少し前に、息子の爪噛みについてお話しました。
今回は、その続きで「わたし自身の爪噛み」についてお話したいと思います。

幼少期は手の爪も足の爪も噛んでしまい、常に深爪の状態でした。

「爪噛みは自傷」「爪を噛む子はストレスを抱えている」などと言いますが、私自身にそのような自覚はありませんでした。

ただ爪が伸びると落ち着かず噛みたい衝動が抑えられませんでした。
それを我慢するとイライラしてしまい我慢して爪を伸ばしている間は常に、爪の事を考えてしまっていました。

10代後半の頃は、爪がいつもボロボロなのが恥ずかしくなりました。友達は綺麗に手入れをして伸ばしたり、マニュキアを塗ったりしているのに、私の深爪でボロボロの爪にはマニュキアを綺麗に塗るスペースもありませんでした。

綺麗なマニュキアを塗れば爪を噛まなくなるかもしれないと思い数日我慢して伸ばした爪にマニュキアを塗ってみましたが、爪に異物が付いている不快な感じがして長く続ける事ができませんでした。

他にも伸びた爪が見えないように、ばんそうこうを貼ったり、強いにおいの香水を付けたりしましたがどれも長くは続かなかったのです。

息子が生まれ爪噛みを始めた時、自分が噛むのは全く気にならなかったのにも関わらず、息子が噛むのは痛々しくて見ていられませんでした。

この時は「爪噛みは自傷」という言葉を知らず、息子は私のマネをしたのだと思っており、もう爪を噛むのは止めよう、と決意しました。

でも、だいぶ前に爪噛みを直すのはあきらめていたので、正直すぐに止められるなんて思っていませんでした。

しかし決意したその時から1度も私は爪を噛まずに生活しています。

この事に、自分が一番驚きました。
爪噛みは「ストレスが原因」なら、育児で毎日疲れていてストレスが無いとは考えにくいこの状況。この年になってようやく、衝動に対して理性が勝った？それとも忙しくて爪を気にする余裕が無かったから？

理由はわかりませんが、自分が止めることができた事は、息子の爪噛みで悩んでいた私には希望になりました。

息子もいつか止められる時が来るはず！そう思えるようになったのです。

ちなみに余談ですが、20年以上噛み続けた私の爪は少しいびつで爪の生え際が後退してしまい爪が小さく驚かれる事もあります。

爪切りもずっと使っていなかったので、私は今でも右手の爪が上手く切れません。