こんにちは。ハッピーテラス戸畑駅前教室02の原田です。
昨晩は雨と風が酷く、夕方に出るとかさが飛ばされそうな勢いでした。皆さんはお怪我等なかったでしょうか。まだ梅雨入りはしていないようで、本日は幸い雨がやんでいますが、じめっとした空気がもうすぐ梅雨の時期だと感じさせます。しかし、そんな天気とは関係なく、本日も当教室には元気いっぱいのお子さん達が来所しています。
本日は個別トレーニングでの取り組みについてご紹介をしたいと思います。
今回は活動内容ではなく、あるコミュニケーション方法についてご紹介します。絵カード交換式コミュニケーション、「PECS」についてです。皆さん、聞いた事はありますでしょうか。私は、名前は聞いたことがありましたが、どのようなものかは詳しくは知りませんでした。しかし今回、PECSによるコミュニケーションが有効なのではないか、というお子さんが数名いらっしゃったため、ハッピーテラス戸畑駅前教室02でも導入してみよう!という流れになり、研修を受けさせて頂きました。
なので、本日はPECSについてや、PECSを導入してみてのお子さんの様子等を少しだけお伝えさせて頂きます。
PECSとは、絵カードを用いて自分の要求を他者に伝える、コミュニケーション手段の一つです。言葉でのコミュニケーションが難しいお子さんは、クレーン動作やジェスチャー、マカトンや手話等でコミュニケーションを取ることが多いかと思います。しかし、これらの手段では伝えられることに限界があり、伝える方も受ける方も、ストレスが溜まってしまいます。その点、PECSでは、伝え方を習得していく中で修飾語を用いて欲しい物やしてほしいことを詳しく伝える事が出来るようになります。
PECSはフェーズが1から6まであり、前述したように徐々に伝えたいことを広げていくことが出来ます。今、当教室ではフェーズ1でコミュニケーションをとる練習をしているお子さんが多いです。フェーズ1では、PECSの基本となる「絵カードを渡したら欲しい物が貰える」ということを覚える過程になります。
お子さん達は、欲しい物が目に入るとすぐに手を伸ばし、それを取ろうとします。その瞬間を見逃さず、すぐにサブスタッフが背後から手助けを行います。ここでサブスタッフは、「黒子」のような役割となります。まるでお子さんが自分でカードに手を伸ばしているかのように、お子さんと一体となって動く必要があります。始めのうちは、すぐに欲しい物が手に入らず怒ってしまうお子さんも多かったです。ですが、絵カードを取る、という動作を繰り返し手助けで教えるうちに、ほとんどのお子さんが絵カードの存在をおぼえ、自分から絵カードに先に手を伸ばすようになりました。手助けなしで確実に絵カードを渡せるようになってきたら、フェーズ2に移っていく予定です。
まだまだ導入したてで改善点や反省点も多いですが、ハッピーテラス戸畑駅前教室02に通ってくださっているお子さん達の「伝える権利」を守る為、また、伝えられない事での不利益を受けない為にも、反省点をいかしながら定着していきたいと考えております。
ハッピーテラスでは、お子さんの課題に合わせた個別療育を受けることが出来ます。それぞれのお子さんに必要な活動やツールを用いて、本人が生活する中での困りごとが減るよう、他者と関わる際に必要なスキルが学べるようにすることを意識して、スタッフが療育の組み立てを行っております。
現在ハッピーテラス戸畑駅前教室02では、曜日や時間帯によってはまだ空きがございます。
興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。
#発達障害 #発語がない #PECS #絵カード交換式コミュニケーション #コミュニケーションスキル
個別での取り組みについて(PECSについて)
教室の毎日
22/06/06 14:30