こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド)鶴ヶ峰教室です。
10月になり残暑が厳しい日もありながら涼しい日も増えてきましたね。
年長のお子さんを持つ保護者の方々にとって、小学校入学まであと半年というこの時期は色々と不安な時期でもあります。
そこで今回は「発達障害を抱えるお子さんの就学準備」についてお話をさせていただきたいと思います。
【そもそもの話からー】
そもそもの話になりますが、保育園はもちろんのこと、「学校」と位置付けられている「幼稚園」は義務教育の範疇ではありません。
したがって、幼稚園(特に年長さん)で行われているひらがなやかずの学習、製作活動などで培われるはさみやのりの使い方などの学習は、法的に言えば「必ず出来なくてはいけない課題」ではありません。
実際に当教室のある横浜市の教育委員会に
「小学校入学までに身につけておくべき技能の基準というものがあすか?」
問い合わせたところによると、
「小学校入学までに身につけておくべき基準というものはありません。小学校ではひらがなやかずの学習も含めて、義務教育として一から指導していくようにと各小学校に指導しています。」
とのお答えでした。
【幼保と小学校のちがい】
そうはいっても、やはり小学校入学がスムーズにいくかは保護者の方々にとってもとても気になるところだと思います。
そこでまずは、幼稚園・保育園(以下、幼保)と小学校の違いについて説明させていただこうと思います。
・時間の流れの違い
幼保と小学校の大きな違いの一つは、そこで過ごす時間の流れ方にあります。
幼保では各園の特色もありますが、基本的には大まかなスケジュールのもと、比較的ゆっくりな時間の流れがあります。
しかし、小学校では時間割に基づき、1日に5〜6教科を次々とこなしていく連続スケジュールの体制になっていきますので、キビキビとした切り替えが必要となってきます。
・活動内容の違い
幼保の基本は「遊び」にあります。「遊び」の中でお子さんたちは様々な経験を重ねて成長していきます。
しかし、小学校からは一コマ45分の「勉強」が中心の生活となります。また、授業中は座っていなけらばならない、私語は控えなければならないなどのルールもあり、1年生に上がった当初は戸惑うお子さんも多いと思われます。
休み時間の使い方も授業の合間や中休み・昼休みなどありますが、それぞれ長さも異なってくるため、上手に使い分ける必要があります。
【就学前にできること】
このように、幼保と小学校の間にはかなりの環境の変化があります。
また、小学校では1クラス3〜40名ほどの児童に対し、基本的には担任の先生1名で指導を行うため、一人ひとりのペースに合わせたサポートは幼保以上に困難になっていきます。
したがって、小学校に入学したお子さんは自ずと授業の準備や持ち物の用意、片付け、着替えなど自分でできることは自分でするという身辺自立の力が求められてきます。
以下は、小学校入学前にクリアしておくと望ましい項目をまとめたものです。
【就学前チェックリスト】
衣類の着脱
□着衣脱衣が一人でもできる
□脱いだ服を畳むことができる
靴
□一人で外履き、上履きなどを履くことができる
□自分の靴箱を覚えて靴をしまうことができる
衛生面
□外から室内に入ったら手を洗う習慣がある
□食事の前に手を洗う習慣がある
□トイレの後に手を洗う習慣がある
□ハンドソープなどを使って手を洗うことができる
□はみがきの習慣がある
□ハンカチを使って手や口周りをキレイにできる
トイレ
□便器に正しく排泄することができる
□トレットペーパーを適切な量だけとって使用することができる
□男の子は便座式と立ち小便式のトイレを使い分けることができる
□用を足した後に服をきちんと着ることができる
□休み時間などに事前にトイレをすますことができる
□トイレに行きたくなった時に先生に伝えることができる
室内
□廊下や室内は走らず静かに歩くことができる
□自分の教室の位置を覚えることができる
□入ってはいけない場所かどうかを判断できる
□職員室や保健室など、部屋の用途が理解できる
持ち物
□自分の名前を読み書き出来る
□自分の持ち物を保管する場所を覚えられる
□使ったものを片付ける習慣がある
□伝えられた持ち物を忘れずに準備することができる
□持ち物を大切にすることができる
□他人の持ち物に勝手に触れてはいけないことを理解している
登下校
□集団の中で足並みを合わせて移動できる
□登下校のルートを理解している
□交通ルールを理解している
□不審者に遭遇した時の対応方法を理解している
□防犯ブザーなどの使い方を理解している
【使用上の注意】
これらが身についていないからといって「小学校に入れない」、「通常学級に入れない」というものではありません。これらの項目が身についていなかったとしても、それを指導していくことも含めての小学校教育です。
これらの項目を身につけさせようとお子さんに強要してしまうと、かえって小学校生活に不安を感じるようになったり、就学がスムーズに行かないこともありえます。
したがって、お子さんが小学校に上がる際の一つの目安として保護者の方々が念頭に置いていただき、「うちの子はこれはできるな」「これはこれから身につけられるといいな」という程度の判断材料と見ていただくことをお勧めします
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
→https://sites.google.com/view/stellakid
STELLA KIDのコラム“療育の扉”はこちら
→https://stellakid-column.hatenablog.com/
一般社団法人KID-Gのホームページはこちら
→http://www.kid-g.com/
住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階
関連ワード:児童発達支援・放課後等デイサービス・療育・療育センター・通級教室・特別支援教育総合支援センター・小学校が不安・勉強が苦手・運動神経が悪い・保育園・幼稚園・障害・発達障害・自閉症スペクトラム・ASD・注意欠陥多動性障害・ADHD・学習障害・LD・知的障害・グレーゾーン・視線が合わない・先の見通しがないと不安・視覚優位・聴覚優位・感覚過敏・距離が近い・いきしぶり・気持ちが読めない・表情が読めない・空気が読めない・不器用・体幹が弱い・筆圧が弱い・言葉のキャチボール・マイペース・好きなことだけ話す・語彙が少ない・言葉の遅れ・勝ち負けにこだわる・一番じゃないとだめ・癇癪・感情の調整・クールダウン・アンガーマネジメント・こだわり・友達ができない・チック・おねしょ・偏食・暴力・手が出る・おちつきがない・座っていられない・話を聞けない・忘れ物が多い・儀式的な行動・声の大きさ・個別支援級・特別支援級・自傷
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19/10/03 16:33