「もう少し様子みましょう」に疲弊していた私がたどり着いたのは…

ライター:moro
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息子の発達障害を受け入れるまで、そのときの気持ちなどをお話します。

受け入れて…泣いて、泣いて、そして泣いた

前回までは、息子と親子教室に通うことを決めたことをお話しました。

さて、親子教室に通うと決めてからも、息子のことを調べて知識を得ていくうちに発達障害の疑いがどんどん強くなっていき「それを受け入れよう、受け入れなくちゃいけない」と思う自分がいました。

でも人間、そうそう簡単に受け入れられるものでもありません。ましてや我が子の障害なんて。

これまで普通だと思っていた子が、実は発達障害でした、じゃあ今から割りきっていきましょうなんて無理な話。

泣きました。
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一人で悩んで落ち込み、ひたすら泣いていました。
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夜、ひとりになると勝手に涙が溢れてきてしまって、私の精神状態もかなり不安定になっていたのではないでしょうか。悲観・絶望・不安…ネガティブな感情がぐるぐると混ざって押し寄せてきて、どうにもこうにも涙が止まらない。

自分を責めました。

あの時、どうしてもどうしても食べたくなって食べてしまったインスタントフードがいけなかったのかもしれない。

妊娠中に抱えていたストレスがいけなかったのかもしれない(引っ越しや免許取得などあったので)。

調べては泣いて、泣いては調べて…このくり返しの日々。日中はなんとか自分を保っていましたが、夜はダメですね。静かな一人の時間になると、涙が止まらなくなるのです。

それでも通い続ける親子教室

心のどこかで「息子はほぼ発達障害だろう」と思いつつ、それでも親子教室に通い続けました。

親の期待をよそに、息子は全く周囲に適応できません。
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この頃、物をよく並べていました。
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このとき2歳3ヶ月。言葉も喋らず、こちらの話していることもわからない状態なので、息子とコミュニケーションをとる方法がありませんでした。

通っていたのは、発達に心配のある子ども向けの親子教室だったので、他の子たちも落ち着きがなかったり言葉が遅かったりしたのですが、それにしたって息子だけ何か違うといいますか。

他の子たちとの違いがよく出ていたのは、親子教室で行われていた絵本の読み聞かせ。大抵の子どもは絵本が大好きです。親子教室に通っている子たちも、読み聞かせになるとみんな絵本の前に座り、興味深そうに見ています。

しかし息子は、絵本をチラと見ることすらせず、ひたすら歩きまわり、高い場所を見つけては上り、飛び下りていました。

教室を出て、廊下で過ごしたなんて日もありました。

焦る私に、保健師さんが教えてくれたのは…?

日々変わらず、単独行動を続ける息子。そしてそれを追う私。

ひとつの考えが頭をめぐりました。

「このまま親子教室に通い続けていいのだろうか…」

その考えは日に日に強くなり、そしてそれは焦りに変わっていきました。

でも私はここから先をどうするべきか分かりません。

誰に相談すればいいの?病院へ行くべきなの?この先、幼稚園には通えるようになるの?

市の発達相談窓口に相談してみました。

返ってきたのは

「まだ2歳ですよね?3歳になるまで様子を見たらどうですか。」

「まだ2歳という低年齢」

「この数ヶ月で喋るようになるかもしれない、そういう子はたくさんいます」と言われました。

息子の様子をお伝えしましたが、「現段階では動く必要はないのではないか」との答えでした。
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発達相談窓口との電話
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それでも私の気持ちは固まっていたので、親子教室でよく会う保健師さんに相談することにしました。すると保健師さんは、私と同じ思いを私の息子に抱いているとの返答。

ここで少しホッとしたのを覚えています。分かってくれる人がいた、と。

私 「こういった場合、どこへ行けばいいですか。病院へ行った方がいいですか。」

保健師 「診てもらうとしたら小児神経科という科がある病院へ行ってください。」

私 「しょうにしんけいか?」

聞き慣れない名称がでてきました。

保健師 「まずここにきてくれる医師に診てもらって、紹介状を書いてもらいましょう。それを持って小児神経科で受診してください。」


その後、市の発達相談に定期的に来てくれる医師に診てもらい、病院の紹介状を書いていただきました。

そして病院(小児神経科)に電話し、すぐに予約したのですが4ヶ月待ち。その間、できることはしておこうと療育園の見学の予約を取り付けました。
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親子教室へ通い始めたころ、いよいよ我が子の「違い」と向き合うことに・・・。


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