「大人の発達障害」の私。子ども時代につまづいたこと、そして…
ライター:黒岩堅
小さいころから空気を読めない子と私は言われていました。
「空気を読めない」=「周りの情報を拾いにくい」と私は考えております。
私の学生時代のエピソードを交え、「意味付け介助」について解説したいと思います。
私は大人になってから発達障害の診断を受け、現在は障害者枠で仕事をしています。
子どものころの私は親からすると手間がかからないいい子でした。でも実態はよくわからない出来事が多くて、ただじっとして私は黙っていただけなんです。
今回は学生時代のエピソードを交えながら、「意味付け介助」とは何か、その大切さについてお話していきます。
まずは、意味付け介助なしで私自身の中で起こっていたことを書いてみたいと思います。
子どものころの私は親からすると手間がかからないいい子でした。でも実態はよくわからない出来事が多くて、ただじっとして私は黙っていただけなんです。
今回は学生時代のエピソードを交えながら、「意味付け介助」とは何か、その大切さについてお話していきます。
まずは、意味付け介助なしで私自身の中で起こっていたことを書いてみたいと思います。
学生時代のエピソードの数々
ルールが理解できず野球観戦でイライラ
僕は子どもの頃、野球が理解できませんでした。
父親や兄は野球が好きだったので、よくテレビをみていました。もちろん私もテレビの方向には向いていました。
ただ、理解もできずつまらないなと思っていたので、本当はアニメを見たくてイライラ…!
そんな状態の私ですが、野球観戦しているときでも、親に手間がかからない子と思われていました。
頭の中ではいろいろ考えていたのですが、周りの状況、特に野球が理解できなくてイライラしながら黙っていただけなんです。
理解できるようになったのは高校生になってから。
野球が面白くなったきっかけは兄に野球のルールを教わってから。そのシーズンは、ずっと観戦したことを覚えています。
野球のルールをもっと幼いときに教わっていたら、おそらくもっと早く野球を楽しめたのではないだろうかと考えています。
父親や兄は野球が好きだったので、よくテレビをみていました。もちろん私もテレビの方向には向いていました。
ただ、理解もできずつまらないなと思っていたので、本当はアニメを見たくてイライラ…!
そんな状態の私ですが、野球観戦しているときでも、親に手間がかからない子と思われていました。
頭の中ではいろいろ考えていたのですが、周りの状況、特に野球が理解できなくてイライラしながら黙っていただけなんです。
理解できるようになったのは高校生になってから。
野球が面白くなったきっかけは兄に野球のルールを教わってから。そのシーズンは、ずっと観戦したことを覚えています。
野球のルールをもっと幼いときに教わっていたら、おそらくもっと早く野球を楽しめたのではないだろうかと考えています。
僕の顔を見て突然怒りだす友達
子どものころ、相手が突然怒りだし、僕から去っていったことがあります。そのとき僕はなぜ相手が怒りだし去って行ったのか、何も理解できませんでした。
1年ぐらいたってほかの子どもたちと同じようなことがありました。
僕は傍観者として見ていたこと、また怒っていた子が僕に怒っている理由を言ってくれたので、初めて1年前の出来事を理解できました。(顔がにやけた顔に見えていたそうです。後日確認してわかりました。)
1年ぐらいたってほかの子どもたちと同じようなことがありました。
僕は傍観者として見ていたこと、また怒っていた子が僕に怒っている理由を言ってくれたので、初めて1年前の出来事を理解できました。(顔がにやけた顔に見えていたそうです。後日確認してわかりました。)
「チョークあります!」
黒板の近くにいた僕に先生が「黒岩さん、黒板のところにチョークある?」と聞いてきました。
僕は「チョークあります。」と答えました。
後に(大学生になってからですが・・・教授とのやりとりで怒られてわかりました)「黒岩さん、黒板のところにチョークある?」って聞かれることは、「チョークあったら、持ってきてほしい」という意味もあるんですね。
周囲からは「君はおぼっちゃんで、まわりのひとに全部してもらってるやろ」と突っ込まれる原因の一つにもなりました。
僕は「チョークあります。」と答えました。
後に(大学生になってからですが・・・教授とのやりとりで怒られてわかりました)「黒岩さん、黒板のところにチョークある?」って聞かれることは、「チョークあったら、持ってきてほしい」という意味もあるんですね。
周囲からは「君はおぼっちゃんで、まわりのひとに全部してもらってるやろ」と突っ込まれる原因の一つにもなりました。
解説されることで進む状況理解
これらの出来事は、僕一人では意味を全て把握することはできませんでした。
自分の周りで起こっていることをもっと早い時期から解説してもらっていたら、理解できたことはもっと多かったように思います。
これは成人になって出会った当事者たちからもよく聞くことです。
周りで起こっていることを解説してもらうことを「意味付け介助」と僕は呼んでいます。
パターンを覚えることで避けられる摩擦があります。
特に僕が黙っているときは空気を読めていない時。周りを理解できていないのです。周りのことを理解できずにじっとしている状態を私はフリーズ状態と呼んでいます。
もし当事者のお子さんが黙ってじっとしている状態(フリーズ状態)になっていたら、周りで起こっていることを解説(意味付け介助)することで、フリーズ状態を解除できるかもしれません。
そして少しずつ、世界が広がる可能性があります。
自分の周りで起こっていることをもっと早い時期から解説してもらっていたら、理解できたことはもっと多かったように思います。
これは成人になって出会った当事者たちからもよく聞くことです。
周りで起こっていることを解説してもらうことを「意味付け介助」と僕は呼んでいます。
パターンを覚えることで避けられる摩擦があります。
特に僕が黙っているときは空気を読めていない時。周りを理解できていないのです。周りのことを理解できずにじっとしている状態を私はフリーズ状態と呼んでいます。
もし当事者のお子さんが黙ってじっとしている状態(フリーズ状態)になっていたら、周りで起こっていることを解説(意味付け介助)することで、フリーズ状態を解除できるかもしれません。
そして少しずつ、世界が広がる可能性があります。
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