泣いても泣いても涙が止まらない。そんな時、自閉症の娘が一言…

ライター:smile☻
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娘は2歳4ヶ月。早く通わせたくてうずうずしていた療育にやっと娘を通わせることができたのに、静寂に包まれた部屋で1人になると色々な気持ちが込み上げてきました。でも、娘は私に希望を持たせてくれました。

やっと念願の療育に娘を通わせられたのに…

娘が「自閉症」と診断されてから、いろいろな手続きを経て、母子分離の療育に通い始めました。

診断から慌しく過ぎていた時間も、落ち着きを取り戻してきたように感じました。

娘が療育に通って3日くらい経った日のこと。

部屋を掃除していたら、急にいろんな気持ちが込み上げてきました。
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あんなにも、

ゆっくりごはんが食べたい。

ゆっくりお風呂につかりたい。

ゆっくり眠りたい。

自分のペースで家事がしたいって思っていたのに。。。

いざ、娘がいなくなると寂しいなんて。

そして

娘に障害があるという現実が辛くてたまらない


きっと娘が傍にいたから、その悲しみを感じつくせず我慢をしていたんだと思います。

診断がおりた日以上に、初めて娘が頭を撫でてほしいと要求してきた日以上に泣きました。
泣いて泣いてすっきりしたら、娘を笑顔でお出迎えするんだと決めて。
娘が自閉症と診断された日のこと。帰り道ポロポロ涙が溢れましたのタイトル画像

娘が自閉症と診断された日のこと。帰り道ポロポロ涙が溢れました

療育に通っていても成長はゆるやか

療育に通ったからといっても、急激に成長する訳ではなく、今まで通りの日常が続きました。

ただ、1つだけ娘がすぐに覚えた言葉があります。
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最初は「まんま」と言っているのかと思っていました。

いつもの独り言のように「まままま ま まま まままま」と繰り返して言っていました。

でも、その後に娘は

私の写真を指差して、「ママ」と言ったのです。


…私は娘に「ママ」とは教えていません。


私も夫も自分の母親のことを「お母さん」と呼んでいたのもあり、ママと呼ばせるのはなんだかくすぐったくて。


娘にも「お母さん」と呼ばせようと思っていました。


それなのに、

まだ片手で足りるくらいしか発語がなかった娘が、たった数回の療育で「ママ」と言ったのです。

娘は私に希望を持たせてくれた

数日後、娘がキッズタブレットで遊んでいたので、その間に片付けを済ませたいなぁと思い、台所に移動しました。
すると、それに気づいた娘が私を追いかけてきました。


そしてこう言いました。


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「ママ」


あんなに言ってほしかった言葉。

ずっとずっと聞きたかった言葉。

娘が私を見て初めて言ってくれた日は本当に感動しました。

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あの日から私は娘の「母ちゃん」から、「ママ」になりました。

今なら胸を張って言えます。

私が娘を大好きなように、娘も私を好きでいてくれていると。


ああ、これからも娘と頑張ろうって思った日。

この日は、私にとって大切な記念日になりました。

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