こんばんは。
個人的に春は一年の中で一番好きな季節です。気温のせいもあるんでしょうけど、なんだか訳もなくテンションが上がるというか。
訳もなく新しいことを始めてみたくなります。いや、訳もなくというのは違いますね。春だから、ですね。
発達障害に関するポータルサイト「LITALICO」に掲載中のプロフィール写真を新しくしました。ドラえもんカラーのパーカーで。春なので。
私、いつもこのブログを書いております管理者の久保田と言います。なかなか自己紹介の機会もありませんので改めてここで。春なので。
私は妻と5歳の娘の3人家族。コロナ禍なので思うようにお出掛けもできず、週末は近所の公園でのんびり過ごすことが多くなりました。
傍目から見れば幸せそうな家族に見えますが、ついこの前まで出口の見えないトンネルの中にいました。
娘がささいなきっかけから幼稚園を不登園になってしまったのです。
5歳の子どもなんだから良くあることじゃない?と、たかをくくっていたのですが、1日、また1日と幼稚園に行かなくなり、気づけば1ヶ月過ぎていました。
娘は頑なに幼稚園に行くのを拒み、幼稚園のことを考えるとお腹が痛くなるといった症状まで出始めました。
娘に「どうして幼稚園に行きたくないの?」と聞いても「行きたくないものは行きたくない」としか答えてくれず、なかなか本音を話してくれません。
これは相当根が深いと感じた我々夫婦は、それから夜な夜な今後の対応を話し合いました。
私「幼稚園は義務教育じゃないから、無理強いはしなくていいんじゃない?行きたくないなら無理に行かせなくてもいいんじゃない?」
妻「それは私も考えたよ。今は幼稚園や学校に行かなくても塾だってあるし勉強できるところはいくらでもあるから、そこはいいの。私は幼児期の同年代の子との関わりがなくなってしまったことが心配。幼稚園に行かずにどうやって社会性を身につけさせればいいの?」
かくして深夜のバトルが繰り広げられる訳ですが、つまるところ出口の見えないトンネルの中なのです。
そんな折、一筋の光が見えたのはその1ヶ月後。妻の「幼稚園の手前の信号まで行ってみよう。信号まで行ったら今日は帰ってこよう」との提案に娘がしぶしぶ「うん」とOKサインを出したのです。それまで頑なに登園を拒んでいたのに、これは大きな一歩でした。
その日から日を追うごとに距離が延び、2週間後にはなんと幼稚園の門まで行って先生とお喋りしてから帰るということもできました。
そこからさらにステップアップ、母子同伴で職員室にて園長先生とのお喋りが日課になりました。(園長先生、貴重な時間を私たちのために割いて頂き本当にありがとうございました)
そんな折、いつものように職員室で園長先生のVIP待遇を受けていると、職員室に娘のお友達が入ってきて、「○ちゃん(娘の名前)遊ぼう!」と声をかけてくれたのです。
これがきっかけとなり、なんやかんやあって2ヶ月後にはどうにか登園できるようになりました。
今となってはいい思い出ですが、当時は本当にに出口が見えずモヤモヤした日々でした。私よりも毎日娘と一緒にいた妻のほうが何十倍も大変だったと思います。
無理矢理、幼稚園に行かせることだってできたと思いますが、きっと娘の自尊心は傷つき、大人を信用できなくなっていたはず。子どもの気持ちに寄り添うって、きっとこういうことなんだろうな。
スモールステップは育児も療育も同じ。そして何より妻の努力と幼稚園の先生たちの支援のおかげですね。その節は本当にお世話になりました。今後とも宜しくお願い致します。
あれ?自己紹介というか、私の育児話に終始してしまいましたね。これはこれでありってことで。春なので。
港で働く人の横顔~スタッフ紹介 Vol.1~
スタッフ紹介
21/03/16 22:59