児童発達支援事業所
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入学後のつまずきについて

雑記
こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID鶴ヶ峰教室です。

令和2年に入り、もうすぐ1ヶ月。
年長さんの親御さんは小学校入学への期待と不安が高まってくる時期でもありますね。
小学校入学は人生の一大イベント。

今回は、そうした大きな社会へ羽ばたくお子さんが、小学校入学を迎えたタイミングで遭遇しがちな「新1年生によくあるトラブル」についてお話をさせていただきたいと思います。

【新1年生によくあるトラブル】
小さなお子さんの発達は、常に右上がりの成長曲線を描くものではありません。
少し進んではまた戻り、少し進んでは転び、そうやって少しずつ大きくたくましくなっていくものです。
これから紹介するのはそうした成長の浮き沈みの中で起こりうる新1年生にありがちなトラブルです。

【母子分離不安】
「お母さんと離れる事ができず、不安になってしまう」ことを言います。
誰しも新しい環境には不安を感じるものです。
小さなお子さんならなおのことその傾向は強く、泣いてしまったりすることは決して珍しいことではありません。幼稚園は何事もなく通えていたのに、小学校に入学した途端登校できなくなるなんてことも少なくありません。

しかし、多くのお子さんは、お友達と一緒におしゃべりしたりしながら登校するうちに、そうした不安感もやわらぎ登校ができるようになります。

ただし、「母子分離不安」の傾向にあるお子さんの場合、これらの環境への適応が数週間、数ヶ月かかってもむずかしく、学校に行くことが不安で「発熱」や「腹痛」などを訴えたりすることがあります。

また、「お母さんと一緒」であることでそうした不調が改善され、何事もなかったかのようになるのも「母子分離不安」の特徴として挙げられます。

【母子分離不安の原因】
 「母子分離不安」の原因は諸説ありますが、先にも述べたように、環境の変化による精神的な負担が原因と考えられることが多いようです。
つまり、これまでの幼稚園や保育園のように送迎バスや自家用車、自転車で送迎してもらうこともできませんし、大きなランドセルを背負って子どもだけで登校しなければならないため、体力面でも精神面でも大きな負担がかかっているということでしょう。

また、もう一つ「母子分離不安」の原因の一つとして取り上げられるのは、「成長の過程において十分な甘えを受け止めてもらうことができなかったから」という意見も根強くあるようです。

【母子分離不安の対処法】
「母子分離不安」に対処する最短の近道は「一緒に登校してあげること」です。

「そんな甘やかしていいのか!」
「それじゃいつまでたっても自立しないじゃないか!」

そんな声も聞こえて来そうですね。
お気持ちはよくわかります。

しかし、前述したような「環境の変化への適応」や「甘えの十分な享受」には、
時間をかけてしっかりと寄り添ってあげることが必要なのです。

まずはトコトンお子さんが満足するまで付き合ってあげてください。

もし学校の先生の協力を得られるのであるならば、最初のうちは廊下などから様子を見守ってあげてもいいかもしれません。

もちろん、いつまでも学校に保護者がいることは好ましいことではありません。
お子さん自身も成長とともに親が学校にいることにはずかしさを覚えて行くものですし、お友達から心無い言葉をかけられる可能性もあります。

『授業の中ほどまで廊下にいる > 授業開始前まで > 校門まで > 通学路の途中まで > 玄関までー』

例えばこのように、少しずつ分離のタイミングを調整していくようにしましょう。

無理やり突き放すようなことはしない方が良いでしょう。
十分な甘えを享受されるということは、同時に「自立への足がかりを作る」ための行為でもあります。
また、甘えを受け止めてもらえなかったお子さんは不登校や非行に走りやすいというデータもあります。

【夜尿症】
トイレトレーニングを頑張って、幼稚園のうちにオムツもトレーニングパンツも卒業し、「もう大丈夫!!」と思っていても、小学校に入学した途端おねしょが再発。
なんだかがっかりしてしまいますね? 

実は、小学校に入学したての頃には「夜尿(小学校以降のおねしょのことを「夜尿」と呼びます。)」が起こるということはよくあることなのです。

夜尿の原因についても諸説ありますが、よく取り上げられる原因の一つは
「小学校に入学し、生活リズムなど環境の変化に少なからずストレスを感じるため」というものです。
これは先にお話ししました「母子分離不安」と同じ理由になりますが、それだけ環境の変化に適応するということは小さなお子さんにとっては大仕事なのでしょう。

また、もう一つ原因としてあげられるものとしては、
「お子さんの行動範囲の拡大に伴って、保護者や先生の管理が行き届かなくなる場面が増えてくるため」という説もあります。

小学校は幼稚園や保育園よりも大きな集団である事が多く、そのため、ある程度のことは自分でできるようにと自立性を求められるため、休み時間のトイレの使い方や、水を飲むタイミングなどはお子さん任せになります。
また、行動範囲が広がっていくことにより、お友達と活発に遊びに出かけることもできるようになるため、親の目の届かない時間も増え、
「知らないうちに水分摂取量が増えていた」
ということになり、夜尿につながるということです。

【夜尿症の対処法】
夜尿症には、「怒らない」事がもっとも大切です。
特にこの時期の再発した夜尿に関しては、前述したような生活環境の変化によるストレスが原因である可能性も高いため、ストレスを上塗りをする事は避けたい所ですね。

また、これらの夜尿は成長とともに、あるいは環境に慣れてくる事で、次第に減っていくものなので、「焦らないで見守る」ことも大切です。

(※稀に小学校高学年まで夜尿が続くこともありますが、そうしたお子さんがいることも学校の先生は把握していますので、修学旅行などでも事前に相談しておけば対応してくれます。)

気をつけたいのは、「布団が臭うから」「汚れるから」といって夜中に起こしてトイレに連れて行くことです。
夜中に起こしてしまうと、夜間の排尿を調整する機能の発達が遅れてしまい、なかなか夜尿が治らない原因にもなります。

いかがでしたでしょうか?

今回「母子分離不安」と「夜尿症」について取り上げましたが、お伝えしたいのは「新しい環境は小さいお子さんにとってストレスとなる側面もある」ということ。
そして、「お子さんの成長を信じて、焦らずに寄り添ってあげてほしい」ということです。

この2点を念頭にお子さんを見守るだけで、お子さんの様々なトラブルへの理解と受け止め方がずいぶん変わってくると思います。

もしお子さんが入学や入園で戸惑いを見せているときはぜひ、このことを思い出してみてください。

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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。

※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。

児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
→https://www.stellakid.com
一般社団法人KID-Gのホームページはこちら
→http://www.kid-g.com/

住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階

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