「いつまで続くの?」という不安の先に。つきっきりの日々が作った自立の土台
その後、特別支援学級に移ったことやトール自身の気持ちの安定に伴って、少しずつ宿題も自分でできるようになっていきました。
サポートをしている最中には「こんなに手取り足取りサポートしていて、自立につながるのかな」「この生活はいつまで続くんだろう」と考えたこともありました。でも、当時の私を突き動かしていたのは「とにかく今のトールの状態をどうにかしてあげたい」という思いで、その時の私にできる精一杯の応援を、ただひたすらに続けていたのだと思います。
サポートをしている最中には「こんなに手取り足取りサポートしていて、自立につながるのかな」「この生活はいつまで続くんだろう」と考えたこともありました。でも、当時の私を突き動かしていたのは「とにかく今のトールの状態をどうにかしてあげたい」という思いで、その時の私にできる精一杯の応援を、ただひたすらに続けていたのだと思います。
この時の経験を通して、何か壁にぶつかったと感じた時には、まずは「何ができていて、何ができていないのか」を具体的に把握することの重要性を学びました。この「冷静に観察する」という姿勢は、宿題に限らず、その後の生活にも生かされていると思っています。
執筆/メイ
専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)
トールさんの宿題への向き合い方や、メイさんが試行錯誤しながら支えてこられた過程を共有してくださり、ありがとうございました。メイさんが積み重ねてこられた工夫や関わり方に、「うちでも取り入れてみたい」と感じた親御さんも多かったのではないでしょうか。
お子さんを丁寧に観察し、「今何ができていて、何が難しいのか」を具体的に理解して、その子に合ったサポートを試行錯誤しながら考えていくことは、発達特性の有無に関わらず、すべてのお子さんの成長を支える上でとても大切な視点だと思います。
今回共有してくださった工夫の数々も、簡単に見つけ出せた方法ではなく、メイさんが日々トールさんの様子をよく観察し、「どうしたら少しでもやりやすくなるだろう」と悩み、考え、実践を重ねてこられたからこそ辿り着いたものなのだと思います。どのような方法が合うかはお子さんによって異なりますし、そのときどきの成長段階によっても変化していくものだと思います。だからこそ、「実際にやってみること」と、「その反応を見ながら調整していくこと」を積み重ねていくことがとても大切なのだと思います。
勉強やお手伝いに対して、おやつなどの“ご褒美”を取り入れることについては、多くの親御さんが悩まれる部分かもしれませんし、抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。このような方法は、習慣化を促すきっかけとして有効であることも分かってきていますので、「まずは習慣づくりためのサポート」として考えてみると、取り入れやすくなるかもしれませんね。最初はご褒美が必要だったとしても、繰り返すうちに「やること」が生活の流れとして自然に定着し、自分から取り組めるようになったり、やがては物ではなく、「できたね」「頑張ったね」といった言葉だけでも十分な励みになっていくこともありますよね。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
お子さんを丁寧に観察し、「今何ができていて、何が難しいのか」を具体的に理解して、その子に合ったサポートを試行錯誤しながら考えていくことは、発達特性の有無に関わらず、すべてのお子さんの成長を支える上でとても大切な視点だと思います。
今回共有してくださった工夫の数々も、簡単に見つけ出せた方法ではなく、メイさんが日々トールさんの様子をよく観察し、「どうしたら少しでもやりやすくなるだろう」と悩み、考え、実践を重ねてこられたからこそ辿り着いたものなのだと思います。どのような方法が合うかはお子さんによって異なりますし、そのときどきの成長段階によっても変化していくものだと思います。だからこそ、「実際にやってみること」と、「その反応を見ながら調整していくこと」を積み重ねていくことがとても大切なのだと思います。
勉強やお手伝いに対して、おやつなどの“ご褒美”を取り入れることについては、多くの親御さんが悩まれる部分かもしれませんし、抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。このような方法は、習慣化を促すきっかけとして有効であることも分かってきていますので、「まずは習慣づくりためのサポート」として考えてみると、取り入れやすくなるかもしれませんね。最初はご褒美が必要だったとしても、繰り返すうちに「やること」が生活の流れとして自然に定着し、自分から取り組めるようになったり、やがては物ではなく、「できたね」「頑張ったね」といった言葉だけでも十分な励みになっていくこともありますよね。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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