こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
8月も終わりを迎えますので、当教室ではご利用いただいている年長さんのお子さんといっしょに夏休みの思い出などを振り返り、絵日記づくりを行っています。
【絵日記というと…】
絵日記といえば小学校の夏休みの課題のようなイメージ。
しかもどちらかというと面倒臭くっていつも夏休みの最後の方に残ってしまうことの多い宿題ではないでしょうか?
当教室をご利用いただいているお子さんはまだ小学校には入学していない0〜6歳までの未就学児ばかり。
なのになぜそんな面倒臭い絵日記を書くのでしょうか?
その理由は以下の通りです。
【絵日記に取り組んでいる理由】
(1)思い出す過程を大切にした『マインドマップ』
当教室で日記に取り組む最大の理由は、綺麗で完璧な絵日記を完成させることや、小学校の宿題の練習などではありません。
当教室で絵日記に取り組む最大の理由は
「自分の気持ち」「周りの人の気持ち」を推測する有効な訓練となる
からです。
まず、絵日記にとりかかる前に、お子さんと夏休みの思い出を話し合いながらイメージを思い起こしていきます。
最初は
先生:「夏休みどんなことしたの?」「どこにいったの?」
などの質問からスタートします。
そこから、
お子さん:「〇〇に行ったよ。」
先生:「へぇ〜、どうやって行ったの?」
お子さん:「新幹線に乗って行ったよ。」
先生:「すごいね!新幹線に乗ったんだ!!」「誰と一緒にいったの?」
のように会話のキャッチボールから始まり少しずつイメージを繋げ、膨らませていきます。
また、その時に役立つのが『マインドマップ』です。
中心の「なつ」がテーマで、そこから
「こんなところへ行った」「こんなものをみた」
と思い出しながらキーワードを繋げていきます。
これは絵日記の準備段階ですので、先生や大人の人が助けてあげてもOKです。
(もちろん「自分で書きたい!」という姿勢が見られるようであれば、書かせてあげてください。)
こうしたマインドマップを大人の人と作り上げていくことで、楽しくも漠然と過ごしてきた夏休みをもう一度振り返り、
その時起きた出来事や気持ちの変化の関係性を言語化し、整理することができます。
さらに、この連続性を広げると
「あの時誰が一緒にいたかな?」「あの人はどんな顔をしていたかな?」
など、自分以外の人物の行動やその表情を思い起こし、
その時の気持ちを推測することもできます。
乳幼児期の小さなお子さんの場合、まだまだ他人の気持ちを推し測ることは難しく、それゆえのトラブルなども日常的に起こります。
しかし、日々の慌ただしい生活の中で、
あの時相手の気持ちを推し測れなかったからトラブルになった!
叱られた!
嫌な気持ちになった!
という一連の流れがあっても、
「あの時あの人はこういう気持ちだったのかもしれないな」
と振り返ることはなかなか難しいものです。
しかし、こうして腰を据えて
「あの時はこうだったな」
「あの人はこんな表情をしていたな」
「きっとこんな気持ちだったのかもな」
などゆっくり考えることで、慌ただしい生活の中で振り返りにくい他人の気持ちを推測するという行為に落ち着いて取り組むことができ、これらの積み重ねが「人の気持ちを推し測る力」を育んでいきます。
(2)表現方法は自由
絵日記とは言いますが、表現方法は一つではありません。
クレヨン、クーピー、絵の具など様々な材料を使って表現をすることができます。
手先の微細運動としてちぎり絵なども当教室では行っておりますので、そうした表現方法でも可能であり、表現の幅が広がります。
先に紹介したマインドマップの右の方には、お子さんが自分で作った『スクラッチアート』があります。
当教室で以前取り組んだスクラッチアートをお子さんがとても気に入ってくださり、自分でクレヨンを使って描いてくれました。
とても上手にできたので、『絵日記にも描いたらどうかな?」と勧めたところ、喜んで描いてくれました。
とても綺麗な花火ですね。
(3)ひらがななど文章の練習にもなる
マインドマップによって導き出されたキーワードなどを参考に、文字も添えていきます。練習中のひらがなを上手に使いながら一生懸命文章を書いていくため、自然とひらがなや文章を書くことに慣れていきます。
「この字はどうだったっけ?」
と迷う時もありますが、大抵のことばはマインドマップに乗っていますので、それと見比べながら書いていきます。
マインドマップに乗っていない言葉は五十音表を見て探しながら埋めていき、わからなくても自分で解決する力を促していきます。
このように夏休みの嫌な宿題の定番「絵日記」も視点を変えてみることで、小さなお子さんの療育にも役立てることができます。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
→https://sites.google.com/view/stellakid
STELLA KIDのコラム“療育の扉”はこちら
→https://stellakid-column.hatenablog.com/
一般社団法人KID-Gのホームページはこちら
→http://www.kid-g.com/
住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階
絵日記の活用
雑記
19/08/30 17:52