こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
本格的に夏がスタートし、海やプールや山などアウトドアの計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか?
アウトドアでは海の水のしょっぱさや水の冷たさ、森の匂いなど、自然に含まれる様々な要素を体感する「感覚遊び」ができるので、お子さんの健全な成長にはとても有効といわれています。
今回はそんな「感覚遊び」の大切さについてお話ししていきたいともいます。
【感覚遊びとは?】
感覚遊びとは五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を使い、あるいは味わって遊ぶ遊びのことをいいます。
感覚遊びはお子さんの小さい時期に取り入れることを推奨されていますが、とりわけ、乳児期に積極的に取り入れることが望ましいとされてます。
【乳児期に感覚遊びが推奨されるわけ】
乳児期のお子さんは文字や言葉を獲得する前段階です。
そんな乳児期のお子さんたちにとって、成長の足がかりになるのは、自ら積極的に外界に触れていく体験です。
これはそれほど難しいことではありません。
「これはなんだろう?」とおもちゃを手に取ってみたり、匂いを嗅いでみたりという、普段何気なくお子さんが体験していることです(=探索行動と呼びます)。
これらを楽しみながら経験していくことにより、より一層外の世界に興味を持つことができます。
そうした経験が積み重なっていくと、今後成長していく中で経験する新しい出来事に対して「きっとこんな感触かな?」「こんな匂いかな?」と予測を立てることができます。
しかし、小さなお子さんは行動範囲にもその内容にも限界があります。
日々、同じ環境で同じ物、匂い、味などに触れているだけではそうした経験が積み重なることはなく、結果的に初めてのことに臆病になってしまう場合があります。
裏を返せば、乳児期のうちから色々な感覚を経験していることで、新たな経験への予測が立てることができるので臆せずにいられたり、「あれはどんな感覚なんだろう?」と未知の感覚を経験することに好奇心を持つことができるようになります。
このように、お子さんの今後の成長を促し、豊かな完成を育む土壌を作る意味で、乳児期からの感覚遊びは大変重要だとされています。
~感覚遊びの例~
【小麦粉粘土】
(材料)
小麦粉・水・塩少々・少量の油
(作り方)
ボールに材料を入れてこねるだけです。
柔らかく、油粘土や紙粘土とはまた違った感触を楽しめます。
小麦のいい匂いも楽しめますし、万が一口に入れても安心な素材です(小麦アレルギーのお子さんは使用しないでください)。
遊びが終わったら乾燥しないようにラップでくるんで、ビニール袋などに入れて冷蔵庫で保管してください。
【ちぎり絵】
以前も教室ブログにてご紹介させていただきました「ちぎり絵」。
ちぎる感触だけでなく、ちぎる時の音を楽しんだり、のりを指ですくう感触、ペタペタと貼る感触も楽しむことができます。
また、ちぎる過程で紙吹雪のようにして遊んだり、おままごとでご飯やふりかけなど色々なものに見立てて遊ぶこともできます。
【フィンガーペインティング】
(材料)
フィンガーペインティング用絵の具
(あるいは小麦粉:水=1:4、のり:水=1:6を合わせて作成)
汚れても良い格好になり、全身に好きな色の絵の具を付けて、絵の具の感触を楽しみます。汚れることに抵抗のあるお子さんも多いですが、無理に参加させる必要はなく、お子さんのペースに合わせることが大切です。
大切なのは雰囲気づくり。お子さんが「楽しそう」と思える様な雰囲気を作ってあげて下さい。
(小麦粉アレルギーにご注意ください。また、小さいお子さんは絵の具を口に入れてしまうこともありますので、大人がしっかり見守りを行なってください。)
【トランポリン】
トランポリンで跳ねることにより、バランス感覚を鍛えたり、体幹を鍛えるトレーニングになります(跳ねる時の力加減が難しいお子さんや、バランスに不安のあるお子さんには手を繋いで支えながらでも大丈夫です)。身体機能の向上ばかりでなく、高く飛ぶことで浮遊感や落下する感覚など、普段は感じにくい感覚も味わうことができます。
※感覚遊びは小さなお子さんの自主的で積極的な探索行動を活発にさせ、その後の成長にも大変有効な効果をもたらすものです。
しかし、自主性が大切だからといって野放しにして良いということではなく、むしろお子さんが誤って事故を起こさないように、材料に気を配ったり、見守る大人の配置や人数などを十分に検討して行うように準備をする必要があります。
【最後に】
感覚遊びを乳幼児期から積極的に取り入れることで、その後の成長を促す土壌ができるというお話をさせていただきましたがいかがだったでしょうか?
一つ注意していただきたいのは、小さなお子さんは非常に成長が早く、同じ年齢のお子さんであっても4月生まれと3月生まれでは目に見えて大きな成長の差があるものだということです。また、発達の遅れなどを抜きにしても、成長速度はお子さん一人ひとり違いますので、「うちの子はまだ感覚遊びをしてるのに◯◯さんのお子さんはもうかくれんぼだってできる。」
という状況は、実は珍しいことではありません。
お子さんが感覚遊びに夢中になるのであれば、それは今、それを必要としているからなんだという気持ちを持っていただき、寄り添い、受け止めてあげてください。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
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・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
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雑記
19/08/05 17:38