10月から「始まりの会」を一新し、「帰りの会」を新たに設ける予定です。目的はソーシャルスキルの向上。ソーシャルスキル(SST)とは社会の中で人と関わるときに必要な技能のことですね。
日々の活動や自由時間の中でもSSTを培うことはできますが、基本的には子どもたち任せなので、日々能動的に取り組むことでスキルアップできたらいいなと考えています。
子どもの頃に九九を覚えたり二重跳びの練習をしたようにトレーニングすれば獲得できるスキルなので、積み重ねが大事かなと。
●始まりの会
テーマ
「場面に合わせた適切なあいさつや言葉がけ」のスキルを身につける
【ドキドキ!ばくだんリレー】
まず2人ペアを作る。爆弾(ダンボールを模したもの)をペア一組につき1個渡す。相手に渡す時に「どうぞ」、渡された相手は「ありがとう」と言って受け取る。これを1分間繰り返し、タイマーが鳴った時点で爆弾を持っていた方が負け。ゲーム要素を取り入れたあいさつのトレーニングです。慣れてきたら応用編として、他のあいさつのパターンを変えたり、人数を増やすなどの変化を加えていきたいと考えています。
あいさつのパターンの一例
「おはよう」→「おはよう」
「こんにちは」→「こんにちは」
「かして」→「いいよ」など
●帰りの会
テーマ
「感情のコントロール」のスキルを身につける
A【感情のペットボトル】
いかり、くるしい、さみしい、こわい、ふあん、うれしいと書かれたペットボトルを用意します。※写真参照。うれしい以外の負の感情には水が入っています。これは人の感情をペットボトルの水に例えたもの。これをリュックに全て詰めて子どもたちに背負ってもらい、負の感情を溜め込むことのしんどさを身体で体感してもらいます。1個ずつリュックから取り出し、気持ちを吐き出すことで徐々に軽くなっていくのを体感してもらいます。
いかりを2Lにしているのは、溜め込むと一番やっかいで、人を傷つけることにも繋がるため。だから、取り出す時も放り投げると人に当たったりして危ないことも伝え、優しく扱うことも体感してもらいます。
【今日、何が楽しかった?】
その日、何が楽しかったのか挙手で発表するというもの。自分の気持ちを人に伝える練習。慣れてきたら「お友達の良かったところ発表」も検討しています。
【静かにできるか10秒チャレンジ】
おしゃべりをせず、10秒間我慢できるかチャレンジする。タイマーを使って緊張感を出す。人の話を聞いたり気持ちをコントロールする力をつける。慣れてきたら秒数を増やすのも一考。
【忘れものはないかな?荷物チェック】
一人1個カゴを用意し、自分の荷物を帰り際に確認するというもの。集中力、注意力を高める。
トレーニングとは言って過酷さとは無縁なのでどうかご安心を。子どもたちが日々楽しみながら継続的に取り組めるよう、アットホームな雰囲気を心がけたいと思っています!
SSTを日々の生活の中で能動的に取り入れよう!
教室の毎日
21/09/26 11:48