憧れの放送委員に。通常学級で始まった中学生活
中学入学前には、起こりそうな困りごとを中学校側に書面で提出しました。
給食当番への不安、体育の着替え、板書のカメラ撮影、パニック時のクールダウン場所、本人が早退を希望したときの対応など、相談する可能性があることは事前に共有しました。
現在、息子は通常学級で毎日楽しく登校しています。憧れだった放送委員にもなり、科学部にも入部しました。授業にも前向きに参加し、挙手して発言もできています。
もちろん、課題がないわけではありません。
小テストの範囲があることを知らなかったり、ノートの使い方が分からなかったり、できているようで聞き漏らしていたりすることもあります。小テストでは、時間延長が逆に「終わりが見えない」不安につながり、泣いてしまったこともありました。
それでも、先生と相談しながら、別室でのクールダウンや定期テストの受け方などを調整しています。
小学校とは違う問題が、中学校でもきっと起きると思います。けれど、1年生のうちにトライ&エラーを繰り返して乗り越えていこうと、担任の先生とも共有しています。
給食当番への不安、体育の着替え、板書のカメラ撮影、パニック時のクールダウン場所、本人が早退を希望したときの対応など、相談する可能性があることは事前に共有しました。
現在、息子は通常学級で毎日楽しく登校しています。憧れだった放送委員にもなり、科学部にも入部しました。授業にも前向きに参加し、挙手して発言もできています。
もちろん、課題がないわけではありません。
小テストの範囲があることを知らなかったり、ノートの使い方が分からなかったり、できているようで聞き漏らしていたりすることもあります。小テストでは、時間延長が逆に「終わりが見えない」不安につながり、泣いてしまったこともありました。
それでも、先生と相談しながら、別室でのクールダウンや定期テストの受け方などを調整しています。
小学校とは違う問題が、中学校でもきっと起きると思います。けれど、1年生のうちにトライ&エラーを繰り返して乗り越えていこうと、担任の先生とも共有しています。
本人の希望を大事にしながら、親は「次の手段」も持っておく
どうしても通常学級を目指そうと思っていたわけではありません。ですが、本人に目標ができ、そこから成長していく姿を見て、私も「通常学級でもなんとかなるかもしれない。慣れるまではサポートをたくさんして、それでもダメだったらまた考えよう」と思えるようになりました。
今も、受験が本当にできるかどうかは分かりません。でも、どこまでやれるかに挑戦中です。
本人の希望を大事にしながら、親は常に次の手段も探しておく。そんな形で、これからも親子で進んでいけたらと思います。
イラスト/SAKURA
エピソード参考/Y
今も、受験が本当にできるかどうかは分かりません。でも、どこまでやれるかに挑戦中です。
本人の希望を大事にしながら、親は常に次の手段も探しておく。そんな形で、これからも親子で進んでいけたらと思います。
イラスト/SAKURA
エピソード参考/Y
専門家コメント 新美妙美先生(小児科医)
中学進路という大きな選択について、ご家族で悩み、考え、何度も話し合いを重ねてこられた経過を丁寧に聞かせてくださりありがとうございます。幼少期から不安が強く、行きしぶりや不登校を経験されたお子さんが、自分の目標を見つけ、進路を主体的に選んでいく姿に大きな成長を感じました。
特別支援学級、通常学級、通級指導教室の対象や運用、転籍のしやすさ、高校受験における内申の扱いなどは、地域や時代によってかなり異なります。そのため、本記事で紹介されている内容が、そのまますべての地域に当てはまるわけではありません。実際に進路を考える際には、お住まいの自治体の教育委員会や学校、支援機関と十分に相談しながら検討していただけますようお願いいたします。
今回の体験談で特に印象的だったのは、低学年の頃から、お子さんの不安に丁寧に寄り添いながら、「どのように参加するか」「何時間目から行くか」「休むかどうか」といった選択肢を、お子さん自身が選べるようにしてこられたことです。 発達特性のあるお子さんの中には、周囲に合わせようと無理を重ね、過剰適応の状態になってしまう方も少なくありません。その点、息子さんは幼い頃から「自分は何に困るのか」「どのような環境なら安心して過ごせるのか」を周囲と一緒に考え、その都度、自分に合った方法を選ぶ経験を積み重ねてこられました。こうした経験の積み重ねが、「無理をし続ける」のではなく、「必要な支援を受けながら、自分に合ったやり方を選ぶ」という大切なスキルにつながったのではないでしょうか。
また、「電車について学びたい」という明確な目標ができたことも大きかったですね。目標ができたことで、学校生活や学習への意欲が高まり、自分で進路を選び取っていく力につながっていった様子が伝わってきました。
現在も通常学級で必要な配慮を受けながら、安心して学校生活を送れているのは、ご本人の努力だけではなく、ご家族と学校が早い段階から信頼関係を築き、「困ったときには調整してよい」という共通認識を持てているからこそなのでしょう。「本人の希望を大切にしながら、親は次の手段も探しておく」という筆者さんの姿勢は、進路選択に悩む多くのご家庭にとって、大きなヒントになると感じました。(監修:小児科医 新美妙美先生)
特別支援学級、通常学級、通級指導教室の対象や運用、転籍のしやすさ、高校受験における内申の扱いなどは、地域や時代によってかなり異なります。そのため、本記事で紹介されている内容が、そのまますべての地域に当てはまるわけではありません。実際に進路を考える際には、お住まいの自治体の教育委員会や学校、支援機関と十分に相談しながら検討していただけますようお願いいたします。
今回の体験談で特に印象的だったのは、低学年の頃から、お子さんの不安に丁寧に寄り添いながら、「どのように参加するか」「何時間目から行くか」「休むかどうか」といった選択肢を、お子さん自身が選べるようにしてこられたことです。 発達特性のあるお子さんの中には、周囲に合わせようと無理を重ね、過剰適応の状態になってしまう方も少なくありません。その点、息子さんは幼い頃から「自分は何に困るのか」「どのような環境なら安心して過ごせるのか」を周囲と一緒に考え、その都度、自分に合った方法を選ぶ経験を積み重ねてこられました。こうした経験の積み重ねが、「無理をし続ける」のではなく、「必要な支援を受けながら、自分に合ったやり方を選ぶ」という大切なスキルにつながったのではないでしょうか。
また、「電車について学びたい」という明確な目標ができたことも大きかったですね。目標ができたことで、学校生活や学習への意欲が高まり、自分で進路を選び取っていく力につながっていった様子が伝わってきました。
現在も通常学級で必要な配慮を受けながら、安心して学校生活を送れているのは、ご本人の努力だけではなく、ご家族と学校が早い段階から信頼関係を築き、「困ったときには調整してよい」という共通認識を持てているからこそなのでしょう。「本人の希望を大切にしながら、親は次の手段も探しておく」という筆者さんの姿勢は、進路選択に悩む多くのご家庭にとって、大きなヒントになると感じました。(監修:小児科医 新美妙美先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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