日々、お子様の発達支援を行っていると、保護者の方から様々な分野の発達段階や目安を尋ねられることがよくあります。
そこで、今回のブログは脳の発達についての簡単なお話をしようと思います。
脳は産まれてから3歳ぐらいの間に急速に成長し、5歳頃には85%まで発達し終えてしまうと言われています。
脳は後頭葉(視覚)➡側頭葉(聴覚)➡頭頂葉(感触を司る『感覚野』と体の動きを司る『運動野』)➡前頭葉(思考)の順に発達していきます。
就学前のお子様の年齢では、頭頂葉の発達が著しく、特に『運動野』は3~5歳に発達のピークを迎えます。
『運動野』は指先の動き(巧緻性)を司ります。巧緻性とは指先の器用さです。
脳科学の視点から考えると、この時期に両手の指を使うピアノや積み木・ブロック、お絵描きといった遊びが巧緻性の発達に効果的とされています。
また、細かい体の動きを伴う運動遊び(リズム体操や身体遊び)に触れると能力が伸びやすいと言われています。
巧緻性が育まれると、自分でできることが増えるうえ、学習効果にも影響を及ぼすことが研究調査で分かっています。
【指先は第二の脳!】と言われるほど、巧緻性と脳は密接な関わりがあるのです。
脳の中で最後に発達する前頭葉は、脳の最高中枢で、思考や創造力を担います。
小学校以降に発達し、判断力・コミュニケーション力を駆使する働きのある『前頭前野』は10代以降も発達し続けることができます。
日々の生活の中での様々な出来事を体験・経験することによって、高めていくことができるのです。
神戸元町教室では、毎回プログラムに微細運動や巧緻性を高める課題を取り入れています。
ぬり絵・お絵描きや書字練習といった運筆課題はもちろん、ちぎり絵・粘土といった制作活動。
手遊び・リズムウォークでの細かい動きの身体模倣やおもちゃを使った微細遊び。
ボタン留めや紐通し、食具の練習といった生活に密着した取り組みも行っています。
大切にしているのは、セラピストが一緒にコミュニケーションを取り、お子様が“楽しい”と感じながら取り組める関わり方です。
“楽しい”“嬉しい”という気持ちは、脳にとってご馳走なのだそうです。
お家でも、指先を使う遊びや体験をお子様にたくさん与えてみてあげてください。
その時、お家の方もお子様と一緒にやって楽しんでみることをオススメします。
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幼児期の脳の発達について
教室の毎日
24/05/30 09:57