どうしても眠れない…睡眠障害と向き合う息子とわたしの工夫

ライター:みゆはは
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発達障害のある子には、睡眠障害が伴うことも多いと言われています。
なかなか寝てくれない我が子と付き合うのは、根気も体力もいります。
寝ない子を前にどのような気持ちで接してきたか、わが家で試してみたことについて、私の体験を書いてみました。

わが家で試してうまくいった方法

息子の睡眠障害に悩まされながらも、色々な工夫をしてきた経験を少しご紹介したいと思います。

体を軽く揺すってスキンシップを取る

寝つきの悪い子や、寝てもすぐに起きる眠りの浅い子は、眠りにつくのが苦手な子。
この子たちが車や抱っこなら寝るのは、揺すられている方が体の力を抜きやすいから、という場合があります。

うちの息子(現在小4、自閉症)も、おんぶすると寝てくれるため、2歳近くまでおんぶ紐を使っていました。
足をブラブラして力を抜かせ、身体にかかる重力を少し軽減すると、眠るための体の準備ができるようでした。

体重が増えてくるといつまでも使える手ではありませんが、小4の今でも時々おんぶします。
ただし、もちろん眠るまでは無理なので、ゆっくり10数える間だけ。遊びながら体全体を揺すってあげると、心地よさそうにします。

おんぶ以外には、「金魚体操」もよい方法だと思います。仰向けで寝かせ、伸ばした足の足首を持ち、歌いながら左右に揺するというものです。足の血液循環もよくなり、体の力が抜きやすく、スキンシップにもなって一石三鳥です。
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174008826

意外とうまくいったのは「踊る」?!

寝る時間になっても、親が「しつこーい!」と言いたくなるくらい、同じ文章を何度も言ってくる時があります。そんなとき、基本的には息子の言うことを「オウム返し」で返しています。

息子 「あしたビデオやさん いくぅ?」
私 「明日ビデオ屋さん行きたいんだね。わかったよ。」という具合に返すのです。

息子の場合、これが2時間以上続くことがありました。どうやったって止まらない。付き合うこちらも、イライラを通り越して、参ってきます。

「少し部屋を出る」や「息子が言ったままを紙に書いていく」、「一旦外に連れ出して気分転換させる」など色々ありますが、不思議と効果的だったのは…

音楽をかけて踊る!

はい。私が、踊るんです。

寝かしつけ2時間を超えると「破れかぶれな心境」になってきてしまい、ある日「えーい、こうなったら踊ってやる!」と立ち上がり、ジャズを掛けてめちゃめちゃに踊ってみました。

延々と同じことを言っていた息子がぴたりと黙り、じっとこちらを見たのです。
おそらく息子は「あっけに取られた」のだと思いますが、その後単語の繰り返しは止まり一緒に穏やかに布団の中に入ることができました。
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母に驚く息子、2歳2か月ごろ
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深夜のドライブ

何をやっても寝ない時があります。

寝たふりをしても踏まれ、ベランダから脱走されかけ、夜11時になっても部屋を走り回りピョンピョン跳び続ける息子。

最終手段はドライブ

気分転換になることもあるのですが、それでも運転している私の髪を後ろから引っ張ったり、スケジュールを2週間先まで復唱するように迫り続けたり、パニックで窓ガラスを蹴り続けたり、という事もありました。

深夜1時にそんな状況で川沿いをドライブして、辛くて辛くて泣きながら「誰か助けて」とつぶやいたこともありました。

睡眠障害ですから、一番辛いのは間違いなく本人です。それを忘れてはいけません。同時に、家族の負担もかなり大きいということを、周りの人は理解する必要があります。
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寝る前に気分転換中の息子。当時3歳。
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家族にあった方法を選ぼう

息子の睡眠障害と付き合い続けてわかったのは「これがベスト」という対策はないということです。

主治医や専門家、先輩お母さんに相談をしながら、その時その時を切り抜けてきました。様々な対策を取ったうえで、お薬も処方してもらい、主治医と相談の上、調整しながら飲ませています。

「薬を飲ませるなんて……」「一晩くらい寝なくても大丈夫でしょ。」「絵本読み聞かせしてる?」いろんなことを言ってくださる方がいます。

ですが、一番よく状況をわかっているのは本人と家族です。

私自身、保健師として働いており、睡眠障害について相談を受けることもありますが、安易に「こうしてみたら?」を結論づけないようにしています。

最後に決めるのは家族のみなさんです。
まずは、一人で抱えずに、いろいろ試してみてください。誰かに頼りながら、一緒に模索していきましょうね。
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子どもの睡眠障害の症状や対処法、発達障害との関係【医師監修】


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