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放課後等デイサービス シェルフたけさと教室のブログ一覧

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”ネガティブな気持ち”を扱う

最近の出来事

こんにちは!
臨床心理士の長岡です(^^♪

4月になり、新年度が始まりましたね。
幼稚園、保育園、学校と、新型コロナウイルスの影響で
例年とは様子の異なる4月となっていますが、
みなさまどのように過ごされていますでしょうか?

感染の拡大により不安な日々が続きますが、
少しでも早くコロナウイルスが収束し、
安心して日常生活を過ごせるようになることを願っています。

現在も、シェルフたけさと教室は、
感染の予防に留意し、通常通り開所しております。


今回は、お子さんが不安や怒り、落ち込みといった気持ちを
抱えやすい時期ということで、
大人がお子さんの“ネガティブな気持ち”を扱うことについて、
考えていけたらと思います(^^)



“ネガティブな気持ち”を扱う

みなさんは、
“ネガティブな気持ち”、また反対に “ポジティブな気持ち”と聞いて、
どのような気持ちが思い浮かびますか?

どれだけ多様な気持ちを、普段扱えているでしょうか。



例えば…
〇ネガティブな気持ち
  不安、寂しい、ひとりぼっち、嫌な感じ、がっかりする、落ち込む、悲しい、いなくなりたい、
  誰も信用できない、腹立たしい、虚しい、悔しい、モヤモヤする、イライラする、自信がない、
  何もしたくない、誰かをいじめたい、どうせ自分なんかダメだ…      などなど

〇ポジティブな気持ち
楽しい、嬉しい、幸せ、面白い、明るい、最高、気持ちがいい、ワクワクする、ほっとする、
安心する、気持ちが落ち着く、自信がある、元気がでてくる、上手くいく感じ、自分はできる、
ありがとうと言いたい、気持ちが晴れる、清々しい、心地よい、感動する…  などなど


まだまだ沢山、その人の気持ちにぴったりとくる言い回しを考えると、
“気持ち”は無限にあると言えます。

今回ブログを書くにあたって参考にしている、
『感じない子ども こころを扱えない大人』 (袰岩奈々 著)
という本の中では、
“こころ“ ”気持ち“ がクローズアップされている現代においても、
日常生活の中で、自分の気持ちを口にすることが難しいことや、
“気持ち”というものに注意を払わず過ごす人が多いことが
指摘されています。


また、ネガティブ、ポジティブと考えた時、
ネガティブな気持ちの方がなかなか出てこなかった方が
多いのではないでしょうか。

ポジティブ思考が大切、ともよく言われますが、
それは、ネガティブな気持ちが心の中にあることに気付き、
その気持ちの存在を認め、
その後にポジティブ思考に変換する
という意味で言われています。


さらに、ネガティブな気持ちは、大人でも避けたいものです。
お子さんと関わる際、ネガティブな気持ちを聞いて、
大人の方が、子どもの中のネガティブな気持ちを
どう扱ってよいのか分からないことで、
「そんなことないよ」「気のせいだよ」「もう大丈夫だから」などと、
ついつい返してしまうこともあると思います。
そのような言葉は、子どもの中の
「わかってもらえない」「そんな風に感じてはいけない」というような、
不信感の増大や気持ちの抑圧につながる可能性があります。

ここでの言葉かけのポイントは、
①お子さんが気持ちを話してくれた際は
  「○○って感じるんだね」「○○って思うんだね」と返すこと、
②言葉で上手く表現できない場合は
  お子さんの気持ちを大人があぁかな、こうかなと推測し、
  「○○って思うかな」「○○だね」と、気持ちの代弁をしてあげることです。
  この際、気持ちとぴったりでなくても大丈夫です。
  お子さんが心の中で、自分の気持ちと言葉を
  照らし合わせていく作業そのものがとても大切です。

ネガティブな気持ちの行き場がないと、お子さんはその気持ちと向き合えず、
行動や身体症状といった形で無意識に表現されることがあります。
大人が、お子さんの気持ちの器となり、
その気持ちを一緒に抱えていくことがとても重要です。


最後にですが、
気持ちを認めるということは、
例えば、「○○したくない」「人を傷つけたい」という気持ちについて、
「○○しなくてもいい」「人を傷つけてもいい」というサインになるのでは?
という疑問について触れます。

ここで大切なのは、「気持ちを受け取ること」 と 「行動を容認すること」は
別物ということです。

まず前提として、お子さんはご家庭や幼稚園、保育園、学校など、
他者と関わりながら、時に集団のルールのある中で過ごしています。
そのため、他者と気持ち良く関わり合うためには、
集団活動や指示にそぐわない行動について、
その行動に至った背景や気持ちは十分に聞き受け止めつつ、
行動自体は適切ではなかったという風に、
大人側が、お子さんの気持ちと行動を分けて捉え、
対応していくことが大切です。

「○○って思うんだね、でもここではこうするよ」と、
気持ちと行動を別にして、2段階で対応することが必要になるのです。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。
シェルフではこれからも、
お子さんの気持ちに寄り添う支援を心がけていきます。
不安に思うことや疑問などありましたら、
お気軽にお声がけください(^^)


※今回の内容に興味を持った方は、ぜひ
『感じない子ども こころを扱えない大人』(袰岩奈々 著、集英社新書)を
手に取っていただけたらと思います。

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