こんにちは。てらぴぁぽけっと東川口教室です。
今日は前回ご説明した「課題分析」と「スモールステップ」について、
もうちょっと掘り下げてお話したいと思います!
では早速はじめましょう🎵
【靴下を履く】という行動を課題分析すると…❓
①靴下を手に取る
②靴下のかかとの部分を下にして、両手で履き口を広げる
③履き口につま先を入れる
④靴下をかかとまであげる
⑤靴下をいちばん上まであげる
…というように、ざっくり5つの段階に分けることができます。
※お子さまによって、もっと多くなったり少なくなったりします。
靴下を履けないお子さまは、
この中の「どこか」の段階が難しいということが考えられます。
その「どこか」を見つけてピンポイントで練習し、
他の段階も積み重ねて一連の動きを習得することで、
【靴下を履く】という行動ができるようになります。
このように、細かい段階を積み重ねてひとつの行動を獲得するのが
てらぽけの「スモールステップ」です。
ただ、これがなかなか難しく、
最初から全段階を順番どおりに成功させるのは至難の業…🤔
そんなときの裏技(?)が「バックワードチェイニング」です✨
【靴下を履く】練習をするとき、
普通は ①靴下を持って、②履き口を広げて、③つま先を入れて…と
順番どおりに進めますよね。
ところがABAには、最後のステップ⑤から練習する方法があるんです。
これがバックワードチェイニング…!必殺技みたいでカッコいいですね⚡
「バックワードチェイニング」では、①~④までをセラピストが行ない、
⑤の「靴下をいちばん上まであげる」をお子さまが行なうところから始めます。
そして⑤ができたら④、④もできたら③と、
本来の靴下の履き方とは逆の順番で練習をしていきます。
そうして、最終的には①~⑤までのすべてのステップを
ひとりでできるようになることを目指すのです。
後ろから順番に鎖のように繋いでいくことから
「バックワードチェイニング」と言われています💡
「バックワードチェイニング」のメリットは大きくふたつあります。
ひとつめは、【靴下を履く】という“全体の動き”を確認できること。
プロセスのほとんど(①~④)をセラピストが繰り返しやるので
正しい履き方を自然に覚えられ、その後の練習もスムーズに進みます。
ふたつめは、“失敗”しにくいこと。
①から順にやろうとすると、かかと部分が上にきてしまったり
左右が逆になってしまったり、
上までしっかりあげないで終わりにしてしまったりと、
失敗してしまうリスクがいくつも出てきます😢
でも、「バックワードチェイニング」では
最後の1ステップだけできれば“成功”です😊
ABAの基本は褒めることですから、
“成功”(=褒めるチャンス!)の瞬間をつくることがとても大切。
失敗が少ないのでお子さまは達成感を得られますし、
褒められることで「またがんばろう!」という気持ちに😊😊😊
もちろん、「バックワードチェイニング」は
ほかの行動にも応用できます。
洋服を着る、おもちゃを片づける、朝の支度をするetc。。。
スモールステップを積み重ねるABAセラピーでは、
「積み重ね方」も重要なポイントです。
セラピストがあらゆる「積み重ね方」を提案し、
お子さまが新しい“力”や“成功”を実感&体感できるようサポートしています!
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靴下が履けるようになる必殺技⚡⚡⚡
ABA(応用行動分析)
21/07/03 16:38