ASD中3娘の「ママには勝てる」に驚き!斜め上な発言に隠された娘の個性と本音

ライター:SAKURA
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広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)の娘は、高校1年生。
思春期・反抗期が落ち着いてきた中学3年生の頃、不思議な行動が始まりました。

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

中学3年生の頃、娘の不思議な行動が始まり……!?

広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)の娘は、高校1年生。
思春期・反抗期が落ち着いてきた中学3年生の頃、不思議な行動が始まりました。
母が服装についてのアドバイスをすると……
母が服装についてのアドバイスをすると……
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アドバイスを聞いて怒る娘
アドバイスを聞いて怒る娘
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昔は、自分の外見にまったく興味がなく、シャツの出しっぱなしや、爆発した頭で出かけようとしていた娘。
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おしゃれ大好きなのに自分の姿には興味なし⁉発達障害娘の身だしなみ問題で始めた習慣とは

その頃とはすっかり変わり、自分の服装を気にするようになったのはとてもうれしいことでしたが、アドバイスを求めてくる割には、何か言えば怒ってしまう状況が続きました。
怒らないと言った娘でしたが、また別の日に一言感想を言うと……
怒らないと言った娘でしたが、また別の日に一言感想を言うと……
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怒らないと言った娘でしたが、また別の日、服装を見せに来た娘に、一言感想を言うと……
すぐふてくされてしまう娘
すぐふてくされてしまう娘
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すぐふてくされてしまいます。
要領を得ない娘の対応に困ってしまう母
要領を得ない娘の対応に困ってしまう母
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要領を得ない娘の対応に困りつつ、どう言葉を返したらいいのかと頭を抱えつつ、ある日、食事の準備の手伝いを頼むと……
お手伝いを頼んでもいつもと違い動いてくれなかった娘
お手伝いを頼んでもいつもと違い動いてくれなかった娘
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いつもと違い、動いてくれなかった娘。最初は機嫌が悪いのかなと思っていたのですが、何度も続きました。そんな状況が数週間続いたある日、様子を見ていた夫が動きました。
「娘に驚かされた発想&行動ランキング」の上位に入る発言!
「娘に驚かされた発想&行動ランキング」の上位に入る発言!
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「娘に驚かされた発想&行動ランキング」上位の出来事が!

娘の発想には、たびたび驚かされてきましたが、これは私の中の「娘に驚かされた発想&行動ランキング」の上位に入る発言でした。
「やったら勝てると思う」と主張を始める娘
「やったら勝てると思う」と主張を始める娘
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まさに衝撃の発言。
ライバル認定してもらえるのは、うれしかったのですが、あまりにも敵対される状況に驚き!
ライバル認定してもらえるのは、うれしかったのですが、あまりにも敵対される状況に驚き!
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ライバル認定してもらえるのは、うれしかったのですが、あまりにも敵対される状況に驚きました。
これが反抗期なのかと思いつつも、「ライバルだから助けない」という極端な考え方は違うと思いました。

「ママに負けない」という気持ちは、そのまま持っていてもいいと思ったので、
お互い、相手に負けないように頑張ろうという考え方はどうだろうかと提案しました
お互い、相手に負けないように頑張ろうという考え方はどうだろうかと提案しました
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お互い、相手に負けないように頑張ろうという考え方はどうだろうかと提案しました。
娘は意外にも、すんなり受け入れてくれました。
それから、娘は変わりました。
アドバイスしても怒らず聞いてくれるようになり、私の服を借りに来たりもしています。
以前なら、私の服を貸そうとしても「ママの服なんて借りない!」と頑なだったのですが、今はいい意味で私を利用してくれます。
アドバイスしても怒らず聞いてくれるようになり、私の服を借りに来たりもしています
アドバイスしても怒らず聞いてくれるようになり、私の服を借りに来たりもしています
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私も娘に聞くことが増えました。
相手がすごいと感じたことは素直に頼るようにしました。
私も娘に聞くことが増えました
私も娘に聞くことが増えました
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娘のほうが詳しいこともたくさんある
娘のほうが詳しいこともたくさんある
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一般的には、母と子の関係は、自然に任せることが多いかもしれません。しかし、わが家の場合、あえて言わないことを話して、話し合いで関係を保っています。

娘の場合、ASD(自閉スペクトラム症)の特性もあり、あまり感情を表に出さないタイプなので周りから見ると考えていることが分かりにくかったり、人とは違う発想だったり、暗黙の了解を汲み取るのが苦手だったり、人が考えていることを察したりすることが苦手なので、とにかく話をするようにしています。そこまで言わなくてもいいんじゃない?と言われることもあります。

私は娘に同じ考え方を押し付けたいわけではありません。娘の人生なので、最終的にどう行動するかは本人の自由だと思っています。
ただ、「こういうことをすると相手は嫌な気持ちになるよ」といったことだけは、あえて言葉にしてきちんと伝えておきたいと思っています。

娘の個性を大切にしながら、おかしいなと思ったことは伝え、お互いに話し合う時間を大事にしています。

おまけ漫画

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執筆/SAKURA

専門家コメント 室伏佑香(小児科医)

思春期を迎えた娘さんが、お母さんを「ライバル」として意識するようになったというエピソードが、とても印象的でした。お母さんに負けたくないという気持ちの背景には、娘さん自身の成長や自立への思いもあるのかもしれませんね。

ASD(自閉スペクトラム症)のあるお子さんに限らず、思春期には自分の気持ちをうまく言葉にできなかったり、周囲との関係に葛藤を感じたりすることがあります。親子だからこそ、言葉にしなくても伝わると思いがちですが、あえて気持ちや考えを言葉にして共有することの大切さを改めて感じました。娘さんの個性を尊重しながら、親子で対等に意見を交わし、関係を築いていく姿がとても温かく感じられました。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
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https://h-navi.jp/column/article/35031205
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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