少し古い話になりますが、2018年6月、WHO(世界保健機関)が、自分の意思ではネットを手放せない「ゲーム依存症」を「ゲーム障害」として疾病名に登録しました。もはや、自分の意思で何とかできるものではなく、疾病であるということです。
特にネットゲームは、依存になりやすいので注意が必要です。その最大の理由は、ネットゲームには「終わり」がないからです。昔ながらのゲームは、課題をクリアしたら終わりになりますが、ネットゲームでは、定期的に新しいアイテムが配信され、やることが尽きないため、いつまでも続いてしまうということです。この「終わりがない」というのは、 インターネット自体の特徴でもあります。
またアイテム課金というシステムも問題です。
保護者の知らぬ間に子どもがネットゲームは無料で始められるのですが、「ゲームを有利に進めたいと思ったとき」に買うアイテムが用意されているのが、最近のゲームの特徴です。アイテムを買うのに必要なお金は、1回当たり数百円程度ですが、繰り返しているうちに感覚が麻痺してしまい、気が付けば数十万円、ということが実際に起きていることはマスコミでも伝えられています。幼稚園児が、ゲーム中に保護者のクレジットカードで、8万円ものアイテムを購入したという事例もあるそうです。 子どもは脳が十分に発達していないため、短期間で依存症になりやすいということです。
ビルゲイツが自分の子どもに14才まではスマートフォンを与えなかったというのは有名な話です。周りの大人が子どもを守ることが重要です。
ネット依存症の怖さ
教室の毎日
21/06/10 15:41