ASD・感覚過敏の息子の「飛行機が怖い」「行きたくない」不安を否定しない!わが家流「焦らない」旅計画術
ライター:ゆきみ
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不安が強く、感覚の過敏さもあるASD(自閉スペクトラム症)の息子けんとがいるわが家は、旅行が大好きです。飛行機に怖くて乗れなかったけんとが「飛行機に乗る!」と変化した、長期旅行のお話をさせていただきたいと思います。
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
タイミングが大事……息子へのアプローチ
長男けんとは、3歳のときにASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けました。現在、小学5年生で、特別支援学級の情緒クラスに在籍しています。構音障害があり、好きなものに一直線、マイペースな男の子です。
旅行が大好きなわが家は、長期休みになると家族でいろいろな場所へ出かけます。これまでは車で移動することが多かったのですが、昨年の春に転勤で引っ越したことをきっかけに旅のスタイルが少し変わりました。
夏休みの計画を早めに立てようと思っていたのですが、けんとが飛行機を怖がっていたので、どうしようか悩みました。転勤のときも飛行機は使わず、新幹線と特急を乗り継いで、海を越えて、何時間もかけて移動したほどなのです。
旅行が大好きなわが家は、長期休みになると家族でいろいろな場所へ出かけます。これまでは車で移動することが多かったのですが、昨年の春に転勤で引っ越したことをきっかけに旅のスタイルが少し変わりました。
夏休みの計画を早めに立てようと思っていたのですが、けんとが飛行機を怖がっていたので、どうしようか悩みました。転勤のときも飛行機は使わず、新幹線と特急を乗り継いで、海を越えて、何時間もかけて移動したほどなのです。
見どころがたくさんありそうなので近隣旅行もいいなと思っていたのですが、久しぶりに私の地元の東京へ帰りたいという気持ちもありました。そこで「夏休み、飛行機で東京に行きたいな」と、何気なくけんとに話をしてみました。すると、けんとの反応はあまり乗り気ではない様子。「今はまだ飛行機に乗るタイミングではないな」と感じた私は、すぐに話題を変えました。そして帰省ではなく近隣旅行に行くことも考えながら、けんとが自然に「東京に行きたい!」と思える日を待つことに。
そしてついに、その瞬間がやってきました。
そしてついに、その瞬間がやってきました。
好きなものには一直線!だからこその提案
けんとに大事な話をするのは「心が落ち着いているとき」そして「好きなものの話をしているなどの機嫌がいいとき」が一番のタイミングだと感じています。
けんとは関東の電車が大好き。ある日、関東の路線の「〇〇線に乗りたいな」とけんとが話し始めたとき、私は「今だ!」と思いました。そこで、夏休みに東京へ行くとしたら、こういう計画はどう?と、紙に新幹線と飛行機の移動時間を書きながら説明しました。「飛行機で東京へ行くと、移動時間が新幹線よりも短いから、○○線にも乗れるし、△駅にも行けるね!」と、楽しいイメージが膨らむように話を広げていきました。
さらに、「東京のママの実家で流しそうめんもしたいなー♪」と、けんとの大好きな流しそうめんの話題もプラス。すると、けんとは目を輝かせながら「飛行機で行って、〇〇線に乗って、△駅に行って、流しそうめんもやりたい!」と行く気満々になったのです。
その後も、東京でやりたいことや行きたい場所のことをたくさん話し、けんとの心が前のめりになるようなワクワクする提案をどんどんしていき、「行きたい!」という気持ちをさらに膨らませていきました。
けんとは関東の電車が大好き。ある日、関東の路線の「〇〇線に乗りたいな」とけんとが話し始めたとき、私は「今だ!」と思いました。そこで、夏休みに東京へ行くとしたら、こういう計画はどう?と、紙に新幹線と飛行機の移動時間を書きながら説明しました。「飛行機で東京へ行くと、移動時間が新幹線よりも短いから、○○線にも乗れるし、△駅にも行けるね!」と、楽しいイメージが膨らむように話を広げていきました。
さらに、「東京のママの実家で流しそうめんもしたいなー♪」と、けんとの大好きな流しそうめんの話題もプラス。すると、けんとは目を輝かせながら「飛行機で行って、〇〇線に乗って、△駅に行って、流しそうめんもやりたい!」と行く気満々になったのです。
その後も、東京でやりたいことや行きたい場所のことをたくさん話し、けんとの心が前のめりになるようなワクワクする提案をどんどんしていき、「行きたい!」という気持ちをさらに膨らませていきました。
感覚過敏な息子が少しでも安心できるように
けんとにとっての「行きたい場所」が増えていったものの、肝心の飛行機への不安がまったくなくなったわけではありません。しかも、今後乗れるか、乗れないかは、初めの1回目がとても重要です。けんとは昔から、大きな低い音を怖がることが多かったため、飛行機のエンジン音を怖がるのではないかと心配しました。そこで、ノイズキャンセリング機能つきのヘッドフォンを購入。「飛行機に乗っている間は、これをつけて大好きな携帯型ゲーム機でたくさん遊んでいいからね♪」と伝えました。
子どもたちの視力が落ちていることもあり、普段ゲームは1日15分~30分程度というのがわが家のルールです。でも、飛行機に乗っている間だけは特別に‟時間無制限″にしました。少しでも「音が怖い」という気持ちを和らげ、楽しく安心して過ごしてほしかったからです。
さらに、飛行機に乗っている時間が「楽しい時間」にできるよう、いつもより特別な大好きなお菓子やジュースも持参しました。「飛行機=楽しい思い出」と感じてもらえるよう意識して準備をしました。
こうして迎えた、わが家にとって初めての飛行機旅。けんとは怖がることなく無事に飛行機に乗り、大好きな電車の旅や流しそうめんを思いきり楽しむことができました。
子どもたちの視力が落ちていることもあり、普段ゲームは1日15分~30分程度というのがわが家のルールです。でも、飛行機に乗っている間だけは特別に‟時間無制限″にしました。少しでも「音が怖い」という気持ちを和らげ、楽しく安心して過ごしてほしかったからです。
さらに、飛行機に乗っている時間が「楽しい時間」にできるよう、いつもより特別な大好きなお菓子やジュースも持参しました。「飛行機=楽しい思い出」と感じてもらえるよう意識して準備をしました。
こうして迎えた、わが家にとって初めての飛行機旅。けんとは怖がることなく無事に飛行機に乗り、大好きな電車の旅や流しそうめんを思いきり楽しむことができました。