息子は自閉症。親子遠足の自己紹介でこうカミングアウトしました
ライター:みゆはは
2歳ごろまでは、「やんちゃな子」で済んでも、年齢を重ねるごとに目立ってくる「他の子」との違い。
周りの保護者や子ども達に、障害のことを説明するべきか迷いますよね。
保育園の遠足でカミングアウトした我が子のことと、保健師として経験した他のお子さんの例を、紹介したいと思います。
息子が自閉症と診断される前は
私は当時フルタイムで働いていたので、息子を1歳1ヶ月で保育園に入れました。
その頃の息子は、ごく普通…よりは元気が良すぎるかな?というくらいで、発達の遅れはなく、とても愛嬌のよい子でした。
1歳6ヶ月児健診を終えた頃から多動と自傷が激しくなり、片時も目を離すことができないようになりました。
そして、児童相談センターでの発達検査を経て、2歳3ヶ月で児童精神科医に「自閉症」と診断されました。
その頃の息子は、ごく普通…よりは元気が良すぎるかな?というくらいで、発達の遅れはなく、とても愛嬌のよい子でした。
1歳6ヶ月児健診を終えた頃から多動と自傷が激しくなり、片時も目を離すことができないようになりました。
そして、児童相談センターでの発達検査を経て、2歳3ヶ月で児童精神科医に「自閉症」と診断されました。
自閉症とわかってから、周囲の目が気になってばかり
「自閉症」と診断されてから、保育園の園長先生にはそのことを伝えて、今後は一緒に対応を考えていくことにしました。
ですが、周りの人には伝えて回るわけにいきませんでした。
息子は診断当初「知的な遅れはありません」と言われていたものの、今後どのように成長していくかはわからない上に、自閉症と伝えても理解してくれる人ばかりではないと思ったのです。
診断を知らない周りの人から見れば、「元気がよくて愛嬌がいい」「自己主張が激しくてよく怒ったり泣いたりしている」、そんな2歳児見えたのかもしれません。
周りからどのように見られているか気になって、保育園の行事などは、いつもドキドキでした。
息子が、集団の中で一人だけ違う行動をしていたり、いつもと違う状況に大声で泣き叫んでいたりすると、変な汗をかいて穴があったら入りたい気持ちになります。
そんな中で私の気持ちの救いになったのは、保育士さんたちが息子の特徴を理解していてくれたことです。
「保育士さんはこの子の味方」と思うことで、ハラハラしながらも見守ることができました。
ですが、周りの人には伝えて回るわけにいきませんでした。
息子は診断当初「知的な遅れはありません」と言われていたものの、今後どのように成長していくかはわからない上に、自閉症と伝えても理解してくれる人ばかりではないと思ったのです。
診断を知らない周りの人から見れば、「元気がよくて愛嬌がいい」「自己主張が激しくてよく怒ったり泣いたりしている」、そんな2歳児見えたのかもしれません。
周りからどのように見られているか気になって、保育園の行事などは、いつもドキドキでした。
息子が、集団の中で一人だけ違う行動をしていたり、いつもと違う状況に大声で泣き叫んでいたりすると、変な汗をかいて穴があったら入りたい気持ちになります。
そんな中で私の気持ちの救いになったのは、保育士さんたちが息子の特徴を理解していてくれたことです。
「保育士さんはこの子の味方」と思うことで、ハラハラしながらも見守ることができました。
息子のカミングアウトは遠足のバスで
年少・年中・年長と学年が上がるにつれ、個性では済まされない特性が周囲の目にも見え始めます。
・集団行動が取れない
・友人関係でトラブルが起こる
親としては、こうした場面が増えると「そろそろ周りのお母さん達に、伝えた方がいいのかな?」と不安になるのです。
その時にハッキリと障害名を伝えるかどうかも、悩みどころでした。
・集団行動が取れない
・友人関係でトラブルが起こる
親としては、こうした場面が増えると「そろそろ周りのお母さん達に、伝えた方がいいのかな?」と不安になるのです。
その時にハッキリと障害名を伝えるかどうかも、悩みどころでした。
息子のカミングアウトは、年中さんの時。遠足バスの中でした。
子どもが自己紹介をしていく場面で、他の子たちが1人ずつ自分で自己紹介をします。
息子の番になった時、私が息子の代わりにマイクを取りました。
息子の名前を言ったあと…
「言葉を話すのが小さい頃からゆっくりで、まだうまくおしゃべりできません。今は、できることを一生懸命頑張っています。
仲良くしてください。」
短くシンプルな紹介でしたが、心臓が口から出そうなほど緊張しました。
何年も経ってから、「保育園の遠足の時に、息子さんの障害のことを知った」と言ってくれた人がおり、短くても心を込めて話せば印象に残るのだと、嬉しく思いました。
子どもが自己紹介をしていく場面で、他の子たちが1人ずつ自分で自己紹介をします。
息子の番になった時、私が息子の代わりにマイクを取りました。
息子の名前を言ったあと…
「言葉を話すのが小さい頃からゆっくりで、まだうまくおしゃべりできません。今は、できることを一生懸命頑張っています。
仲良くしてください。」
短くシンプルな紹介でしたが、心臓が口から出そうなほど緊張しました。
何年も経ってから、「保育園の遠足の時に、息子さんの障害のことを知った」と言ってくれた人がおり、短くても心を込めて話せば印象に残るのだと、嬉しく思いました。