「気持ちのすれ違い」を解決!親子でやりたい簡単ワークショップ
ライター:発達ナビ編集部
子どもが話せるようになると、親子喧嘩したり、会話がうまくいかずイライラしたりすることってありますよね。発達心理学を専門とする渡辺弥生先生が親子コミュニケーションに関するアドバイスをくれました。おうちでも実践できるワークを紹介しますので、ぜひ試してみてください。
親子関係でイライラしていませんか
親子の会話がうまく行かず、イライラしてしまうことはありませんか?
子どもが10歳前後になると、語彙も増え、「いつの間にそんな言葉覚えたの?」と大人が驚くような言い回しを使っていたり、達者に受け答えをしていたり、と成長を感じることも多いでしょう。一方で、親子間での口喧嘩が増えるご家庭も多いと思います。
忙しいときに声を掛けられて、子どもが望むように構ってあげられないこともありますよね。
そういった、コミュニケーションのモヤモヤを抱え始めた時期の親子のために、発達心理学を専門とする渡辺弥生教授による親子ワークショップがあります。
株式会社ワコールにて開催されたこのワークショップに、発達ナビ編集部も参加してきました!
これまで、幼児教室で指導員としてたくさんの親子に関わってきた編集部も、アッと驚くような学びの多いワークショップでしたので、皆さんに少しご紹介します。
親子のコミュニケーションがもっと楽しく、毎日を気持ちよく過ごせるヒントがたっぷりと詰まっています!
ぜひみなさんも「うちの子は何て言うかな…?」なんて考えながら、読んでみてくださいね。
子どもが10歳前後になると、語彙も増え、「いつの間にそんな言葉覚えたの?」と大人が驚くような言い回しを使っていたり、達者に受け答えをしていたり、と成長を感じることも多いでしょう。一方で、親子間での口喧嘩が増えるご家庭も多いと思います。
忙しいときに声を掛けられて、子どもが望むように構ってあげられないこともありますよね。
そういった、コミュニケーションのモヤモヤを抱え始めた時期の親子のために、発達心理学を専門とする渡辺弥生教授による親子ワークショップがあります。
株式会社ワコールにて開催されたこのワークショップに、発達ナビ編集部も参加してきました!
これまで、幼児教室で指導員としてたくさんの親子に関わってきた編集部も、アッと驚くような学びの多いワークショップでしたので、皆さんに少しご紹介します。
親子のコミュニケーションがもっと楽しく、毎日を気持ちよく過ごせるヒントがたっぷりと詰まっています!
ぜひみなさんも「うちの子は何て言うかな…?」なんて考えながら、読んでみてくださいね。
講師の渡辺弥生教授
渡辺先生は、発達心理学を専門とし、『子どもの「10歳の壁」とは何か?: 乗りこえるための発達心理学』の著者として、表現のありかたを研究し支援につなげていらっしゃいます。
ワーク①「感情グラフ」を使って気持ちを数値化してみよう
最初のワークは、「感情グラフ」を作ること。
感情グラフとは、気持ちの数値化して、目で見て確認することができるものです。
このワークのねらいは、「“気持ち”が大事だと知ること」です。
お互いの気持ちを知ることは親子のコミュニケーションでも、楽しくスムーズに進めていくための第一歩です。
感情グラフとは、気持ちの数値化して、目で見て確認することができるものです。
このワークのねらいは、「“気持ち”が大事だと知ること」です。
お互いの気持ちを知ることは親子のコミュニケーションでも、楽しくスムーズに進めていくための第一歩です。
気持ちを書き出す
まずは、3分間で付箋に思いつく限りの「気持ち」「感情」を書き出していましょう。
お子さんも、親御さんも、付箋に「たのしい」「うれしい」「かなしい」「びっくり」「イライラ」などたくさん書いていきます。
お子さんも、親御さんも、付箋に「たのしい」「うれしい」「かなしい」「びっくり」「イライラ」などたくさん書いていきます。
感情グラフに配置していく
次に気持ちが書かれた付箋を「感情グラフ」と呼ばれる気持ちの数値を測るものに配置していきます。
感情グラフの作り方は?
感情グラフは、ご家庭にある大きい紙に数字を書き込むだけで簡単に作る事ができます。
このように、横軸:心地良いの大小10段階、縦軸:エネルギーの大小10段階を書き込んでいきます。
このように、横軸:心地良いの大小10段階、縦軸:エネルギーの大小10段階を書き込んでいきます。
このように作成したもに、先ほどの付箋を貼っていきます。
「ドキドキ」は、自分にとってどれくらいのエネルギーを使うもの?心地よさはどれくらい?と考えながら貼っていきます。
すべての付箋を貼りだしてみると、同じ「ドキドキ」でも人によって使っているエネルギーや、感じているエネルギーの量が違うことが分かるのです。
その人の「ドキドキ」が、とてもなのか、ちょっとしたものなのか、自分との違いが分かるだけで、別の視点を持って会話が出来そうですね。
実際にワークショップに参加した親子の結果を見比べてみると、気持ちの配置が似ているところも、かなり違う所もある様子。
「お母さんのイライラって、もっとすごーく怒ってるのかと思ったけど、実はちょっとしたイライラ度合いだったんだね!」
「当たり前でしょ!毎回本気でイライラしてたら持たないわよ!」
なんて会話も。(笑)
「ドキドキ」は、自分にとってどれくらいのエネルギーを使うもの?心地よさはどれくらい?と考えながら貼っていきます。
すべての付箋を貼りだしてみると、同じ「ドキドキ」でも人によって使っているエネルギーや、感じているエネルギーの量が違うことが分かるのです。
その人の「ドキドキ」が、とてもなのか、ちょっとしたものなのか、自分との違いが分かるだけで、別の視点を持って会話が出来そうですね。
実際にワークショップに参加した親子の結果を見比べてみると、気持ちの配置が似ているところも、かなり違う所もある様子。
「お母さんのイライラって、もっとすごーく怒ってるのかと思ったけど、実はちょっとしたイライラ度合いだったんだね!」
「当たり前でしょ!毎回本気でイライラしてたら持たないわよ!」
なんて会話も。(笑)
渡辺先生によると、
気持ちに関する言葉をたくさん知っていた方が、コミュニケーションはスムーズにいくそうです。
また、人によって気持ちの感じ方が違うと知っていることで、相互理解が深まり、コミュニケーションしやすくなるとの事でした。
お子さんの言葉の理解に合わせて実践してみてくださいね。
気持ちに関する言葉をたくさん知っていた方が、コミュニケーションはスムーズにいくそうです。
また、人によって気持ちの感じ方が違うと知っていることで、相互理解が深まり、コミュニケーションしやすくなるとの事でした。
お子さんの言葉の理解に合わせて実践してみてくださいね。
ワーク②「聴くスキル」を身につける練習をしてみよう
次は、コミュニケーションのロールプレイを通して、聴くスキルを身につける練習です。
こういう時どう答えますか?
以下のようなシチュエーションで、「こんなとき何て言葉を返すだろう?」というのを考えてみます。
例)
子ども 「Aちゃんと帰る約束したけど、Bちゃんと遊びたかったから二人で帰ってきちゃった」
母 「~~~~~(この部分を考える)」
普段の会話では、「それはだめでしょ!Aちゃんに謝りなさい」と怒ったり、「なんで約束守れなかったのよ!次はしっかりしてよ」と注意したりする方もいるかもしれません。
そんなとき、お子さんは「うるさい!」「もういい!」などと聞く耳をもってくれず、喧嘩が勃発すること、ありませんか?
例)
子ども 「Aちゃんと帰る約束したけど、Bちゃんと遊びたかったから二人で帰ってきちゃった」
母 「~~~~~(この部分を考える)」
普段の会話では、「それはだめでしょ!Aちゃんに謝りなさい」と怒ったり、「なんで約束守れなかったのよ!次はしっかりしてよ」と注意したりする方もいるかもしれません。
そんなとき、お子さんは「うるさい!」「もういい!」などと聞く耳をもってくれず、喧嘩が勃発すること、ありませんか?
理想的な返答とは?
お子さんの会話から、「どこで迷っていて、何に悩んでいるのか」を汲みとって共感する気持ちを言葉にするのが大事、と渡辺先生は言います。
「わかるわかる」「そうだったんだね」と一言挟む。そうやって気持ちを理解してあげた上で、「どうしたらよかったのかな?」と議論を深めていくと良いとの事。
ここで注意が必要なのは、
「子どもの気持ちに共感すること」が、「子どもの(間違った)行動を肯定している」というわけではない、という事です。
間違った行動をしたときには、きちんと正してあげることは必要ですが、頭ごなしに怒るのではなく、どうすればよかったか、まで導けるといいですね。
「わかるわかる」「そうだったんだね」と一言挟む。そうやって気持ちを理解してあげた上で、「どうしたらよかったのかな?」と議論を深めていくと良いとの事。
ここで注意が必要なのは、
「子どもの気持ちに共感すること」が、「子どもの(間違った)行動を肯定している」というわけではない、という事です。
間違った行動をしたときには、きちんと正してあげることは必要ですが、頭ごなしに怒るのではなく、どうすればよかったか、まで導けるといいですね。
気持ちを認めてあげた上で、一緒に解決策を「考える」時間を作りましょう。
すぐに解決策を提案すると、反抗期の子どもはついつい反抗したくなるものです。
一緒に考えて解決策を導き出すことが大事です。
すぐに解決策を提案すると、反抗期の子どもはついつい反抗したくなるものです。
一緒に考えて解決策を導き出すことが大事です。