「見える化」によって診断を受けても……症状を強みに変える気持ちを
ーー最後に、精神疾患や発達障害当事者の方や、保護者の方に向けてメッセージをお願いします。
高橋先生:精神疾患については、例えば腫瘍があるとか、けがをしているといった周囲にも明らかに分かる形でのエビデンスがないことから、「気持ちの問題」として片づけられてしまうこともあります。しかし、数値として客観的な根拠を見える化することで、それが決して単なる気持ちの問題ではないと科学的に示すことができます。これにより、社会的な偏見や差別を軽減することにつながるはずです。
もちろん、結果として客観的に診断を受けることによるつらさもあると思います。しかし、精神疾患や発達障害に伴う症状は、必ずしも苦痛だけをもたらすわけではありません。発達障害における突出したサヴァン能力や、双極性障害(双極症)における圧倒的な高エネルギー状態など、特定の状況下では「強み」として機能する場合もあります。病気を単なる障害として捉えるのではなく、多様な側面のひとつとして捉えることもできるのではないかと思っています。
これからもさらなる研究を進めていきたいと思います。
高橋先生:精神疾患については、例えば腫瘍があるとか、けがをしているといった周囲にも明らかに分かる形でのエビデンスがないことから、「気持ちの問題」として片づけられてしまうこともあります。しかし、数値として客観的な根拠を見える化することで、それが決して単なる気持ちの問題ではないと科学的に示すことができます。これにより、社会的な偏見や差別を軽減することにつながるはずです。
もちろん、結果として客観的に診断を受けることによるつらさもあると思います。しかし、精神疾患や発達障害に伴う症状は、必ずしも苦痛だけをもたらすわけではありません。発達障害における突出したサヴァン能力や、双極性障害(双極症)における圧倒的な高エネルギー状態など、特定の状況下では「強み」として機能する場合もあります。病気を単なる障害として捉えるのではなく、多様な側面のひとつとして捉えることもできるのではないかと思っています。
これからもさらなる研究を進めていきたいと思います。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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