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【コラム】コミュニケーションとことば

コミュニケーションとことば
子どもの自発的なコミュニケーション行動は、ことばを獲得する前に自然と見られるものです。
しかし発達障がいの子どもたちにおいては、環境からの刺激をうまく受け取ることができず、コミュニケーション意欲をうまく発揮できないことがあります。
それは、コミュニケーション意欲がないのではなく、まわりからの刺激が強いストレスであるために、適切なやり取りの機会を失っているだけなのではないでしょうか。
意欲がないように見えるのは、表面的な姿なのです。
では、表面的には他者との関わりを拒むように見える子どもたちに、どうすれば自発的なやり取りを促すことができるのでしょうか。
それには、遊びの中に繰り返しのパターンをつくり、大人の行動への期待感を持たせることがポイントになります。
日常の場面で、気に入ったおもちゃで繰り返す遊ぶ姿を目にしますね。
子どもは学習することが好きですから、気になるおもちゃを見つけると色々な方法で遊ぼうとします。
例えばボールであれば、最初は口に入れてみる、両手を使って持ち替える、次には放ってみたり、隠してみたり。
そのようにして学習を重ねていきます。
そこに大人が介入することで、自分・もの・他者という三項関係を築き、それがコミュニケーション意欲ともつながっていきます。
しかし発達障がいの子どもたちは、遊んでいる場面に大人が介入することを嫌がり、自分のやり方で遊ぶことだけを好むように見えることがあります。
そうすると大人は、この子はひとりで遊ぶのが好きなのだな、とあきらめてしまいます。
しかしそこであきらめず、コミュニケーション意欲を外へ向かわせるための方法が、繰り返しによるパターン遊びです。
例えば先述のボールを使った遊び。
繰り返し転がして遊んでいるところへ、ひょいっとボールをつかんで背中に隠し「あれ、ない」と声をかけてみます。
子どもはボールに注意を向けていますから、急にボールを取られてボールを探します。
そこですかさず「あ、あった」とボールを渡す。
しかし大人へは見向きもせず、また自分のやり方で遊びだすでしょう。
そこでまた同じようにボールを隠し、すぐに取り出して見せる。
このような行動を繰り返すうちに、最初は見向きもしなかった子どもが、次第に大人の行動にパターンを見出し、ついには大人がボールを隠すことを待つような様子さえ見せるようになります。
その時子どもの中には、ボールへの興味より大人の行動への期待感が増しているのではないでしょうか。
まさしく他者と関わりたいという意欲の兆しです。
このような遊びを通じ、自ら関わろうとしないように見える子どもにも、他者とやり取りする喜びを体験させることができます。
そして、他者と関わる喜びの体験を重ねることにより、コミュニケーションへの意欲を高めることができるのです。

※オフィシャルサイトHPから引用



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