イベントは息子にとって負担がいっぱい!わが家流の楽しみ方は?
ライター:林真紀
発達障害児はいつもと違うパターンがとても苦手なことが多い。だからお祝いごとやイベントごとをどう乗り越えるかということがとても大きなテーマになってきます。新学期が始まる4月は何かとイベントや行事が入りやすい。わが家の乗り越え方を参考にしてみてください。
行事・イベントはワクワクするもの…?
発達障害児は「見通しのたたないこと」がとても苦手。我が家では、いつもと違う行事やお祝いごとのたびに、家族の空気がピリピリとします。
行事やお祝いごとは、家族にとって子どもの成長を感じられる幸せなもの。
ですから、家族でワクワクしながらその日を待ち、準備も万端。いつもと違う綺麗な衣装を準備して、ちょっと洒落たレストランに予約。おじいちゃんやおばあちゃんにも声をかけ、場合によっては写真館も予約。
どんな姿を見せてくれるだろう、一生に一度しかないその一日!
…現実は毎年、親の期待は見事なほどに打ち砕かれるのでした。
行事やお祝いごとは、家族にとって子どもの成長を感じられる幸せなもの。
ですから、家族でワクワクしながらその日を待ち、準備も万端。いつもと違う綺麗な衣装を準備して、ちょっと洒落たレストランに予約。おじいちゃんやおばあちゃんにも声をかけ、場合によっては写真館も予約。
どんな姿を見せてくれるだろう、一生に一度しかないその一日!
…現実は毎年、親の期待は見事なほどに打ち砕かれるのでした。
我が家のイベント事情。
息子は、行事の衣装を「着たくない!!」、行事の間はずっと「もうやだ!帰る!!」、写真館に連れて行けば写真屋さんの中をぐるぐる回り始め、どんなに頑張ってもジッとできない。最後は道路に座り込んで一歩も動かない。
もうこうなってしまったらなだめてもすかしてもダメです。
家族全員、一日中息子を追い掛け回し、座り込む息子を抱っこしたりおんぶしたりで休む間もありません。
せっかく着てきた洋服も全員着崩してしまい、私の化粧もボロボロ。
期待が大きかった分、息子に対する怒りとやるせなさが募り、帰宅する頃にはいつも全員無言でした。
行事のたびに夫婦は険悪になり、息子に対しても辛く当たってしまう自分がいました。そしてふと思ったのです。
「普通の子と同じ行事のあり方を目指すのではなく、息子の負担を軽減する形で我が家なりのお祝いしてあげればいいんだ……。この子のお祝いなのに、我慢させちゃダメだ」と。
そして私は息子にとって負担になっていることは何か、なるべく日常生活に近い形で行事をこなすにはどうしたら良いか、一つ一つ整理してみることにしたのです。
もうこうなってしまったらなだめてもすかしてもダメです。
家族全員、一日中息子を追い掛け回し、座り込む息子を抱っこしたりおんぶしたりで休む間もありません。
せっかく着てきた洋服も全員着崩してしまい、私の化粧もボロボロ。
期待が大きかった分、息子に対する怒りとやるせなさが募り、帰宅する頃にはいつも全員無言でした。
行事のたびに夫婦は険悪になり、息子に対しても辛く当たってしまう自分がいました。そしてふと思ったのです。
「普通の子と同じ行事のあり方を目指すのではなく、息子の負担を軽減する形で我が家なりのお祝いしてあげればいいんだ……。この子のお祝いなのに、我慢させちゃダメだ」と。
そして私は息子にとって負担になっていることは何か、なるべく日常生活に近い形で行事をこなすにはどうしたら良いか、一つ一つ整理してみることにしたのです。
息子の負担をなんとか軽減してあげたい!
そして息子が五歳になり、一大行事である七五三のお祝いをした時のことです。まず家族で検討したのは、そもそも七五三をお祝いするかしないかという根本的な話でした。
私は「行事をやることを前提」にする必要はないと思っています。
行事やお祝いというのは発達障害児にとっても家族にとっても大きな精神的負担になることがあります。あまりに本人にとって不安や負担が大きいのであれば、「やらない」という選択肢をいつでも残しておいて欲しいと思います。
今回の七五三のお祝いを検討するうえで、息子にとって何が負担なのか整理してみました。
◇1. 衣装について
着物といういつもと違う装いをすること。動きにくいという苦痛以上に、着付けの間にジッとしていることができない。
◇2. 祈祷について
いつもと違う場所に不安になってしまい、祈祷の間ジッとしていることができない。
◇3. 時間について
朝の着付けから祈祷、昼食とスケジュールが長時間に及ぶ。刺激に弱く疲れやすいので、途中で座り込んで動かなくなってしまう。
恐らくこれら3つが息子にとって最も苦痛の大きいものでした。
逆に、これらの苦痛さえ工夫で取り除くことができれば、七五三のお祝いは何とかなるかもしれない…と私は思ったのです。
私は「行事をやることを前提」にする必要はないと思っています。
行事やお祝いというのは発達障害児にとっても家族にとっても大きな精神的負担になることがあります。あまりに本人にとって不安や負担が大きいのであれば、「やらない」という選択肢をいつでも残しておいて欲しいと思います。
今回の七五三のお祝いを検討するうえで、息子にとって何が負担なのか整理してみました。
◇1. 衣装について
着物といういつもと違う装いをすること。動きにくいという苦痛以上に、着付けの間にジッとしていることができない。
◇2. 祈祷について
いつもと違う場所に不安になってしまい、祈祷の間ジッとしていることができない。
◇3. 時間について
朝の着付けから祈祷、昼食とスケジュールが長時間に及ぶ。刺激に弱く疲れやすいので、途中で座り込んで動かなくなってしまう。
恐らくこれら3つが息子にとって最も苦痛の大きいものでした。
逆に、これらの苦痛さえ工夫で取り除くことができれば、七五三のお祝いは何とかなるかもしれない…と私は思ったのです。