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異性への興味と距離感のはざまで揺れる気持ち

教室の毎日
こんばんは。



ここ最近、対物から対人へと徐々に興味が移り変わりつつあるMくん。



以前はブロックや信号機にしか興味を示さなかったのが、今では職員やお友達が気になるようで、自分から話しかけたり輪に入ったり、人と積極的に関わろうという様子が見受けられるようになりました。



これはこれで良いことなのですが、ひとつ問題が。今年5年生になるMくんなので、どちらかと言えば異性すなわち女の子が気になるようで。



仲良くなりたいという気持ちだけが先走り、どうにも相手との距離が近すぎたり、自分で作ったブロック作品でお友達を攻撃するなど、アプローチの方法が不器用すぎて相手に不快感を与えてしまっていたのです。



ただ、本人には全くその自覚はありません。Mくんなりにどうにかお近づきになりたくて仲良くなりたくて行動した結果なので、むしろ褒めてあげるべきだと私は思います。



しかし、悲しいかなその女の子にはMくんの純粋な気持ちは届いていません。



「帰りの送迎車に○○ちゃんと一緒に乗りたい」とMくんは主張しましたが、残念ながら彼女の答えは「NO」。Mくんとは一緒の車には乗りたくないとのこと。



これをMくんに伝えると案の定、激しくかんしゃく。しかし、泣き叫んだところで彼女の気持ちは変わることはありませんでした。



Mくんには、彼女にとった行動を反省してもらうとともに、異性との正しい距離感についても伝えました。



「両手を伸ばしても触れられないところだよ」と言って実際に手を伸ばし、実感してもらいました。それでもMくんのかんしゃくはしばらく続きました。



ようやく泣き止みかんしゃくが収まったのは30分後。その後、Mくんの口から「くやしい!」が連発し、明らかに彼女に対する行動を反省する様子が見られました。



「本当にくやしかったら次から○○ちゃんに嫌な思いをさせないでね」と、Mくんには声を掛けました。本人は分かったような分かっていないような表情を浮かべていましたが、たぶん、伝わっているはず。



たぶん。

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