我が子を他の子と比べて辛くなるとき
ライター:林真紀
発達障害児を育てていて、我が子を他の子と比べて辛いと感じてしまうときってありませんか。それも、私の場合は「同じ発達障害児同士を比べてしまうとき」が一番辛かったです。そんなときどうしたら良いでしょうか。
わが子を他の子と比べることってありませんか
「どうしたら自分の子どもと他の子どもを比べずに育児ができるか」、これはどんな子どもを育てている親でも一度は直面する問いなのではないかと思います。
そして、育児をしているなかで常に目の前に立ちはだかってくる親としての試練なのかもしれません。
発達障害児の育児ではなおさら、「自分の子どもと他の子どもを比べる」ことが多くなりがち。かくいう私もそうでした。
息子を発達相談に連れていくきっかけは、幼稚園お試し入園のときの「他の子どもとあまりに違う息子の姿」を見たことでした。
けれども、多くの発達障害児の親御さんから、発達障害とわかったことで、他の(発達障害ではない)子どもと比べずに、その子のことだけを見て評価することができるようになったというのを聞きます。
この子がちょっと他の子と違うのは自分のしつけのせいではなかったんだ…、と思ってホッとすると。他の子どもと比べて焦るのではなく、この子のペースで見てあげよう、そう思えると。
私にとっても息子が発達障害であることを知ったときは、このようなホッとする気持ちがありました。これで他の子どもと比べずにいられる、この子はこの子のペースで…と思えたのでした。
そして、育児をしているなかで常に目の前に立ちはだかってくる親としての試練なのかもしれません。
発達障害児の育児ではなおさら、「自分の子どもと他の子どもを比べる」ことが多くなりがち。かくいう私もそうでした。
息子を発達相談に連れていくきっかけは、幼稚園お試し入園のときの「他の子どもとあまりに違う息子の姿」を見たことでした。
けれども、多くの発達障害児の親御さんから、発達障害とわかったことで、他の(発達障害ではない)子どもと比べずに、その子のことだけを見て評価することができるようになったというのを聞きます。
この子がちょっと他の子と違うのは自分のしつけのせいではなかったんだ…、と思ってホッとすると。他の子どもと比べて焦るのではなく、この子のペースで見てあげよう、そう思えると。
私にとっても息子が発達障害であることを知ったときは、このようなホッとする気持ちがありました。これで他の子どもと比べずにいられる、この子はこの子のペースで…と思えたのでした。
私を追い詰めたのは、発達障害児との比較
発達障害と診断された後、息子のちょっと他の子どもと違うところも、他の子どもがいとも簡単にできるようになることがなかなかできないことも、私を追い詰めることはありませんでした。診断をしてもらえて良かった、育児が辛くなくなった、これは実感としてありました。
けれども息子を発達障害児として支援していくなかで、「他の子どもとの比較」から完全に解放されることは、残念ながらありませんでした。なんと「別の形の比較」がもっと私を追い詰めることになったのです。
それは、「同じ発達障害児の子どもと自分の子どもを比べてしまう」というものでした。
けれども息子を発達障害児として支援していくなかで、「他の子どもとの比較」から完全に解放されることは、残念ながらありませんでした。なんと「別の形の比較」がもっと私を追い詰めることになったのです。
それは、「同じ発達障害児の子どもと自分の子どもを比べてしまう」というものでした。
発達障害は多種多様だとわかっても…
息子が発達障害とわかってから、自然と自分の周囲には発達障害に関わっている人が多くなりました。幼稚園などでも同じ発達障害のお子さんの親御さんと繋がることが多くなり、ネット上でも発達障害児の親御さんとの交流が増えました。
ところが繋がっていくうちにわかってきたのです。発達障害と言っても子どもによって様々であり、親の困り感も子どもの困り感も多種多様であるということ。
いわゆるギフテッドと言われる特定の能力に長けている子どももいれば、学校での勉強に支援が必要な子どももいます。学校では特に問題がないけれども家では暴れる子、家では問題がないのに学校では問題を起こしてしまう子、受動的であまり喋らない子、誰にでも話しかけてしまう子、本当に様々なのです。
うちの息子は誰にでも話しかけてしまうタイプですが、自分のことばかり話してしまって他人の話を聞かなかったり、ふざけてしまってコントロールが利かなくなってしまったりするので、どこに連れていくにも手がかかります。大きな声で話しながら飛び回る息子をおさえつけていると、多動のない発達障害児を見て「いいよね…うちみたいに手がかからなくて…」と思ってしまう自分がいました。
思ってもみないことでしたが、自分を一番追い詰めたのは同じ発達障害児との比較だったのです。
ところが繋がっていくうちにわかってきたのです。発達障害と言っても子どもによって様々であり、親の困り感も子どもの困り感も多種多様であるということ。
いわゆるギフテッドと言われる特定の能力に長けている子どももいれば、学校での勉強に支援が必要な子どももいます。学校では特に問題がないけれども家では暴れる子、家では問題がないのに学校では問題を起こしてしまう子、受動的であまり喋らない子、誰にでも話しかけてしまう子、本当に様々なのです。
うちの息子は誰にでも話しかけてしまうタイプですが、自分のことばかり話してしまって他人の話を聞かなかったり、ふざけてしまってコントロールが利かなくなってしまったりするので、どこに連れていくにも手がかかります。大きな声で話しながら飛び回る息子をおさえつけていると、多動のない発達障害児を見て「いいよね…うちみたいに手がかからなくて…」と思ってしまう自分がいました。
思ってもみないことでしたが、自分を一番追い詰めたのは同じ発達障害児との比較だったのです。