三点倒立で跳びはねる?!ADHDの息子が強い刺激を求める理由
ライター:GreenDays
当たり前の光景すぎて疑問に思わなかったけど、息子はなんでこんなことをするんだろう?
強い刺激を求める息子
6歳の息子は、自閉症スペクトラム・ADHD(注意欠如優位)・発達性協調運動障害の診断を受けています。
息子は幼いころから、ソファやクッション・ベッドの上などで、3点倒立(両手と頭をつけて倒立)の状態でぴょんぴょん跳びはねる、という動きを日に何度も行います。
その動きは、両手を支えに足を真上に上げ、その状態のままで頭を強くバウンドさせるもの。
時には両手を離して頭だけをつけた状態で足をバタバタ動かすこともあります。
息子にとってはその動きが楽しいようで、平気な顔をして笑っています。
あまりにも日常的な光景なので、私もことさら疑問に思うことはありませんでした。
ある日、そんな息子を眺めていた義兄から「頭に血が上ったり、しんどくなったりしないの?」と質問を受け、「普通の行動ではないんだな」と改めて認識しました。
その他にも、執拗に「こちょこちょして」とねだる、力任せに壁に両足を押し付ける、など振り返って考えてみると息子の身体の使い方には「あれ?」と思うことがいくつかありました。
これは一体、どういうことなのでしょう?
息子は幼いころから、ソファやクッション・ベッドの上などで、3点倒立(両手と頭をつけて倒立)の状態でぴょんぴょん跳びはねる、という動きを日に何度も行います。
その動きは、両手を支えに足を真上に上げ、その状態のままで頭を強くバウンドさせるもの。
時には両手を離して頭だけをつけた状態で足をバタバタ動かすこともあります。
息子にとってはその動きが楽しいようで、平気な顔をして笑っています。
あまりにも日常的な光景なので、私もことさら疑問に思うことはありませんでした。
ある日、そんな息子を眺めていた義兄から「頭に血が上ったり、しんどくなったりしないの?」と質問を受け、「普通の行動ではないんだな」と改めて認識しました。
その他にも、執拗に「こちょこちょして」とねだる、力任せに壁に両足を押し付ける、など振り返って考えてみると息子の身体の使い方には「あれ?」と思うことがいくつかありました。
これは一体、どういうことなのでしょう?
歩くより走った方が楽?!息子の多動が減った意外なグッズとは?
必要な神経伝達物質を補う
私は息子の身体の動かし方が気になり、いろいろな書籍やインターネットで情報を集めてみました。
専門家ではないので、私なりに調べてみた結果ですが、
・ADHDの人の脳を調べると、ドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質が不足していたり、受容体に異常がみられる
・ドーパミンなどが不足すると、脳がそれらの物質を分泌させようとはたらく
・そのために、高い所にのぼってスリルを感じたり、興味の対象を次から次へと変えることで刺激を得ようとする
・それらの行動が、落ち着きのなさや不注意として表に現れる
ということだそうです。
レオナルド・ディカプリオの演技力が話題となった映画「ギルバート・グレイプ」で、ギルバートの弟・アーニーが何度も町の高い給水塔にのぼって警察のお世話になる場面が出てきます。
とても印象的なシーンでしたが、彼にとってはアドレナリンやドーパミンを分泌させるために必要な行動だったのかも知れません。
息子に高い所にのぼる癖はありませんが、足りない神経伝達物質を補うために3点倒立でジャンプをして脳に刺激を与えているのですね。
脳って本当に不思議です。
治療法を調べると、お薬を使って、神経伝達物質の分泌をコントロールすることもあるそうですが、今のところ主治医から投薬の指示は出ていません。
いずれ投薬についてもきちんと考えなければならない日が来るのかな、と思っています。
専門家ではないので、私なりに調べてみた結果ですが、
・ADHDの人の脳を調べると、ドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質が不足していたり、受容体に異常がみられる
・ドーパミンなどが不足すると、脳がそれらの物質を分泌させようとはたらく
・そのために、高い所にのぼってスリルを感じたり、興味の対象を次から次へと変えることで刺激を得ようとする
・それらの行動が、落ち着きのなさや不注意として表に現れる
ということだそうです。
レオナルド・ディカプリオの演技力が話題となった映画「ギルバート・グレイプ」で、ギルバートの弟・アーニーが何度も町の高い給水塔にのぼって警察のお世話になる場面が出てきます。
とても印象的なシーンでしたが、彼にとってはアドレナリンやドーパミンを分泌させるために必要な行動だったのかも知れません。
息子に高い所にのぼる癖はありませんが、足りない神経伝達物質を補うために3点倒立でジャンプをして脳に刺激を与えているのですね。
脳って本当に不思議です。
治療法を調べると、お薬を使って、神経伝達物質の分泌をコントロールすることもあるそうですが、今のところ主治医から投薬の指示は出ていません。
いずれ投薬についてもきちんと考えなければならない日が来るのかな、と思っています。
『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者・東田直樹さんを題材にしたNHKの「君が僕の息子について教えてくれたこと」という番組で、アメリカの自閉症児がお庭に置いた巨大なトランポリンをひたすら跳び続けている映像がありました。
自閉症児が好む規則的な動きに加え、上下運動によってセロトニンやドーパミンの分泌を促してくれるトランポリンは、ADHDを抱える子にとって必要なアイテムなのかも知れませんね。
わが家でも、リビングに家庭用のトランポリンを置いています。
場所を取るので自宅に設置するのを悩まれている方もいらっしゃると思いますが、ケラケラ笑いながらひたすら跳びつづけている息子を見ていると、思い切って買って良かったと思っています。
自閉症児が好む規則的な動きに加え、上下運動によってセロトニンやドーパミンの分泌を促してくれるトランポリンは、ADHDを抱える子にとって必要なアイテムなのかも知れませんね。
わが家でも、リビングに家庭用のトランポリンを置いています。
場所を取るので自宅に設置するのを悩まれている方もいらっしゃると思いますが、ケラケラ笑いながらひたすら跳びつづけている息子を見ていると、思い切って買って良かったと思っています。
NHK 君が僕の息子について教えてくれたこと
ポイントは刺激を中断できるかどうか
息子が強い刺激を求める理由がわかったところで、母として「何ができるか」を考えてみました。
・日常的に行われる三点倒立ジャンプについては、とがめたりせず温かく見守ること
・他人に迷惑がかかるので、外出時は控えるように話すこと
・トランポリンの上に物を置かず、いつでも跳べる状態でスタンバイしておくこと
・連続して刺激が与えられるテレビやゲームはすぐに没頭してしまうので、時間を決めてタイマーを鳴らし、自分で刺激を中断できるようにしておくこと
この「刺激の中断」を意識させることが、母としての1番大きな役割ではないかと思います。
最近では、息子が何かを始める前に「タイマーをセットしてからね」と声をかけることで「アラームが鳴ったら活動を中断する」という流れをすんなりと受け入れられるようになってきました。
いずれは誰に指示されることなく、自分でタイマーをセットし、時間を区切って過ごすことができるようになって欲しいと願っています。
社会に出ればギャンブルなど、脳に刺激を与えてくれるものはたくさんあります。
私の手を離れて息子が1人で歩き始めたとき、そのような刺激にたやすく呑み込まれてしまわないよう、「自分で自制する方法を教えること」が、息子の人生を豊かなものにするポイントのような気がします。
・日常的に行われる三点倒立ジャンプについては、とがめたりせず温かく見守ること
・他人に迷惑がかかるので、外出時は控えるように話すこと
・トランポリンの上に物を置かず、いつでも跳べる状態でスタンバイしておくこと
・連続して刺激が与えられるテレビやゲームはすぐに没頭してしまうので、時間を決めてタイマーを鳴らし、自分で刺激を中断できるようにしておくこと
この「刺激の中断」を意識させることが、母としての1番大きな役割ではないかと思います。
最近では、息子が何かを始める前に「タイマーをセットしてからね」と声をかけることで「アラームが鳴ったら活動を中断する」という流れをすんなりと受け入れられるようになってきました。
いずれは誰に指示されることなく、自分でタイマーをセットし、時間を区切って過ごすことができるようになって欲しいと願っています。
社会に出ればギャンブルなど、脳に刺激を与えてくれるものはたくさんあります。
私の手を離れて息子が1人で歩き始めたとき、そのような刺激にたやすく呑み込まれてしまわないよう、「自分で自制する方法を教えること」が、息子の人生を豊かなものにするポイントのような気がします。