ついに授業のある時間にチャレンジ

「学校行かれへん!」息子と歩んだ付添い通学までの道のりの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007540
放課後の学校に何日か通ったあと「そろそろみんながいる時間帯に学校に行ってみようか」と提案しました。

長男は「ぜんぜん行きたくない」と言って、制服を着ようとしませんでしたが、少しでも安心して学校で過ごすには、着慣れている普段着の方が良いと思いました。

「その服でOK!今日は行けるところまででいいよ!」と午前中に連れ出すことにひとまず成功しました。

昇降口でまた粘る長男、「ぜったい、入らへんで!」と押し問答していると、教室のみんなの「あいうえお」の朗誦が聞こえてくきました。

切ないな…という気持ちと同時に焦りもわきあがりました。

先生が気づいて「おはよう」と声をかけてくださいました。

「入る?いま、国語やってるよ」

「あかんでー!」という長男の声は、クラスのみんなにも聞こえそうなほど大きな声でした。

「ありがとうございました。今日はここまでにします。また明日来ますね!」と言って、帰りました。

3年生になった今は

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波乱の幕開けだった小学校生活でしたが、付き添い通学をしながら、先生と一緒に授業、掃除、給食、少しずつ「オッケー」になるシーンを増やしていきました。

3年生になった現在はというと、

学校には「今日は1時間目の途中ぐらいから登校しますね」と電話を入れておきます。

9時過ぎに校門のインターホンを押し、一緒に教室へ行きます。

息子が時間割を確認しながら「社会、算数、図工、学活、書写…図工は、うーん、図工室慣れてないからまだ付いてきてほしい。でも廊下で見ててくれるだけでオッケー」

こんな風に、息子は自分で参加できることと苦手なことと自己申告することができるようになりました。

学校のトイレが苦手だったりと、まだ課題はありますが、最終的にはぜんぶ1人で授業を受けられるようになろう!そのための付き添いだということを本人や先生と話し合えているので気持ちは明るいです。

長男の発達の遅れに気付いた時から、立ち直るのに1年以上かかりましたが、学校に通うだけでなく、生涯にわたって自分に合う方法を見出すことの大事さがわかりました。

「キミが学校が行きにくいのはわかる。

音も、空間も、感じ方がみんなとはちょっと違うし、勉強だって同じ方法だとわかりにくいときがある。

でも山の頂上に至るのに、どんな道を通っても正解。

学校はいろんなことができるようになるいい練習場やから、できるだけ使い倒そう

どうせなら楽しくやろう。そのために親もありったけの知恵、方法を出すよ」と話しています。
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