「勉強しなさい」と言い続ける毎日に迷うとき。子どもの主体性を引き出す、環境づくりの2つのポイント【学校現場から】

Sponsored
LITALICO高等学院
ライター:LITALICO高等学院
「勉強しなさい」と言い続ける毎日に迷うとき。子どもの主体性を引き出す、環境づくりの2つのポイント【学校現場から】のタイトル画像
Upload By LITALICO高等学院

通信制高校サポート校 LITALICO高等学院の各スクール長がお届けするリレーコラム第2回。
「家でゲームや動画ばかりで、全く勉強をしない」「やるべきことを後回しにしてしまう」。そんなお子さまの様子を見て、将来の進路に不安を感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。今回は、子どもが「好きなこと」を入り口にして主体的な学びを見つけていくためのヒントと、モチベーションを引き出す環境づくりのポイントをお伝えします。

終わらない「勉強しなさい」の悩み。このままで将来大丈夫?

「どうやったら勉強してくれるんだろう?」
「提出物など、やるべきことをちゃんとやってくれない……」

中高生のお子さまを育てる保護者の方から、このようなご相談をよくいただきます。毎日「勉強しなさい」と声をかけるのもお互いにストレスになり、気がつけば親子ゲンカになってしまうことも。

「このままの状態で、高校進学やその先の進路はどうなってしまうのだろう……」と、先の見えない不安に押しつぶされそうになっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大人が「やるべき」と思う学習を無理やり押し付けても、かえって勉強への苦手意識を強めてしまうことがあります。お子さまが自分から動き出すためには、視点を少し変える必要があるのです。

「好きなこと」が学びの扉を開く。環境づくりの2つのポイント

LITALICOでは、個と環境という考え方を大切にしています。
本人の力不足や怠けではなく、「個(本人の特性)」と「環境(周りの状況や学び方)」がマッチしているかどうかによって、その人の力が発揮されるか、あるいは「困りごと」として現れるかが変わってくる、という考え方です。

例えば、机に向かって教科書をじっと読むのが苦手なお子さまでも、タブレットを使い、自分の興味のあるテーマであれば驚くほどの集中力を発揮することがあります。その子に合った環境や学び方を選択することが、何より大事なポイントだと私たちは考えています。

LITALICO高等学院では、お子さまの学びへの意欲を引き出すためには、以下の2つのアプローチが大切だと考えています。

1.「好きなこと」から「学びたいこと」を見つけていく
勉強、学び=教科書を開くこと、だけではありません。ゲーム、アニメ、イラスト、鉄道など、お子さまが夢中になっている「好きなこと」のなかにこそ、学びの種が隠れています。
保護者の方が「ゲームばかりして」と否定するのではなく、「どんなゲームが好きなの?」「どうやって攻略したの?」と興味を持つことで、そこからプログラミング、論理的思考、または歴史や語学への関心へと繋がっていくことが多々あります。

2.モチベーションを保てる環境設定(苦痛だけの環境にしない)
「机に向かうのが苦痛」という状態のままでは、学びは長続きしません。まずは安心できる環境を整えることが最優先です。

LITALICO高等学院では、本人がリラックスして自分のペースで進められる「マイスタディセッション」などの時間を設けています。「10分できたら好きな動画を見ていいよ」といったスモールステップを設定したり、心地よい空間で学習したりと、「楽しい・これならできる」と感じられる環境を設定することが、主体性を育む第一歩になります。

また、学習の中にその子らしい成功体験を作ることも大切にしています。問題が正解してレポートが解けたということだけでなく、「調べ方が分かった」「タイピングができるようになった」という日々の小さな積み重ねを、担当の「ライフコーチ」が1on1面談などでしっかりと振り返り、承認していきます。本人が気づいていない「できたこと」を可視化することで、それは確かな自信へと変わっていきます。
生徒が自分で学習の計画・管理を行うためのマイスタディコンパス
生徒が自分で学習の計画・管理を行うためのマイスタディコンパス
Upload By LITALICO高等学院

「好き」からスタートし、自ら将来の選択肢を広げていくBさん

中学時代は学校に行けていない期間もあり、自分のペースを何より大切にしたいと考えていた生徒のBさん。もともと折り紙や絵を描くことが得意で、こだわってとことん極める強みを持っていました。

そんなBさんは、LITALICO高等学院で「3Dモデリング」に出会い、夢中になり始めました。LITALICO高等学院には、累計5万人以上の子どもたちにIT×ものづくりの学びを提供してきた「LITALICOワンダー」のノウハウを活かしたプログラムがあります。3Dモデリングの制作には、X座標・Y座標といった数学的な要素や、重力・質感といった科学的な知識など、実はさまざまな分野の学びが必要になります。しかし、自分の「好きなこと」だからこそ、Bさんは驚くべきスピードで知識を吸収していきました。

あっという間に基礎的な操作方法を習得し、今ではオリジナルのフィギュア制作に取り組んでいます。さらに、「3Dモデリングやデザインを専門的に学べる分野へ進学したい」と、自ら将来の選択肢を広げています。

また、自分で進めるペースを決められる「自由進度学習」のスタイルがBさんにマッチしていたことも大きな変化を生みました。ライフコーチと一緒に「これならできそう」という計画(マイプラン)を立てて進めることで、今では自分の決めた計画通りに学習を進められるようになり、テストでも自分なりの覚え方を工夫して高得点を取ることができるまでになりました。
作成できる3Dモデル例
作成できる3Dモデル例
Upload By LITALICO高等学院

結び

子どもの「好きなこと」を否定せず、それを入り口にして環境を整えていくことで、子どもたちは大人が想像する以上の素晴らしい力を発揮し始めます。

LITALICO高等学院では、不登校の経験があったり、家での過ごし方に悩んでいたり、やりたいことがまだ見つからないけれど「高校に行きたい、変わりたい」という思いを抱えている中学生・高校生、そして保護者さま向けに、個別相談や教室見学を随時受け付けています。まずは保護者さまだけでのご相談も大歓迎です。答えをすぐに出す必要はありません。じっくりお子さまのペースに合わせて、これからの未来を一緒に考えてみませんか?

執筆/通信制高校サポート校 LITALICO高等学院スクール長 大友拓海
※クリックするとLITALICO高等学院のサイトに遷移します
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

追加する


年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。