こんにちは。
児童発達支援事業所STELLA KID鶴ヶ峰教室です。
もうすぐGWですが、今年はどうなるんでしょう?
早く自粛が解除されるといいですね。
こうも休園・休校が続くと、来年度に影響が出ないか不安になる方も多いかもしれません。
特に今年年長さんのお子さんがいるご家庭は、
「小学校に行けるか心配」
「小学校までに何ができるといいのかしら?」
と不安になったりしませんか?
そこで今回は
「小学校入学までに何ができなくてはいけないの?」
をテーマにお話をさせていただきたいと思います。
ー「小学校までにこれができてなくては!」は注意が必要ー
結論から言うと、小学校までに「〜をできるようになっていなければならない」という目安は存在しません。
年長さんのお子さんをお持ちの保護者の方々としては
「うちの子は小学校についていけるかしら?」
と不安になることもあるかもしれませんし、目安がないと言われると「本当に?」と疑問に思われる方も多いかと思います。
実は、昨今の教育業界において「小学校入学までに〜ができるようになっていなければならない」という考え方はむしろ危険であり、懸念されている事案となっているのです。
当教室がある横浜市では、幼稚園や小学校などに対して、そのような目安を提示しないように呼びかけてさえいるのが現状です。
では、なぜ、このような目安を設けることが危険とされているのでしょうか?
ー小学校入学前に「〜ができなくてはいけない」が危険とされる理由ー
例えば「小学校入学までに平仮名が書けるようになっていなければならない」という目安があるとします。
すると、幼稚園や保育園、保護者の方々はその水準にお子さんを持っていこうと意識します。その親心や教育者、保育者としての気持ちはたいへん素晴らしいと思います。
しかし、幼児期は乳児期に比べ言葉の数や行動範囲などの広がりが著しい時期であり、様々な人や物事に触れて経験を積み重ねることが大切な時期なのです。
幼児期のお子さんはこの時期に
「ルールを守ること」
「自分の考えを持つこと」
「人の意見を聞くこと」
「それらを調整すること」
など、その他小学校以降で学習を行うために必要な基礎を培っていきます。
これらの育ちを一足飛びにして、幼児期から学習のみに専念させてしまうと、
好奇心や意欲的な姿勢が十分に育たず、その後の学習にも悪影響を与えてしまいます。
このように、「小学校入学までにできるようにならなければならない」を意識するあまり、幼児期という土台づくりの年齢だからこそ学ぶべきことを疎かにしてしまうのではないか、という懸念があるのです。
ースタートカリキュラムー
横浜市では『横浜版接続期カリキュラム』により、小学校各校でスタートカリキュラムの取組が進んでいます。
スタートカリキュラムとは幼児期に遊びを通して育まれた好奇心や意欲的な姿勢などを生かして、教科学習等に円滑に移っていく(接続する)ことを目的とした、小学校入学当初のカリキュラムのことです。
スタートカリキュラムについて詳しくは ↓
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/shitukoujou/renkei/20170216154302.files/0002_20190304.pdf
ースタートカリキュラムのねらいー
1.安心して学校生活をスタートし、集団の中で自己発揮できるようにします。
2.学級の一員としての自覚をもって、協同的に活動することができるようにします。
3.幼児期に身に付けた力を発揮して、各教科等の学習に円滑に移行し、主体的に学ぶことができるようにします。
このように、小学校入学後、いかに円滑に学校生活に慣れていくかを考慮したスタートカリキュラムは、幼稚園・保育園のお子さんがそれまで培ったものを前提としており、そこには「小学校入学までに〜ができるようになる」という目安には一切触れてはいないのです。
つまり、言い換えるならば、「ひらがなが書けるようにしておく」「足し算ができなければならない」などは瑣末なことで、
・「入学時点でひらがなが書ける子もそうでない子も、ちゃんと同じ水準に達することができるように指導していきますよ。」
・「小学校の先生はそうした指導の専門家ですよ」
と言っているのです。
ーそうは言っても目安は欲しいという方にー
「幼児期に遊びを通して経験を積み重ねることが大切だということはわかった。」
「それでも最低限こんなことができると良いという目安が欲しい。」
そんな方は以下を参考にしてください。
あいさつができる
座って先生の話をきくことができる(時間の長短は問いません)
自分の名前が呼ばれたら気づくことができる
緊急時にランドセルのブザーを鳴らせる
ボタンやファスナーが無い服なら一人でも着れる
男の子は立っておしっこができる
規則正しい生活リズムが身についていること
強いてあげるのであれば、上記に挙げたような内容は、小学校という集団社会に入って行く上でとても大切になる部分ですので、一度確認しておいても良いかもしれません。
ー障害を抱えるお子さんの場合はー
発達障害や知的障害を抱えているお子さん、あるいは診断は出ていないが何らかの障害を抱えている可能性のあるお子さんの場合に関しても、基本的な目安は一緒です。
ただし、発達障害や知的障害を抱えるお子さんの場合、一見何の問題もなく生活できているように見えていても、注意力が散漫であったり、聞いているようで聞けていないなどの場合があるので、その特性を保護者をはじめ、先生方や周囲の大人が理解し、共有しておくことが大切になります。
また、そうした情報共有が必要かどうか判断がつかない、または迷っている場合は、当教室のような児童発達支援事業所などの療育施設や区役所などに相談してみることをお勧めします。
当教室では、
お子さんの特性を客観的かつ専門的観点から分析することができます。
また、
幼稚園や保育園、進学先の小学校に出向いてお子さんの発達状況や指導方法について相談・連携・共有することも可能です。
ご興味がある場合は一度当教室までお問い合わせください。
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当教室では
・じっとしていられない
・こだわりが強い
・感情の調整が難しい
・人の気持ちを読むことが難しい
・お友達とのトラブルが多い
・言葉の遅れを感じる
・抽象的な表現が苦手
・発達に心配がある
・不器用
・視線が合わない
・幼稚園、保育園、小学校への就学が不安だ
などの保護者の方々・お子さんの困り感をサポートいたします。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育が受けられます。
まずは市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※児童発達支援事業は、放課後等デイサービス(放デイ)と同じく障害児通所支援事業に属する療育施設であり、「児発」などの略称で呼ばれる場合もあります。
児童発達支援事業所 STELLA KID 鶴ヶ峰教室のホームページはこちら
→https://www.stellakid.com
一般社団法人KID-Gのホームページはこちら
→http://www.kid-g.com/
住所:横浜市旭区白根5−10−1 AOKIYA BLD 1階
関連ワード:児童発達支援・放課後等デイサービス・療育・療育センター・通級教室・特別支援教育総合支援センター・小学校が不安・勉強が苦手・運動神経が悪い・保育園・幼稚園・障害・発達障害・自閉症スペクトラム・ASD・注意欠陥多動性障害・ADHD・学習障害・LD・知的障害・グレーゾーン・視線が合わない・先の見通しがないと不安・視覚優位・聴覚優位・感覚過敏・距離が近い・いきしぶり・気持ちが読めない・表情が読めない・空気が読めない・不器用・体幹が弱い・筆圧が弱い・言葉のキャチボール・マイペース・好きなことだけ話す・語彙が少ない・言葉の遅れ・勝ち負けにこだわる・一番じゃないとだめ・癇癪・感情の調整・クールダウン・アンガーマネジメント・こだわり・友達ができない・チック・おねしょ・偏食・暴力・手が出る・おちつきがない・座っていられない・話を聞けない・忘れ物が多い・儀式的な行動・声の大きさ・個別支援級・特別支援級・自傷
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20/04/28 16:26