現在の娘の様子

こども園に入園してから、初めのうちは園の行事に保護者がたくさん来るのを怖がって泣いたりしていましたが、こども園の先生方が子どものペースに合わせて適切にかかわってくださったおかげで年中の半ばころからは完全に加配も外れ、今は小学校の通常学級に特に問題なく通っています。

園選びに関してはインターネットでの利用者の声や評判を鵜呑みにするのではなく、子どもに合った園を直接電話したり見学したりして実際に自分の目で決めるのが重要だなと思いました。

執筆/えなめる

専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)

園選びに悩み、実際に電話をしたり見学に足を運んだりしながら、お子さんに合う場所を探してこられたご様子を共有してくださり、ありがとうございます。

発達に特性のあるお子さんの園選びでは、保護者の方がご自身で情報を集め、園に問い合わせ、見学し、場合によっては何度も断られながら探していかなければならないことがあります。療育については、空きがなかったり、希望する頻度や通園形態が選べなかったりすることがしばしば聞かれますし、幼稚園や保育園、認定こども園についても、職員配置や加配の体制、園の方針などによって受け入れが難しいと言われることがあります。その過程で、不安や孤立感、焦り、悔しさを感じる保護者の方は少なくありません。

児童発達支援は、主に小学校就学前のお子さんを対象に、発達や生活面での困りごとに応じて、個別または集団で支援を行う通所サービスです。親子で通うところもあれば、お子さんのみで通うところもあり、週に数回通うタイプ、幼稚園や保育園のように長い時間過ごすタイプ、言語・運動・感覚面など専門的な支援を受けられるタイプなど、施設によって特徴はさまざまです。幼稚園や保育園、認定こども園と並行して利用する場合もあります。児童発達支援に通い始めたからといって、途中から幼稚園や保育園に入れなくなるわけではありません。療育を通して、お子さんの得意なことや苦手な場面、安心しやすい関わり方などが整理されることで、園生活を始めるための大切な手がかりになることもあります。

実際に、お子さんの成長や状況に合わせて、児童発達支援を利用しながら幼稚園・保育園・認定こども園に通ったり、途中から園生活へ移行したりするお子さんもいます。現状では、まだ保護者の方の努力に頼らざるを得ない部分も多くありますが、今後は自治体、療育機関、幼稚園・保育園・認定こども園がより連携し、支援を必要とするお子さんとご家族が、安心して園を選び、必要な支援につながれる社会になっていくことを願っています。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
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https://h-navi.jp/column/article/35031078
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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