こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID(ステラキッド )鶴ヶ峰教室です。
幼稚園に通い始める頃になると、
「うちの子も集団に慣れてきたし、ならいごとでもさせてみようかしら?」
と思う保護者の方も多くいらっしゃるようです。
そこで今回は、発達障害の中でも「自閉症スペクトラム障害(ASD)」のお子さんにオススメの習い事についてお話をさせていただきたいと思います。
【自閉症スペクトラム障害の特性】
自閉症スペクトラム障害の特性は主に次のようなものが挙げられます。
・人との関わりやコミュニケーションの困難さ
・想像力、見通しの困難さ
・こだわりや反復的な行動
・感覚の過敏さ
自閉症スペクトラム障害のお子さんに向いている習い事
自閉症スペクトラム障害を抱えるお子さんの場合、先に挙げたような特性が見られることが多くあります。
しかし、これらの特性は必ずしも習い事をする上での障害となるものではありません。
むしろ、お子さんの特性を正しく理解しておくことで、お子さんの秘められた才能を発見できることも少なくありません。
向いている習い事
・ピアノなどの楽器演奏系
・水泳、体操など一人でできるスポーツ
・空手、柔道、剣道など少数でできるスポーツ
・英会話など語学系
・絵画教室など美術系
・プログラミング教室など技術系
ここに挙げたような習い事は比較的少人数で取り組むことのできる種類のものであるため、自閉症スペクトラム障害を抱えるお子さんの最も苦手とするところである「コミュニケーション」の部分への負担が少なくオススメです。
苦手な傾向にある習い事
・サッカー、野球などの団体競技
必ずしも団体競技が苦手になるとは言えませんが、先にも述べましたように、「コミュニケーション」の部分が苦手なお子さんは非常に多く、チームメイトの中で浮いた存在になってしまったり、場の空気などを読み取ることが難しいということもあります。
【自閉症スペクトラム障害(アスペルガー障害)を抱える著名人】
各界の著名人にも自閉症スペクトラム障害の診断を受けている方々がかず多くいます。
彼らは自閉症スペクトラム障害の特徴を上手く生かし成功している方々です。
※自閉症スペクトラム障害は近年認知され始めた発達障害の名称であり、アスペルガー障害などと同義で使用されることがあり、医学界でも意見が分かれるところです。
今回の記事では自閉症スペクトラム障害とアスペルガーを同様の特性を抱えるものとしてご紹介しております。
・スティーブン・スピルバーグ
映画監督として数々の名作映画を世に送り出してきたスティーブン・スピルバーグ氏もアスペルガー障害を公表している著名人の一人です。スピルバーグ監督は学習障害も公表しており、台本を読む速度が遅かったというエピソードもありますが、周りのサポートによりそれを補っていたそうです。
数々の名作映画を世に出した偉業も、こだわりの強さゆえのものかもしれませんね。
・スティーブ・ジョブズ
アップル社の共同設立者の一人であり、iPhoneのプレゼンなどでも有名なスティーブ・ジョブズ氏は公表はされていませんが自閉症スペクトラム障害の特性を強く持ち、それにちなんだエピソードもかず多くあることから確実視されています。
ジョブズ氏は周囲の人の感情にはほとんど興味がなく、ひたすらに良いものを追求しようとするストイックさを持っていたそうです。また、周囲に関心がないことから、入浴回数が少なかったというエピソードもあります。
アップル社といえばジョブズ氏というイメージもありますが、実は周りの人とのコミュニケーションがうまく取れず、一時、社を追放された時期もあったそうですが、アップル社の経営が傾いたことで呼び戻され、社に貢献したというエピソードが残されています。
・米津玄師
近年人気の日本人シンガーソングライターである米津玄師さんも自閉症を公表されている一人です。特性ゆえか、幼い頃から他人が何を言っているのか理解ができないこともあったり、バンドメンバーとのコミュニケーションがうまくいかず解散してしまったというエピソードが語られています。
しかし、音楽活動に対するつよいこだわりやイラストレーターとしての才能も相まって現在の成功があるのかもしれません。
【さいごに】
お子さんが自閉症スペクトラム障害と診断されると、その「障害」という言葉のインパクトに気落ちされたり、これからのお子さんの将来に不安を感じる保護者の方はたくさんいらっしゃると思います。
そのお気持ちはよくわかりますが、そこでお子さんの育ちを諦めてしまったり、逆に「できないならできるまでやらせればいい」と一生懸命になりすぎるのも、お子さんを苦しめてしまう結果になります。
大切なのはお子さんの特性を正確に理解し、苦手なことばかりに目を向けず、キラリと光るいいところを探してあげ、ぜひ声に出して伝えてあげてください。
そうすることできっとお子さんも「自分はこんないいところがあるんだ」と自覚することができ、自分の良いところを生かし、自分の力で未来を切り開くことができるようになるはずです。
当教室ではお子さんの特性に寄り添い、苦手な部分のサポートはもちろんのこと、お子さんのキラリと光るポイントを保護者の方々にお伝えできるように心がけております。
当教室スタッフから伝えられたお子さんのいいところをぜひご家庭でも探してみていっぱい褒めてあげてくださいね。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
→https://sites.google.com/view/stellakid
STELLA KIDのコラム“療育の扉”はこちら
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住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階
自閉症スペクトラム障害にオススメの習い事
雑記
19/10/07 17:36