職員にとって最も嬉しいのは子どもたちの成長を身近に感じられた瞬間に尽きるのですが、今回はそんなお話。
レゴブロック好きのHくん(小学1年生)。デイに来てはブロックを引っ張り出し、大好きな新幹線を作って遊んでいます。
そんな彼なのですが、夏休み前までは自分で遊んだブロックをなかなか片付けられませんでした。
職員が「Hくん、ブロック片付けるよ~」と声かけしても、逃げ出してしまうか別の遊びに興味が移ってしまう始末。
そんなHくんですが、夏休みが明けるとアラ不思議!自分で遊んだブロックをスムーズに片付けているではありませんか!
職員一同、Hくんの行動に目を細めています。彼が何故こんなに成長したのか???
実は港教室ではHくんに対してこんな関わり方をしていました。
Hくんがブロックを片付ける際、小さなカゴを用意。まずはその中にブロックを10個入れることを目標にしました。
「お片付けしようね」と言っても、子どもたちからすれば具体的に何をすれば分からないこともあります。
Hくんもそんな状態では?と推測し、何をどうすればいいのかを明確にしてあげることが必要なのではと考えました。
10個というのは、Hくんが数えられる数の限界値。10個という制限を設けたことで、自分で数えながら片付けることができるのではと考えました。自分で分かる・納得できることは大人でも取り組みやすいものです。
カゴの中にまずは10個入れる。これができたら誉める。
職員間でこのルールを周知し、来る日も来る日も実践しました。10個できる日もあれば3個しかできない日もありました。しかし、とにかく繰り返し繰り返し実践しました。
こうした訓練が実を結び、今では専用のカゴなしで10個どころか遊んだブロック全て片付けることができるまでに成長しました。
もちろん、Hくんを成長させたのは港教室での関わり方だけではなく、Hくんを取り巻く全ての環境が彼を成長させたのだと思います。
子ども一人ひとりに合わせたきめ細かな支援を行っている港教室。伸びしろたっぷりのHくんの成長ぶりがこれからも楽しみでなりません。
スモールステップでお片付け上手に変身!
教室の毎日
19/12/05 09:04