周囲の善意がツライ!!「子どものため」と頑張れないときは…

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気がつかない内に溜まってしまっているストレス。
その原因がわからないままにイライラしたり落ち込んでいたけれど、敵は意外なところに潜んでいました。

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より良くするためのはずなのに、なぜ?

『相談に行く』
『アドバイスを受ける』

そんなプラスにするために動いた事の後で、気持ちがとても落ち込むことがたまにありました。
その落ち込み具合は重度で、家族にもイライラしてしまったり、家事もできなくなる程でした。

なぜだろう?
誰かから悪意を向けられたわけではなく、相談した(もしくはアドバイスしてくれた)相手はとても私のことに親身になって応えてくれている時ばかり。私はそれに対してありがたいと感じている程でした。

それでも私は落ち込む。何か共通点があるはず…。私は探しに探しました。
そしてある時、ずっと疑問でしょうがなかった事にパチンとピースがはまり、今までのケース全ての答えがわかったのです。

臨床心理士に相談すると…

息子が3才の時に、初めて臨床心理士に相談に行きました。
毎日の癇癪がひどく、近所中に響き渡るような声で大泣きをし、保育園から帰ると泣き続ける息子を数時間抱きしめているような日々に限界を感じ、このままでは虐待してしまうとすがる思いでの相談でした。

私の話を聞き、後日保育園での息子の様子を観察し、担任と話をした臨床心理士から返ってきた言葉は耳を疑うものでした。

「大丈夫ですよ。息子さんは健常です。愛情が足りないので愛情を注いであげてください。」

頭の中が真っ白になりました。
これ以上どうしたら息子に愛を注げるのか?詳しい方法が知りたかったのに、聞いた答えはぼんやりとしたものでばかりで、私の記憶には残っていません。
はっきりしているのは、相談の際に私が答えを知りたかった質問で、具体的に答えてもらえたものはひとつもなかったということです。
母親なら誰しも、子どもに対して罪悪感のようなものがあると思います。もっとこうしてあげれば、怒りすぎてしまったな、等あげればキリがないくらい。

「私の愛情は足りていると思います!!」

そう返せるお母さんっているのでしょうか?

それでも私は「大丈夫」「健常」と言われたことにすがり、一時の安心をもらいお礼を言って帰ってきました。

いくら臨床心理士にそう太鼓判を押されても私と息子の日常が変わるわけではありませんので、もちろんその日の夕方には息子は大泣きをし、私は途方に暮れ、どこにも相談できなくなりました

だって、息子は健常で大丈夫なんだから、と。

放課後等デイサービスでは…

小学生で診断を受け、その後、数年で地域に「放課後等デイサービス」ができました。
息子が通っていたのは、職員さんがとてもがんばってくれている施設で、楽しく通っていたので私も助かりました。

そんなある日、責任者から「子ども達の事をより理解し支援の向上をはかるため」として、アセスメントシートの記入をお願いされました。
より良くしていってくれるんだ!そんな私の感動は受け取った封筒の重みで曇り始めました。
帰宅して開けた記入するシートは、プリントで合計50枚になろうかという束
内容に目を通すと、確かにこれだけ細かくわかれば支援の質は上がるかもしれない、という物ではありました。
これを書くのに何時間かかるんだろう?
子どもが寝てから何日これを書いたら終わるだろう?


そんな不安が胸一杯に広がりました。
期限は2週間後。
私は勇気を振り絞って電話を取り「期限には間に合わないと思います。すみません」と連絡をしました。

ストレスの原因はここにあった!

どちらのケースも相手はこちらによかれと思ってして下さっていることでした。

でも、それは「息子にとって良いこと」であり「私にとって良いこと」ではなかったのではないだろうか…そう思うのです。

その息子に向けての『善意』が私の負担になり、巡り巡って息子への負担も増やしていました。

ではそれを避けるために私がどうやって自衛しているか。
それは、できないことには「できません」とはっきりと伝えること
単純明快かもしれませんが、相談などに行くと「はい……。はい、そうですよね。」とばかり言って帰ってきてしまいませんか?
だからこそ、できる事とできない事をはっきりさせることが大切だと私は思います。

「抱きしめてあげていますか?」
「私は息子に触れることがストレスなので抱きしめる事はできません。」

というようにです。
余談ですが、当時は本当に触れられなかった息子に、頭をなでる等の出来る事を少しずつ試していくことで、今ではハグもできるようになりました。

もちろん、できないばかり言っていては改善していきませんので、「できない」「やれない」という否定的な意味に聞こえそうな言葉をポジティブに使っていってください。

そうすることで、より自分に合った方法を見つける糸口にし、他の方法を探して今できる事をやるようにするのです。

私を傷つけていたのは善意の押し売りだったと思っています。

今は安易に買ってしまわずに、より自分らしく過ごせる方法や関係を見つけるように心がけています。
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