こんにちは。
児童発達支援事業所 STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室 木内です。
以前「視覚優位・聴覚優位」についてお話をさせて頂きました。
お子さんによって受け取りやすい情報は違います。
しかし、受け取りやすいがゆえに、その情報がお子さんにとって負担となる場合もあります。
今回は「聴覚過敏」についてお話させていただければと思います。
【聴覚過敏って?】
過敏、の表現が使われている通り、
・音が大きく聞こえる
・音の取捨選択が出来ない
などが起こります。
【音が大きく聞こえる】
音の単位はdb(デシベル)で表されます。
日常生活での音の基準としては
120dB…飛行機のエンジンの近く
110dB…自動車のクラクション(前方2m)、ロックのコンサート
100dB…電車が通るときのガード下
90dB…騒々しい工場の中、大声による独唱、犬の鳴き声(正面5m)
80dB…窓を開けた地下鉄の車内、ピアノ(正面1m)
70dB…騒々しい街頭、掃除機、電車のベル
60dB…静かな乗用車、普通の会話
50dB…静かな事務所
40dB…深夜の市内、図書館、静かな住宅地の昼
30dB…郊外の深夜、ささやき声
20dB…木の葉の触れ合う音、置き時計の秒針の音(前方1m)
とされています。
自分の真横で大声で歌っている人がいたら「静かにして!」と言いたくなりますよね。
上の基準では普通の会話が60dbとなっていますが、聴覚過敏の人にはこれが80dbや90dbに聞こえることがあるということです。
すべての音が同じように不快に感じるわけではなく、個人差があります。
例えば、男性の低い声は大丈夫だけど女性の高い声は不快に感じる、ということもあります。
【音の取捨選択が出来ない】
私たちは無意識に周囲の音を必要な音・そうでない音を分けて生活しています。
例えば友人と繁華街に遊びに出たとき、周りには車の音、周りの人々の話し声、足音、店からの音、等々、様々な音が溢れかえっています。
私たちの脳は自然に必要な「友人の声」だけを取り上げ、他の音を捨てることで、様々な音の中から友人の声を聞き分けています。
この音の取捨選択が出来ないと、友人の声も、車の音も、周りの人々の話し声も、全てを脳が処理しようとフル回転してしまいます。
結果的に音の取捨選択の出来ない聴覚過敏の人はあっという間にへとへとに疲れてしまいます。
【対処方法は?】
・イヤーマフを使う
聴覚過敏の原因にもよりますが、イヤーマフを使用する、というのもひとつの手です。
視力の低い人が眼鏡をかけるように、音が大きく聞こえすぎる場合は遮音する道具を使うことも有効です。
イヤーマフにも種類があり、単純に防音の効果のあるものもあれば、特定の周波数の音を選んで防いでくれるものもあります。
・体調を整える
からだやこころが不調に陥っているときに聴覚過敏という形で表れているのかもしれません。
その場合はまず体調を整えることが大事です。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
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聴覚過敏
雑記
19/07/25 10:35