こんにちは😃公認心理師の白石です。
今回は前回の続き「4つの行動目的それぞれの問題対処法その②」になります。
行動にはそれぞれ目的があり、
①獲得(欲しいものを得る)
②逃避•回避
③自己刺激(好きな感覚刺激)
④注目(見て欲しい•かまって欲しい)
の4つに分かれます。
前回①獲得と②逃避•回避の問題対処法について書いていきましたので今回は③自己刺激と④注目の問題対処法について書いて行きたいと思います。
③自己刺激(好きな感覚刺激)を減らす方法として、
•代替行動ができるようにする(手で刺激遊びをしてしまう場合は手を使う課題にするなど)
•手で遊んでる時には欲しいものを与えない
•手はお膝などの指示を与えてできたら報酬を与える
•別刺激を与える(手を落ち着かせるためにお尻や足にムービングクッションなど別刺激を与える)
•使えないような設定にする(手を使えないようにポケットに手を入れてもらう)
などがあります。
好きな感覚刺激を獲得する行為は全て減らす必要はありません。時に強化子や報酬として頑張ったご褒美に使うのも有効です。
④注目(見て欲しい•構って欲しい)では、
•注目しない(与えない、静かになって適切な行動が取れたら与える)
•普段から触れ合い遊びを増やして満足度を上げる
•適切な行動を取ったら強化し、報酬を与える。
•適切に人の注目を得る方法を教える(手を挙げる、口頭で言語を用いる)
などがあります。
注目もある程度低年齢の場合、愛着的に必要な時期もありますので全て減らすものでもないかもしれません。
生きていく上で程々のラインに落ち着ければ良しと言うことが多いのではないでしょうか。
問題行動への対処法は本当にアイデア次第でたくさん生まれます。
一時的な対応ではなく仕組みを理解していると一生使えます。
指導員が一緒になって考えて行きますのでまたご相談くださいね。
いつも有難う御座います♪
療育の話8回「4つの行動目的それぞれの問題対処法その②」
教室の毎日
24/11/02 14:40