通院費を一部負担してくれる「自立支援医療制度」をご存知ですか?

ライター:にのの
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私の住む自治体での乳幼児医療費助成は未就学児までです。そのため4月に小学校へ入学する長女の医療費負担割合は3割と大幅にアップ!
そこで少しでも長女の医療費負担を軽くしようと自立支援医療費支給認定の申請をしました。
申請は無事通り、負担が軽くなったのでとても助かっています。

小学校に入学する長女、医療費負担が増えるのが心配…

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28054000337
自閉症スペクトラム症と診断されている長女。

私の住む自治体では未就学児までの乳幼児医療費助成があったため、病院での療育費用はほぼ無償でした。

ですが、長女もこの春からは小学生。乳幼児助成がなくなると、医療費負担は3割と大幅にアップ!
これからも継続的に病院には通うことになるし、負担額が上がるとなかなか大変です…

どうしたものかと悩んでいた時に知ったのが、自立支援医療(精神通院医療)制度でした。
この制度を利用できれば、娘が小学生に上がってからも通院負担を軽くできるかも、と考えました。

自立支援医療(精神通院医療)制度とは

自立支援医療(精神通院医療)制度とは、通院による精神医療を継続的に受ける人の医療費を、公費で一部負担してくれる制度です。

申請が通ると「自立支援医療受給者証」が交付され、外来診療・処方薬・病院での療育等の自己負担割合が原則1割になります(但し、所得によって窓口負担の上限が定められています)。

■自立支援医療(精神通院医療)制度の概要

・有効期限: 原則として1年間。継続の場合は毎年更新が必要。

・対象者: 統合失調症、気分障害、知的障害、心理的発達の障害、その他の者または精神医療に一定以上の経験を有する医師が集中・継続的な医療を要すると判断した者

・給付の範囲: 通院して行われる精神医療のみ。入院医療費や精神疾患と関係のない医療については給付の対象外。

・利用できる医療機関・調剤薬局: 登録制

自閉症スペクトラム症と診断されている長女は月に4回程度病院(児童精神科)で言語療法を受けています。そして、最低月1回の受診があります。

上記のように、自立支援医療制度の対象には発達障害も含まれているので、この制度を利用できないかと考えました。

医療費負担が3割であれば1ヶ月の医療費はおおよそ1万2000円。これが1割負担なら、約4000円とかなり安くなるのでとても助かります。

そこで、長女の医療費負担が3割になる就学時までには受給者証の交付を受けようと、今年2月に自立支援医療費支給認定の申請をしました。

自立支援医療制度の申請方法

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28061000262
1. 主治医に自立支援医療の適用があるかどうか確認する

まずは、ご自分やお子さんの疾患・障害が自立支援医療の対象になるかどうか、主治医に相談してみましょう。

2. 主治医に申請書・診断書を書いてもらう
  
次に、自立支援医療に申請するための申請書と診断書を主治医に書いてもらう必要があります。申請書は、お住まいの自治体の役所に置いてあります。

申請書・診断書作成にかかる時間・料金は、病院によってそれぞれだと思いますので、あらかじめ確認した方がいいでしょう。
ちなみに、うちの病院では作成に2週間、診断書料に3240円かかりました。
※診断書については、治療方針に変更がない場合は、2年に一度の提出でOKだそうです。

3. 診断書等必要書類を役所に持って行く

必要書類は以下の通りです。
・申請書
・医師の診断書
・印鑑
・健康保険証(世帯全員分)
・登録予定の医療機関・調剤薬局の名称・住所・電話番号
・申請者のマイナンバーカード(保護者申請の場合も保護者の分も必要)
 ※世帯全員の所得証明が必要な場合があります。
 ※各自治体により必要書類が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。窓口は「保健福祉課」「障害福祉課」などが多いようです。

これらの書類を提出して、受給者証がおりれば、自立支援制度の給付が受けられます。

主治医に自立支援医療の申請について相談した際、

「娘さんの申請が必ず通るとは言えません」
「うちの自治体では自立支援医療費の予算がぎりぎりの状態だと言われていて、病状が重い人が優先されているようです」

と言われました。

このように説明されたため、結果が出るまで申請が通るかどうか心配でしたが、約1カ月後に無事「自立支援医療受給者証」が自宅に届きました。
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