1歳半健診後、「療育3か月待ち」にショック…!「待機期間」の焦りと揺れる親心【子育て体験談】

ライター:くら
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療育に通うことが決まった時、「やっと一歩踏み出せる!」と、誰もが期待と安堵を感じると思います。しかし、現実にはそこから気の遠くなるような「待ち時間」が立ちはだかることも……。今回は、1歳半健診後に療育へと繋がるまで、時間との戦いの中で感じた親の心の声と経験をお伝えします。

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監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている(産業医のご依頼を随時受付中)。 ・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/ ・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/ ・横浜ゆう訪問看護ステーション(不登校、引きこもり、子育て中の保護者のカウンセリング等お気軽に):https://yokohama.yuik.net/shinyoko-houkan/

健診から病院予約まで、「やっと繋がれた」と思ったら……待機期間の現実

療育センターの医師の先生に診ていただく機会がありました
療育センターの医師の先生に診ていただく機会がありました
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「会議が月1回しか行われないため、実際に始められるのは3か月後」とのこと……
「会議が月1回しか行われないため、実際に始められるのは3か月後」とのこと……
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療育センターの医師の先生に診ていただく機会があり、「最終的に療育を始めるかは親御さんの判断になります」と説明を受け、身が引き締まる思いに。しかし、いざ療育をお願いしようとすると「会議が月1回しか行われないため、実際に始められるのは3か月後」と言われてしまい……。

「そんなに時間がかかるんだ……!」と、思わず声が出てしまいそうなほど衝撃を受けました。もちろん丁寧なプロセスを踏んでくださっているからこそだと分かってはいても、当時の私はとにかく気持ちが焦っていました。
ほぼ同時期に1歳半健診の再診がありました
ほぼ同時期に1歳半健診の再診がありました
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さらにほぼ同時期に1歳半健診の再診で大きな病院を紹介してもらえることになりました。
紹介状をいただくまでに約1週間、予約を取るまでに1か月ほどかかるとのこと
紹介状をいただくまでに約1週間、予約を取るまでに1か月ほどかかるとのこと
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ですが、紹介状をいただくまでに約1週間、さらにそこから自分で電話をして予約を取るまでに1か月ほどかかるというお話で……。
編集部注:スケジュールなどは自治体の状況によっても異なります。

「立たない」現実と、親の不安。モヤモヤしていた待機期間と、淡い期待

制度や手続き、予約の混雑などで「待っている時間」は、本当に長く、不安に感じられるもの
制度や手続き、予約の混雑などで「待っている時間」は、本当に長く、不安に感じられるもの
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進んでいるようで、どこか止まっているような感覚に「今は停滞期なのかな……」と戸惑う日々の連続。1歳7か月になったたまおはまだ立たず、病院の先生も「うーん……」と様子を見るばかりでした。

地域や施設によってスムーズさは大きく変わると思いますが、わが家の場合はスタートラインに立つまでに思っていた以上の時間が必要でした。

待っている間は、「療育が始まる頃にはたまおも歩けるようになっているかも?」「そしたら療育に行かなくてもよくなるのかな……?」なんて、どこか淡い期待を抱いてしまう自分もいました。「早く進んでほしい」という焦りと、「もしかしたら大丈夫かも」という願いの間で、心が揺れ動いていた時期だったと思います。

「早めに動いてよかった」と思えた、今の本音

制度や手続き、予約の混雑などで「待っている時間」は、親にとって本当に長く、不安に感じられるものです。でも、その待ち時間も含めて確実に前に進んでいます。今まさに同じように待機期間中で不安を感じている方の心が、少しでも軽くなればうれしいです。

執筆/くら

専門家コメント 森しほ先生(医師・公認心理師)

発達の相談や療育につながるまでの待ち時間は、先が見えないことによる不安や焦りが出てくることもありますし、とっても長く感じられますよね…。同じような思いをかかえている保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
特に「今できることがない」「待つしかない」という状況は、人のストレスを強くすることが心理学でも知られています。「不確実性への不耐性」と呼ばれるもので、人は先が見えない状態が続くと不安を感じやすく、悪い方悪い方へと想像してしまう傾向があるのです。

「自分の判断が遅かったのでは?」「もっと早く気づいてあげられたのでは?」と自分を責めてしまう保護者の方も少なくありません。しかし、お子さんの発達には大きな個人差があり、誰にも未来を正確に予測することはできません。後から思うと反省点が出てくることはあるかもしれませんが、その都度その都度、最善と思われる選択を手探りで積み重ねていくしかないのではないでしょうか。

療育は、お子さんが持っている力を引き出して、ご家族が関わり方を学ぶ場でもあります。
療育を利用したからといって何かお子さんの将来が決められてしまうというわけではありません。「利用する・しない」ではなく、「必要になったときにすぐ始められる準備をしておく」という考え方でいると安心につながります。
今回のように早めに相談をしておくと、必要なタイミングで療育を受けられますね。

療育の待機期間は、「何もしない時間」ではありません。実は、この期間だからこそできることがたくさんあります。
まずおすすめしたいのは、お子さんの「できたこと日記」をつけることです。「今日は5秒も立てた」「目が合う回数が増えた」「新しい遊び方をした」など、小さな変化を書き留めるだけでも構いません。不安なときほど私たちの脳は「できないこと」に意識が向きやすくなりますが、記録を続けることで成長を客観的に感じやすくなります。療育が始まった際にも、お子さんの特徴を伝える大切な資料になります。
次に、ご家族だけで抱え込まないことも大切です。自治体の保健師さんや子育て支援センター、発達相談窓口などでは、療育開始前でも相談できます。「待っている間にできる遊びはありますか」「家で気をつけることはありますか」といった相談をするだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
発達はきれいな階段のように進んでいくものではなく、少しずつ積み重なってある日を境に急にできるようになるお子さんも珍しくありません。焦りを感じたら、「今できることを一つだけやろう」と考えるだけでも、心の負担は軽くなります。
「待っているだけ」と思える期間も、実は親子で前に進んでいる大切な時間なのです。
これからもくらさんとお子さんが自分らしく前に進んでいけることを願っております。(監修:医師・公認心理師 森しほ先生)
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https://h-navi.jp/column/article/35031154
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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