こんにちは。てらぴぁぽけっと千葉中央教室です。
暑い夏もとうとう過ぎようとしていますね。
と書こうとしたら本日は30℃超の暑さになるそうです(汗)
幼稚園のお子様や小学校に通う兄弟がいらっしゃるご家庭では、生活リズムが多少なりとも変わり、切り替えに苦労されているかもしれません。この夏の猛暑に耐えてきた身体にも疲れが出てくる時節ですので、無理せず、疲れとうまく付き合っていきましょう。
さて、今回は『数の理解』について書きたいと思います。
幼児期の発達においては、話す、聞く、読むの他に「数える」ということも必要になります。
この「数を数えることができ、数の操作ができるようになる」ためには、以下の『5つの原理』の獲得(Gelman et al.,1978)が必要です。
①1対1対応の原理 ②安定順序の原理 ③基数の原理 ④抽象の原理 ⑤順序無関係の原理
これらは、ゲルマンの5つの原理と呼ばれています。
発達早期のお子様がはじめに数に触れるのは、1から10まで数える数唱というものです。ただ、数字を順番に1から数えるだけならば、覚えるだけでよいかもしれませんが、2と3のどちらが大きいかという問いに正しく答えるには『数の概念』が必要になります。
このような『数の概念』に先立つ必要な概念があります。それは、大-小、多-少、長-短という3つの概念です。
数の概念を習得していくためには、まずこの3つを、具体物を使って練習していきます。
例えば、大きさの異なるボールを見せて、「どっちが大きい?」ときいて、大きい方を指差したり、「こっち」と言ってもらうやり方があります。
5つの原理に話を戻しますが、1から5(あるいは10など)まで順に数えられても、物を数える際、カウントしながらだと抜けたりズレたりすることがあります。
それは、数を学習する初期の段階では、次にどの数がくるかを思い出すことに注意が集中されるからだと考えられます。
そのため、1対1対応させて数え上げる課題では、指を次々と対象の一つ一つにあてはめて動かさなければならないという負荷がかかるために難しくなるのです。
実際の学習場面においても、数は順にカウントできているが指の動きがおろそかになったり、指の対象物への対応は上手くいっているがカウントが抜けたりするということがよく見受けられます。
今回は、数の概念の獲得における、「1対1対応の原理」と「安定順序の原理」について詳述しましたが、この2つの原理の遂行の間には、概念の”理解”とは異なる”注意の課題”が含まれることが分かります。
③基数④抽象⑤順序無関係の原理については、また機会をつくって紹介させて頂きますね。
いずれにしましても、数の学習は焦ることなく、落ち着いた環境で行うことが望ましいでしょう。
具体的な方法として、物のカウントは、始めは机上でカウントする機会をつくります。分かってきたなとおもったら、色々なアイテム(ブロック・おはじき・好きな人形等)に対象を広げ、数える機会をつくっていきます。
そのようにして、カウントが正しく行えるようになってきたら、「○個ちょうだい」という数の操作の学習を進めていきます。
今回は、少し難しい言葉が出てきてしまいましたが、数の概念の獲得について少しだけ大きな視点で見ることで、お子様が学習している内容が容易ではないことに気づくことができるかもしれません。
てらぴぁぽけっと千葉中央教室では、課題の全体をみる大きな視点と眼の前の具体的な課題ををみる細やかな視点の両方で、大事なお子様の療育に携わっていきたいと思っています。
いつでもお気軽にご相談くださいね。
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数の概念ってどんなもの?
教室の毎日
22/09/01 08:50