発達障害児の育児をしていると、まるで振り子のように感情がふれることがよくあります。

「この子こんなことができるようになった…嬉しい…！」と幸せいっぱいの気持ちになって我が子が大好きになる瞬間、
そして「どうしてうちの子どもだけがこんなにダメなんだろう…」と絶望感でいっぱいになる瞬間。

私はこの振り子のような感情に日々振り回され、クタクタになってしまうことがよくあります。そしてきっかけになるのは、他の発達障害児との比較をしてしまったときだったりします。

だから、比較してしまって辛いときは、しばらくオフラインにして振り子が「幸せ」に戻るのを待ちます。SNSもなるべく見ないようにして、ネットで他の子どものことを読むのもやめ、情報をできるだけ遮断してしまいます。もちろん同じような悩みを持つ親御さんと愚痴を話したりして解消するときもあります。あるいは自分の好きな趣味や仕事に没頭してみたりもします。

そうしているうちに、息子のことがまた大好きになってきます。この子はこの子のペースでいい！そう思えてくるのです。

子どもの成長に従って、親の感情の振れ幅は少しずつ少しずつ小さくなってくるはずです。けれどもしばらくはこの振り子育児を頑張ってやり過ごさなければなりません。だからこそ、ちょっと落ち込んだら、オフラインにしてみたり、あるいは別のことに没頭してみたりしながら心を落ち着かせるのも大切かもしれません。目の前のこの子が、また大好きに思えるまで。