前日準備です。よく「寝る前に持ち物や服を用意しておく」という対策を聞くと思いますが、その際に気をつけているポイントを紹介します。それは、「バッグにしまわない」ことです。
というのも、夜のうちにバッグに詰めてしまうと、朝起きてから「ちゃんと入れただろうか」と不安になって、全部出して確認しないと気が済まなくなるからです。そして、出し入れする時間がかかるとともに抜け漏れも生じやすくなり、結果的に遅刻や忘れ物につながるという失敗を何度も経験してきました。
そのため、前日夜は持っていくものを揃えたうえでバッグの横に並べておく、という対策をしています。朝入れる手間はありますが、焦って出し入れするよりは何倍もましです。ポイントとして、並べる際は透明な小分けできるケースに分類して入れておくと視覚的にも分かりやすくなります。
ちなみにADHD(注意欠如多動症)の友人とこのことを話していたら、「そうそう、前日の自分が信じられないんだよね」と共感をいただきました。けっこうあるあるなのかもしれません。
というのも、夜のうちにバッグに詰めてしまうと、朝起きてから「ちゃんと入れただろうか」と不安になって、全部出して確認しないと気が済まなくなるからです。そして、出し入れする時間がかかるとともに抜け漏れも生じやすくなり、結果的に遅刻や忘れ物につながるという失敗を何度も経験してきました。
そのため、前日夜は持っていくものを揃えたうえでバッグの横に並べておく、という対策をしています。朝入れる手間はありますが、焦って出し入れするよりは何倍もましです。ポイントとして、並べる際は透明な小分けできるケースに分類して入れておくと視覚的にも分かりやすくなります。
ちなみにADHD(注意欠如多動症)の友人とこのことを話していたら、「そうそう、前日の自分が信じられないんだよね」と共感をいただきました。けっこうあるあるなのかもしれません。