発達障害の3きょうだい育児。3人の中間?じっくり見て気づいた三男ならではの特性
ライター:かし りりあ
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かしりりあです。夫と発達がゆっくりな3きょうだいと家族5人で楽しい毎日を過ごしています。これまで知的障害(知育発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の長男、次男の経緯について書いてきました。
今回から三男、おーについて、きょうだいとのちがいなども含め、書いていきたいと思います。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
兄たちなりに弟を可愛がる日々。身体的発達と、かすかな困りごとの予感
わが家の三男おーは長男りーとは5歳ちがいで、次男かーとは2歳ちがいのきょうだいです。以前、私は正社員で働いてきましたが、三男おーが産まれる前に退職し、3きょうだいの育児に備えていました。日々たくさんの子どもたちをサポートしてきた経験から、「特性や発達のグラデーションは人それぞれ。わが家の子どもだからこそ、できることがたくさんあるように思えても、先々で何かしらの困りごとは出てくるのかもしれないな」と、早い段階からどこか冷静に予感し、心構えをしていました。経過は順調で、無事に産まれてきました。兄たちは彼らなりに一番下の弟であるおーを可愛がっていました。
発語や指差しがなかった1歳半健診。夫婦の心構えとスピーディーな相談
三男おーは、1歳半の健診のとき、発語や指差しなどがありませんでした。私たち夫婦も長男、次男の育児を経て心構えはあったので、兄たちが通っている児童発達支援施設に利用の相談をすることにしました。
幸い快く引き受けてくださいました。施設は2歳半から利用ができるとのことだったので、健診のときに保健師さんにも「上の子たちのつながりで、すでに児童発達支援施設への利用相談を進めています」と伝えておいたのです。保健師さんも「それなら安心ですね」とスムーズに話を理解してくれました。事前の備えがあったおかげで、不安になりがちな健診を落ち着いて終えることができました。
兄たち2人の中間点?じっくり見て気づいた、おーならではの特性
児童発達支援施設に通えるようになるまで、おーの様子を改めて見てみると気づくことがありました。
例えば人に対して、次男かーのように誰にでもニコニコしていることはなく、かといって長男りーのように人に関心がないわけではなく、気になる人にはちょっと触りに行き様子をうかがいます。
気になるもののところでは兄たち二人のように走り出してしまうことはあれど、声かけで止まることができました。
例えば人に対して、次男かーのように誰にでもニコニコしていることはなく、かといって長男りーのように人に関心がないわけではなく、気になる人にはちょっと触りに行き様子をうかがいます。
気になるもののところでは兄たち二人のように走り出してしまうことはあれど、声かけで止まることができました。
衝動性が強い兄たちよりは興味があっても慎重になることが多く、慣れるまで少し時間がかかることもありました。
なんとなく、きょうだい3人の中間点のような性格なのかな、と思っていたのですが、おーが何よりもこだわることは、ほかにありました。
なんとなく、きょうだい3人の中間点のような性格なのかな、と思っていたのですが、おーが何よりもこだわることは、ほかにありました。
三男おーが人や物より、何よりもこだわることとは
それは……
食、です。
おーは食べることが大好きな子でした。もともとわが家の子たちは偏食はありましたが、自分の好きなものはよく食べる子たちです。そんな中でもおーは群を抜いて食べるのが大好き!ご飯、麺類、バナナなどをちょうだい、と言うかのように私はよくキッチンまで連れて来られ、私の手首を掴んで目的の食べ物へと伸ばす「クレーン現象」で要求されました。
しかし毎回おーの希望通りにあげられるわけではありません。
「もう少しでご飯だから今はやめようね」、「またあとでにしようね」と声をかけられると大激怒。
食、です。
おーは食べることが大好きな子でした。もともとわが家の子たちは偏食はありましたが、自分の好きなものはよく食べる子たちです。そんな中でもおーは群を抜いて食べるのが大好き!ご飯、麺類、バナナなどをちょうだい、と言うかのように私はよくキッチンまで連れて来られ、私の手首を掴んで目的の食べ物へと伸ばす「クレーン現象」で要求されました。
しかし毎回おーの希望通りにあげられるわけではありません。
「もう少しでご飯だから今はやめようね」、「またあとでにしようね」と声をかけられると大激怒。
通常あまり泣く子ではないのですが、足をバタバタさせ、泣いて怒るのです。抱き上げてもなかなか泣きはおさまらず、その様子は幼少期に泣き方が激しかった長男りーの姿を見るようでした。
そんなおーは2歳半を過ぎたころ、無事に児童発達支援に通えるようになりました。私から離れ、発達支援を受けて専門の方に見てもらうと新たな姿が見えてくるようになりました。
その話はまた後ほど書いていこうと思います。
執筆/かしりりあ
そんなおーは2歳半を過ぎたころ、無事に児童発達支援に通えるようになりました。私から離れ、発達支援を受けて専門の方に見てもらうと新たな姿が見えてくるようになりました。
その話はまた後ほど書いていこうと思います。
執筆/かしりりあ
専門家コメント 初川久美子先生(臨床心理士・公認心理師)
かしさんご一家の三男おーくんのエピソードをありがとうございます。長男りーくん、次男かーくんの子育ての経験から、おーくん誕生にあたってどんと構えていらっしゃることがよく伝わってきました。発達の遅れがうかがえた際も、上のお子さんらが利用している児童発達支援施設に相談され、とてもスムーズに対応されていることも頼もしく感じました。きょうだいとはいえ、お子さんの特性はそれぞれなので、冷静に観察しながら対応されているのもさすがです。おーくんの今後のお話も楽しみにしています。(監修:臨床心理士・公認心理師 初川久美子先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。