朝のミーティングで、昨日のブログで書いた気持ちの折り合いがなかなかつけられないSくんについて話し合いました。
テーマは「Sくんを始まりの会にいかに参加させるか」。
利用開始からまだ日の浅いSくん。できるだけ早く港教室に慣れてもらい、落ち着いて過ごしてもらうことがその後の支援に繋がっていくのではないかと考えました。
そこでまずはデイの1日の流れを体で覚えてもらうべく、港教室のルーティンである始まりの会に参加してもらうことが支援の第一歩としました。
果たして、どうしたら始まりの会に参加してもらえるか?
言葉の理解度はありそうですが100%とは言い切れない。だから声かけがどこまで通じるのかは未知数であり時間がかかる。
そこで考えたのが、、、
「チョコレート大作戦」です。
……ふざけてませんよ、本気です。
Sくんの大好物であるチョコレートを使った支援です。
まず、Sくんに「始まりの会に参加できたら、おやつのチョコレートがおかわりできるよ」と声かけをしておきます。お迎えの車の中とかで。
そして、見事、始まりの会に参加できたら「Sくん、始まりの会に参加できたからチョコレートのおかわりだよ」との声かけし、それと同時におかわりのチョコレートを手渡します。しかもめいいっぱい誉めながら。
もちろん、始まりの会の会に参加できなければチョコレートのおかわりはなしです。
このような支援をしばらく試してみることになりました。
Sくんにとっては、相当な葛藤があるはずです。皆と一緒に始まりの会には参加したくない、だけど大好きなチョコレートは食べたい。
葛藤の中で気持ちの折り合いをつけなければ先へは進めません。そして悩んだ末に選んだ先には今まで見たこともない景色が広がっているはず。
20代の頃、彼女にフラれて夜な夜な枕を濡らしたあの青春の日々。そこからなんとか気持ちに折り合いをつけて様々な出会いの場に出向き、今の奥さんと結婚し、可愛い娘をもうけた。やりがいのある職にも就き、今はこのうえない幸せを実感している次第です。
しかし、チョコレートごときで人生を変えることができるのか???
人生のターニングポイントは「チョコレート大作戦」!?
教室の毎日
20/01/30 00:18